感情タグBEST3
Posted by ブクログ
女性が労働力として駆り出され、専業主婦がへりはじめる。
団地ができ、核家族化が進み、生活スタイルが変わって行く頃のお茶の間の風景。
生声でのやり取りが当たり前だけど、
今はだいぶ変わったなあ・・って。
男女の営みをおせいさんだから、大阪弁だから、書けるし、読める。
紙芝居みたいに、次々と時代は変わるんだろうな。
Posted by ブクログ
昭和40年代、当時おしゃれだった団地生活を中心に愛しき小市民の小さな悩みや騒動をコミカルに描出する連作短編。お聖さんらしく、ちまちまとしたことの深部が鮮やかに見えてくる。
このなかで新人類はワケわからんみたいに言われている人たちも多分いまや70代とかだよ。この人たちも年をとったし、文化生活の象徴として大人気だった団地もいまや……という感じ。
当時の人たちの年齢感覚がいまと(自分と?)違うなあと思った。だってアラフォーくらいで自意識としても充分おじさん、おばさんなつもりみたいなんだもん。まあ、それもそのはずで20代で結婚するのが当たり前だった半世紀も前の話だもんね。
Posted by ブクログ
団地の家族、幾組かの短編集。
家族ものって私にはタイクツなのが多いけど、
さすがは聖子さん、オモシロく書いてある。
中年男の嘆きなんて聴けたものじゃないって
普段は思うのに、妙に読めてしまった。
ホント、聖子さんはどんな人物も魅力的に
書いてしまう方だ。