【感想・ネタバレ】心の病の最新知見Q&A うつ病の原因はウイルスだった!のレビュー

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Posted by ブクログ

精神科を受診しても、薬を少しずつ変えて様子見の繰り返しで、治癒しないのだとすれば、本書を手に取る価値があるのかもしれません。

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2023年10月26日

Posted by ブクログ

正式に認められているのかわかりませんがとても興味深い内容でした。うつ病と言えば精神の病なので原因も精神的なものなのかと思っていましたが、タイトルの通りウイルスがその原因という話です。炎症も関係あるようです。これで治療薬の開発などが進み、楽になる人が増えるといいですね。

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2021年12月13日

Posted by ブクログ

会社の人の研究を聞いて初めて知った内容だったので、基本的知識を得たくて読んだ本。
新しい発見すぎてびっくりしたけれど、私個人としてできる対応は大きく変わらないなと感じた。

HHV-6再活性化に伴い、SITH-1タンパクが発現。それが嗅球のアポトーシスを誘導し脳のストレス物質が増加することでうつ病発症に至る。
この機序でうつ病が発症すると言われていたが、そのトリガーは極度のストレスや疲労であり、やはりストレスや過重労働を減らすことがうつ病抑制のキーだと感じた。

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2021年12月10日

Posted by ブクログ

新型コロナ騒動の影響もあり、直近増加しているという、うつ病に関して、最近発見された「うつ病の原因はウイルス説」について漫画を交えて解説された一冊。本書によると、うつ病は「心の弱さからくる病気」ではなく、私たちの体に棲みついている「ヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)」が原因であり、HHV-6の中のある遺伝子が発現(タンパク質の元のmRNAが合成)することによって、うつ病症状を引き起こすという。ウイルスと聞くと難しそうだが、かなりかみ砕いてわかりやすく解説されているので、心の病気に関心のある人にオススメ。

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2021年11月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

うつ病はセロトニンという「しあわせホルモン」が不足することによって起きる」「という「セロトニン原因説」と言われ、多くのうつ病患者に処方されているSSRIという抗うつ薬は、このセロトニンを増やす薬だ。しかし、今ではこの学説は間違っているとされている。というのは 抗うつ薬で治るうつ病患者は約半数。SSRI投与でも半分の患者は治らない。セロトニン治療がスタートした当時は、脳内物質の量を測ることは、技術的に不可能だったが、現在では可能で、うつ病患者の脳内にセロトニンが不足しているという証拠は出てこなかった。ただ、まだこの研究は道半ばで、もしかしするとエビデンスが出てくる可能性もある。

にもかかわらずまだセロトニン投与が続いている。

というのは、SSRIは万人の気分を高揚させる働きがあり、うつ状態から気分をあげて引っ張り出す作用がある。うつ状態そのものに効く薬ではない。

かわりに登場した学説の一つが「神経炎症仮説」今研究中の学説。

①体内の異物に反応して免疫細胞が集まってくる。②免疫細胞はさらに仲間を増やすためメッセージ物質「炎症性サイトカイン」を作る(炎症状態)③サイトカインは脳内に入りグリア細胞に「炎症を起こせ」というメッセージを伝える。④グリア細胞が神経細胞に炎症を引き起こし、傷つけることでうつ病が発生する。

もう一つの学説が「ウィルス学説」

感染するウィルスではなく、人体の様々な部位に住んでいる30種類以上の共生ウィする。その中のヒトヘルペスウィルス6(HHV-6)が主役。帯状疱疹、ヘルペスのウィルスの一つで、脳内に住んでいる。このHHV-6があるたんぱく質を作っていることが代わり、ネズミに投与して実験するとうつ状態と興奮状態を繰り返した。このたんぱく質をSITH-1と命名した。①HHV-6の中のSITH-1遺伝子がSITH-1をつくる。②SITH-1が脳(嗅球)にアポトーシスを引き起こす。③脳内のストレス物質が増加する④鬱状態を引き起こす。

日頃はHHV-6はおとなしくしているが、宿主の身体に極度に披露が蓄積したり、強烈なストレスを受けたりすると、HHV-6は再活性化する。唾液に侵入し、口から体外に脱出しようとする。治療薬は動物実験段階の基礎研究はすでに成功している。

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2021年11月18日

Posted by ブクログ

ウイルスへの感染がうつを引き起こす、
ということではなく、
うつになる原因のひとつにウイルスが関与している、という話のようだ。


うつ病のリスクファクターのひとつに、シス1というタンパクの発現がある。
統計的にも強く有意差がついているために、疑いようがない。

シス1を合成するヒトヘルペスウイルス6(hhv6)は、基本的にほとんどの人間に共存寄生していて、普段は何も問題ない。
宿主が強いストレスに晒されると、生存の危機を感じて増殖、唾液を介して宿主の外に出ようとする。
その際に鼻の奥の嗅球に感染、シス1タンパクを発現し、脳に炎症を引き起こし、うつ病に至る要因の一つとなる。

シス1タンパクの発現に対して、抗原も発現するため、抗体検査によってうつ病のリスク度合いを検査できる。
しかしまだ治療ができるわけではない。

嗅球への感染量が多いほどに、発症リスクは高い。ストレスに晒される頻度や強度が高いほど、感染量が増える。

結局はストレスコントロールして、疲労を溜めないようにすることが大事だ。

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2021年10月31日

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