【感想・ネタバレ】今昔物語集のレビュー

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Posted by ブクログ

「今は昔」で始まる、お馴染みの説話集。
平安時代末期に成立したと考えられている、31巻1000を超す説話が載る今昔物語から芥川龍之介も着想を得て「鼻」や「羅城門」を著しているのは、周知されるところ。この本には、そのうち大岡玲氏が選び、現代語訳をしたおよそ90ほどの短編が掲載されている。

仏教説話と言っても、教義的とは程遠く、お固いことはほぼ無し。
坊主、民百百姓、侍、貴族、天皇、皆恋愛か好きで特に男性諸氏は直ぐまぐわろうとする。
嘘八百のことを書くことはないだろうし、きっとその時代はそれに近い世の中だったのだろうな。
言い意味、人間味溢れるもので、なかなか面白いものだった。

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2023年08月14日

Posted by ブクログ

 「今ハ昔」で語り始められる今昔物語。有名な作品を何編か読んだことはあるが、今回現代語訳ではあるものの、91話を一気読み。天竺及び震旦からも何話か取り上げられているが、やはり面白いのは本朝のもの。
 その種の作品が多く択ばれているのかもしれないが、正にゴシップの宝庫。仏教説話集であるので、各話の最後には作者の教訓めいたコメントがあるのだが、その内容は、民衆や武士はもちろん、僧侶まで実に生々しく、下卑た行動が語られる。

 改めて古文で読みたくなった。

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2023年09月14日

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