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デルフィニア戦記のプレストーリー。
スケニアの暗殺者シェラが王女グリンダの侍従となって出会うところからこのファロット一族の正体を王女が魔女のおばばから聞かされて策を練る巻。
王女は軽々と暗殺者の攻撃を躱すだけで無く、ロボットのように命令に従ってのみ生きてきたシェラに自由と自我と生きる苦悩を与える。
ヒーローと言っていいのかヒロインと言っていいのか。
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いわゆるもう一つのデルフィニア戦記。
後書きに経緯が書かれているようにこちらが先の執筆なのだけど、本編がウォルとリイの物語だとしたら、これはリイとシェラの物語だ。
本編でも同じ展開のエピソードはあるのだけど、この構成で本編が描かれていたら、全く違った印象の物語になっていただろうなあ。
個人的には本編の方が好き。
シェラが一族の呪縛から解かれる場面は本編の方が劇的。
とはいえ違和感は全くなく、もう一度彼らの世界に浸れて非常に楽しかった。
さて下巻はどのエピソードになるのかな?
Posted by ブクログ
プレなだけあって、結構省略してある部分が多いですね。でも、ところどころ本編とは違う設定があって楽しかったです。
リィが「ぼく」って言っているのが一番の驚きでした。
Posted by ブクログ
この本と「デル戦」との関係を正しく理解しないまま読み始めた KiKi は途中で頭が???に・・・・・。 「デル戦」ではシェラの正体を初めて知ったシャーミアンが激昂のあまり剣を抜き、イヴンがそのシャーミアンの前に立ちはだかり回復不能な傷を負ってしまい、そのイヴンの傷をリィが不思議な力で治し・・・・となっていたはずだったのに、この物語ではそんなことが起こりようのない設定になっているじゃありませんか!! おまけにシェラが育った場所の設定も異なるし、何がどうしてどうなっているんだ??と混乱してしまったのです。 何せ KiKi の勝手な思い込みとしては、この物語、言ってみれば「デル戦」のサイド・ストーリーだと思っていたのですから・・・・・(笑) で、下巻まで読み終え巻末の作者のあとがきを読んで初めて、この物語が「デル戦」が描かれる前に著者が書いた、別バージョンの「デル戦」だったことを知り納得した次第です。 なるほどね~。 これが「原型」だったんですね~。
両方を読んでみての感想としては、さすがに「デルフィニア戦記」の方がよく練られているな・・・・ということ。 この物語もそこそこ面白い・・・・とは思うのですけど、やっぱり「デル戦」はこの「原型」を書き上げた後で再度多くの設定を考え構築し直して書かれた作品であるだけに、世界観の厚み・・・・みたいなものが違うなぁと思うのです。 いずれにしろこうして両方を読んでみると、結局のところこの物語(デル戦 & 王女グリンダ)の主人公はウォルではなくリィだったんですねぇ・・・・・。
(全文はブログにて)