【感想・ネタバレ】機龍警察 白骨街道のレビュー

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Posted by ブクログ

毎回カテゴリ分けに悩むシリーズ…。
従来は”敵”の存在を少しずつ炙り出しながら、特捜部の面々が(産官学の癒着した)巨悪と闘うという構図に、3人の搭乗員の過去を描きこんでいた。

しかし(前回からの流れを受けて)今回は大きく物語が動き、特捜の3人がミッションを追ってミャンマーの山中でゲリラや国軍と逃避行を繰り広げることになる。
日本での捜査とアクション満載の逃避行が交互に描かれて一気に読み終える。
しかもこれで終わりではなく、新たな局面を感じさせるラストも見事。まだまだ続きそうなシリーズではあるが、早く次を読みたいものだ。

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2024年04月17日

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ネタバレ

オピニオンパラレルSF警察小説。
ロヒンギャ問題とインパール作戦、国産兵器の輸出に関わる大疑獄。
逆ロッキードとはすごい発想。ミャンマーのクーデターで、ほぼ時差は存在しないパラレル世界なんだと理解した。

人間が人間を異物と見なすとき、どんな残虐行為にも罪悪感は発生せず、むしろ称賛される善行となる。「民族浄化」という言葉そのものに表れている盲目的な憎悪。
アイゼンの箍は何によって破壊されたのだろう。どこで破壊されたのだろう。ミャンマーで?それとも日本で?

クァンジェンピンのチートっぷりがヤバい。道理で尊大なはずだ。個人では世界でも指折りの殺傷能力を有するキキフなのだから。
オキツ部長の思いやりなのか、ストックなのか、遅れて現れるヒーロー、シェラーの参入は私としては嬉しいんだけど、スガタはたまらんよね。
自信も喪失してるし…
契約期間終了しても継続して欲しいけどなぁ。
ユーリとライザが人として復活してきてるから、次はスガタも頼んます…

あと…シロキさんの闇堕ちも避けてほしいな…
従姉妹の清純派から毒婦への変わり身は衝撃だったと思うが…

オキツ部長が戦いたい敵って、存在するんだろうけど、それとは別な「不条理そのもの」な気がして、個々人の無意識の集合体とどう戦って、何が勝ちなのか、今後が非常に気になるけど、そろそろ最新作まで追いついちゃったから待たねばいけない。
オキツ部長の目指すものが、著書の希望なんじゃないかと期待している。

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2024年04月10日

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こちらも期待通りの一気読み。国家権力の不都合をもみ消そうと、厄介払いを兼ねて紛争地帯へ主人公たちが送りこまれる。孤立無援の状態から、まさかの裏切りまで、ピンチのオンパレード。持ち前の戦闘能力、センス、チームワークを駆使し、「敵」の巧妙な罠にハマったフリで裏を描こうとするが、敵もその策略を見通してさらに手の込んだことを仕掛けてくる。どんでん返しも伏線回収も見事。国の腐敗を前提にしているが、昨今の状況に鑑みるとさもありなんということろ。ただし、現実の方がちっこくて笑えない。

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2024年01月10日

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ネタバレ

機龍警察6作目。警視庁特捜部・突入班3名は、初の国産機甲兵装モジュールの技術流出を目論むとされる国際指名手配犯・君島の奪還のため、インパール作戦の「白骨街道」に続くミャンマーへ派遣される。一方日本では、城木理事官の親族らが経営する会社に合同捜査が入る。

インパール作戦やロッキード事件など、史実に関する知識の無さを恥じると同時に、機龍警察という素晴らしい作品を通じて実際の過去を詳細に知ろうとする意欲が掻き立てられたので、物語や作品の持つ力は大きいとも思う。

機龍警察の好きなところは、挙げ出したらキリがないのだが、第一に登場人物の立場とリンクするそれぞれの「戦い方」の描き分けにある。
突入班であれば当然、ドラグーンによる戦闘、あるいはドラグーン意外の機甲兵装を含めた装備による戦闘である。また孤高の部長・沖津は、人材の最適配置やそれによって得られる情報の分析・予測による先読み、あるいは対人との振舞いによる組織の存続など、あらゆる要素に隙のない戦略・戦術の展開であろう。さらに城木・宮近両理事官は、出世を見据えた組織での立回りに加え、人脈の形成、そして利用することで特捜の捜査を進める力が必要だし、由起谷や夏川などの主任クラスになると、現場での機転や実際の対人戦闘に迫られることもある。さらに捜査二課の面々の知能犯罪に対する動き、鈴石ら技術班の深い知見による洞察、組織の緩衝機能としての庶務の存在、などなど、これら全ての人たちが物語の不可欠な存在となっており、彼らは自分たちの職務を全うしている。本作・白骨街道もその役割と戦い方が忌憚なく描かれ、非常にスリリングで興奮するのである。

そしてストーリーは「敵」の存在に近付きつつあり、また突入班の人材も1人増えた。新たな4人目はキール-ウィスカー方式のドラグーンではないとは言え、元モサドの経験を活かし、姿以上の才能の片鱗を覗かせている。姿自身は、引退を諭されているように受け取っている描写もあったが、そんなはずはない。沖津は姿を信頼している。その沖津が、彼に引退させるはずはないのだ。むしろ彼にもドラグーンが導入される方向で話は進み、その中で、本来のドラグーンというものの素性が明かされながら、さらに日本の特捜以外で、ドラグーン相当の機甲兵装が誕生する……そんな次回作を予想している。

ドラグーンが登場しなくても、ここまで面白い。もう押井守監督に映像化してほしい。

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2023年09月23日

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シリーズ第6作。
今作は国産機甲兵装の鍵を握る国際指名手配犯である君島の引き渡しに上層部のほぼ独断の決定により、突入班の3人がミャンマーまで行くこととなった。
これは、敵が仕組んだ罠で3人がさまざまな危険に晒されつつも、それを回避し、無事に日本に帰還しようとする。
一方東京の新木場では、これを仕組んだ敵の正体を探るために捜査が開始される。前作で協力関係にあった二課などの協力により、敵に迫りすぎ解体の危機もありというずっとハラハラした展開で面白かった!
次作ではさらに面白い展開があると思うので楽しみ!

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2023年09月23日

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機龍警察シリーズ、6作目。

今回のテーマはミャンマー・ロヒンギャ問題。至近未来という設定で、今回も龍機兵こそ出てこないものの、別の型の機甲兵装はふんだんに登場し、数多くの戦闘描写が描き込まれているが、その舞台の背景にあるロヒンギャ問題においては現実そのもののように超リアルでシビア。アウンサン・スー・チー統治政権下、日本がどのように対応してきたか、問題点が浮き彫りにされている。また、日本では、国産機甲兵装開発計画が絡んだ権力闘争が繰り広げられ、特捜部が崩壊の危機に晒される。ミャンマー、東京、京都と三舞台で同時進行しながらも、展開はそれぞれスピーディー。断然不利な場面もその直後には好転し、事態は逆転の連続。熱い展開に痺れますワ。そして、最後。ミャンマーの今現在がどうなっているかは誰もが皆が知っていること。なるほど、そういうオチかと。この本はいつ書かれたものかと思いながら読んでいたが、上手くリアルな時事を落とし込んできたなと最後溜息をついた。

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2023年05月26日

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機龍警察の最新刊。
ミャンマーで収容された容疑者を
姿らが、引き取りに行く。
途中、ミャンマーの警察が護衛に
付くものの、襲撃される。
戦闘の描写、徒歩で山中の移動の
描写は、読書していながら映画を
観ているような感覚だった。
今回は、日本での捜査とミャンマ
ーでの過酷なミッションを繰り返
して物語が進んでいく。
結局、〈敵〉の正体は明らかにな
らず、次のシリーズに続くのか?

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2023年03月31日

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それにしても異常気象が続いてますね
日本だけじゃありません
それこそ世界中で

これはもう完全に地球が悲鳴をあげてると思いませんか?
何かしなければ、あるいは何かをやめなければ地球はこのまま悲鳴をあげ続け、人間社会にさらに牙をむくような気がしますが、世界各国の足並みは全くもって揃いません
うーん、どうしたものか…根幹的なところではみな一致してると思うんですけどね

そう『地球大切 各国賛同』なんちて

さて『機龍警察 白骨街道』です

世界各地の紛争地域が登場する機龍警察シリーズですが、シリーズでは紛争には必ずといって絡んでくる宗教についてもよく記述があり、特に仏教から着想を得たような記述や世界観、思想なども大きな特徴と言えます
そんな機龍警察シリーズに満を持して紛争地域であり仏教国でもあるミャンマーが物語の舞台として登場します
こりゃもう面白いの確定じゃないか

そしてミャンマーといえば今作の題名ともなった「白骨街道」です
これを題名としたことにどんな意味が込められてるんてをしょうね

さらに「白骨街道」といえば日本軍史上最も愚かな作戦と言われる「インパール作戦」です
(作戦の内容についは作中で触れられていますので省略します)
んで「インパール作戦」といえば…
そうです!あの朝の連続テレビ小説「エール」で主人公 古山裕一が慰問に行った時に進行中だったやつですよ!
そこで裕一は恩師藤堂先生と再会し、藤堂先生は裕一を守り敵弾に倒れるのです
もう涙、涙ですよ!

あ、脱線しすぎた
こんなに長いこと本筋と違うこと書いてるって凄くないですか?(なんの自画自賛やねん)

よし、じゃあ本筋に戻ります

今回気になったのは各章のタイトルでした
畜生道、餓鬼道、修羅道、地獄道、人間道と続きます
仏教でいう六道輪廻ですよね
ものずこい簡単に言うと、仏教では6つの世界があって、たくさんいいことすると次に転生するときにいい世界に行けるよ、悪いことばっかしてると次はたいへんなとこに飛ばされちゃうよっていう考え方です

で、実際に読み進めていくとこれが実によく考えられてるんですよね
当たり前ですが章の内容とタイトルちゃんとリンクしてるんです
例えば第一章 畜生道では偏見や差別に基づいて他者を虐げる畜生たちの存在が描かれ、第二章では金の亡者や人を蹴落として出世しようとする醜く飢えた餓鬼たちが描かれるといった具合です

もう相変わらず凄いや月村了衛さん、絶対六道のほうが先に発想としてあったと思うんですよね
それにあわせて小説を仕上げちゃうんですよ

そしてそして気になるのが六道に対して章は5章しかありません
そうなんです「天道」がありません
めっちゃ気になりません?
なぜ月村了衛さんは今回「天道」を描いてないのか?

ウィキペディアによれば「天道とは天人が住む世界。天人は空を飛ぶことができ、享楽のうちに生涯を過ごす。」とあります

姿が言うように、この世は哀しく理不尽なことばかりで、「天道」なんてどこにもない!と伝えたかったのでしょうか?
いえ、そうじゃないと信じたいです
いつかこの素晴らしいシリーズが終わりを迎える時にこそ「天道」が描かれるのではないのかと思います
少なくとも「天道」へと続く道を沖津部長は私たちに見せてくれるのではないでしょうか
そしてそこには空飛ぶ龍騎兵がw
(つまり龍騎兵こそが天人というね)


そんな期待をもってこれからも月村了衛さんの機龍警察シリーズを楽しみに待ちましょうじゃあ〜りませんか(最後のチャーリー浜で台無し)


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2022年09月16日

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面白かったけど、クワンが万能すぎるのと、思わぬ助っ人にちょっとしらけた…。
城木は気の毒すぎる。
姿の秘密って何だろうねぇ。

早く続きを読みたい。

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2022年08月07日

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ネタバレ

前作までの展開がうろ覚えだったが、簡単なあらすじや人物紹介もところどころ挟まっていたおかげで思い出しながら読み進めることができた。
暗黒市場あたりから濃厚な映画を見たような没入感に浸らせてくれるシリーズだが、その期待を裏切らず本作も面白い。前作は機甲兵装での戦闘がなく、今作は戦闘はあるものの龍機兵は登場しない。だが龍機兵が出ないからこそ、姿、ライザ、ユーリの搭乗者としての有能さが際立っているように見える。また本作は本作でマレーシアでの死闘と日本での陰謀捜査が並行して進んでいく演出が新しく、退屈させない。
ついに<敵>の正体が垣間見えたが城木はどう立ち向かうのか。ここに来て突入班が増員されたが果たしてどういった形で作戦に組み込まれるのか。姿は本当に警察を辞めるのか。まだまだ先が気になる展開ばかりで、次回作が待ち遠しい。

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2022年02月24日

購入済み

最新作にして最高傑作

 近接戦闘兵器「機甲兵装」が普及した未来を舞台に描かれたシリーズの機龍警察シリーズの最新作。今作では、警視庁特捜部と契約する3人の傭兵が容疑者の引き渡しを受けるため渡ったミャンマーと、特捜部の幹部が訪れた京都で物語が展開する。SF警察小説でありながら、軍が実権を握って少数民族のロヒンギャが弾圧を受けているミャンマー、さまざまな反社会勢力が跋扈する京都の描写は現実に即している。異なる2つの場所で起きる事件はやがて一つの大きな渦となり、ページを繰る手が止まらなくなる。シリーズ最新作にして最高傑作である本書は、「このミステリーがすごい!2021」の国内編3位にランクイン。このミス2021で1位となった『黒牢城』が直木賞に決まったが、機龍警察シリーズの最新作がノミネートもされないのは不思議でならないほど。警察小説、SFが好きな人はぜひ第1作から読んでほしい。

#ダーク #カッコいい

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2022年02月19日

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ネタバレ

久々の機龍警察シリーズ。もう第6弾なのか!
今回は主人公たち3人はワンオフ機の龍機兵には乗らず、量産タイプの機甲装兵で戦う。舞台はミャンマー内の未開の地。ゲリラ暗躍、麻薬密売。ボトムズクメン篇リスペクトな感じ。

その一方で、沖津部長らは国内の政治経済癒着腐敗に切り込む。ミャンマー軍事提供や再開発をトンネルにした莫大な金額の収賄事件を捜査していくうちにまた少し見えてくる敵の姿、その一端がまさかここにつながってくるとは!な展開。

敵味方ともに新キャラや新しいスキルもお目見えして、いよいよ物語も中盤かなぁという感じ。早く続きが読みたいが、この質と量では大量生産ともいかないだろうから、首を長くして続編を待つことにしよう。

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2022年01月25日

Posted by ブクログ

機龍警察シリーズの最新作。国際指名手配犯の君島がミャンマー奥地で逮捕され、紛争中のミャンマーに君島確保に向かう戦闘ターンと、日本側の政治ターンの2面で物語は進行する、どちらも独立していて2冊の小説を同時並行で読んでいるような感じ。今作もおなじみの機甲兵装(パワードスーツ的な兵器)使いの姿・ユーリ・ライザが登場、ロヒンギャ民族浄化問題というミャンマーの「裏」が余すことなく描かれる。目次が「①畜生道→②餓鬼道→③修羅道→④地獄道」となっており、戦闘が段々スケールアップしていくのもよい。

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2022年01月20日

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シリーズものだと知らずに読んだが、太鼓判を押す面白さ。終始、ハラハラドキドキ。描写がリアル。姿、ユーリ、ライザ3人の頑健な肉体に優れた直感力、瀬戸際での運の良さに舌を巻いた。続編望む。

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2022年01月03日

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 今回の舞台はミャンマー。国産機甲兵装の秘密を握るという国外逃亡犯の引き渡しを受けるため、「官邸」の意向を受けた特捜部の姿ら三人が現地に向かう。いかにも裏がありそうな設定。で、たしかに裏があるのだが、<龍機兵>はおろか一切の武器も持たぬまま、彼らは任務を遂行しなければならない。
太平洋戦争において「インパール作戦」が行われたこの地で、彼ら死体と、いや白骨と化すのか…

 今回は<龍機兵>は登場しないが、他の機甲兵装は登場し、戦闘シーンもある。そして遂に<敵>の一部、しかもそれなりに上の方が明らかになる。その人物とは、××の※△■だったりする。

 いつものことだが、読んでいて引き込まれる。一気読みを推奨したい。なお、このシリーズのカテゴリをSFからミステリーに変更した。

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2022年01月02日

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逆ロッキードのようなミャンマーと日本の国際的贈収賄事件に特捜部が切り込む。丸腰で紛争地帯に放り込まれた突入班だが、ライザの大活劇と現地で手に入れた機甲兵装バトルで窮地を脱する。龍機兵は登場しないが、スピード感ある展開と息をのむアクションが相まって面白さは損なわれない。新しいメンバーも加入、今後も目が離せないシリーズ!

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2021年12月12日

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物語の展開がエグかった。
日本でもミャンマーでもきな臭いじゃ済まされないような展開が起きている。

ミャンマー組の3人はわかりやすい悲惨な状況に追い込まれ、日本では追い詰めたはずの敵の掌で踊らされてたことになり。

今回は城木さん、クワン、そして新キャラがキーでした

2021.12.12
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2021年12月12日

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待望のシリーズ最新作。読みながら「すげ〜」と呟いてしまった。白骨街道とはただの固有名詞以外の意味もあったんだなと感じた。物語は国内編と海外編にわけて進むのだがどちらもさまざまな情念が渦巻いており圧迫感がすごかった。作者がすごいなと思うのは登場人物のセリフや思考以外の描写に無駄がない点だと思う。お陰で頭の中でイメージしやすく臨場感を持って読むことができた。ただ2作続けて龍機兵が出ないとは。ドラグーンロスが半端ない。

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2021年12月11日

Posted by ブクログ

シリーズ第7弾、待ちに待ったシリーズ!
今回の主たるキャラは龍騎兵の搭乗員3名!国際指名手配犯の身柄引き渡しにミャンマー国境地帯(紛争地域)に赴く!これだけの設定だけで脳内沸騰する、これが搭乗員の命、龍騎兵にまつわる秘匿事項の重大な危機というのは、すぐにわかる!悶絶モノである。

今回は3名の活躍、アクションがメインで、沖津部長以下特捜科の捜査員の活躍は少な目であった。しかしながら国内においては、城木理事官の動きが顕著に見られるのだが、その結果彼のメンタル、立場がさらに脆弱になりつつあり、不安が募る。城木に相対する、いわゆる敵キャラは、かなり魅力的かつ強そうに見えた。

アクションにおいては姿警部の描写が多く、3名のうちでも抜きん出ており、紛争地帯においての経歴からなる対応は頼もしい限り、終幕も彼に相応しい締め方であったと思う。

なにわともあれ、リアルな国際紛争に、捜査にかかわる国内の権力闘争まで絡め、中二病的架空兵器の疾走乱舞の戦いを見せてくれる、個人的趣味が最大限詰まったこのシリーズに悶絶され続ける日々はさらに続くのであろう。

最後に願うは、自分の生きてるうちに完結して欲しい。

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2021年10月18日

Posted by ブクログ

まるでチャンバラ劇!機甲兵装を駆使して敵をやっつける。一方で黒幕が暗躍しているところなんてそのもの!こういうの好きです。

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2023年05月03日

Posted by ブクログ

最初から最後まで、スピーディーでスリリングな展開で一気に読めた。ラードナーがカッコ良すぎる!!!
龍機兵が出てこないのは寂しいような。

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2023年04月30日

Posted by ブクログ

圧倒的にリアルな国際紛争(ミャンマー)と日本国内に蠢く白い闇の中、警視庁特捜部メンバー各々がその置かれた位置でフル稼働する。
各地に展開する物語は、それぞれに複雑で手抜きはなく、かつ、すべてのプロットが織り込まれていって、全体の物語を前に進める。
かなり面白いが、本書を読む前に、既出のシリーズを全部読んでおいた方が良い。

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2022年11月09日

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評判が良かったため「機龍警察」シリーズの最新刊を読んでみたのですが、なかなかのハードボイルドな作品で、日本政府の汚職やミャンマー政府との絡み、そして特殊人体兵器での合戦と、いろいろな方面に話がスピーディーに飛び、混乱する部分もありますが、なかなか面白い作品でした!
興味を持ったので、最初の刊から読み進めていきたいと思います!

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2022年09月30日

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シリーズ六作目。一作目しか読んでないので間をこれから読みますが。
旧日本軍の「インパール作戦」白骨街道。この存在を初めて知りました。ミャンマーという国の見方が変わりました。
常に緊迫した状況の連続でした。

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2022年09月29日

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ミャンマーでの死の行軍と国内の贈収賄疑獄捜査が並行して進むストーリーに引き込まれる。
機甲兵装というモビルスーツのような兵器による戦闘シーンは、物凄い迫力。映像化して欲しい。

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2022年01月03日

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面白い。
次が楽しみなのだが、ちょっともうシリーズとしては長い。個人的には3冊まででまとめて欲しいのだ。長期シリーズはあまり好きじゃない。
展開も意外性があって、飽きさせない。
読みやすいのだけど、文体が変に大袈裟にファンタジックなところがあって、鼻につくんだけど。

次までまた空くよねえ。

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2021年12月29日

Posted by ブクログ

安定の機龍警察シリーズ。今回は3人揃って海外でのお仕事編。前巻では登場しなかった機甲兵装でのバトルもたっぷりある。ただ、このシリーズも巻数をここまで重ねてくると、いろいろな部分が気になってしまう。あの人が「え!?あんな事も得意なの!!」と驚くと同時にさすがに無双すぎではと思ったり。

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2021年12月17日

Posted by ブクログ

シリーズ7作目だが個人的にはシリーズ初読。
細かい経緯がわからなくても、設定はわかりやすく困ることはない。

ハインラインの「宇宙の戦士」を思い起こさせ、どことなく懐かしい。

ストーリーは荒唐無稽だが、冒険小説、サスペンスとして大いに楽しめるし、読後感もすっきりする。

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2021年11月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ミャンマーの軍部クーデターという現実が、これまで数年先の未来を描いていた機龍警察の時代に追いついてしまった。日本政府からのODA資金が軍部によるロヒンギャ迫害に使われるという、有り得ないとは言い切れない設定で物語は進む。今作は特捜部突入班の3人が乗り込む機龍兵の代わりに「鬼機夫」クワンの操るウルスラグナが躍動、姿までもがその技量を認めざるを得ない。突入班に新たなメンバーが加入し、姿が契約期間の終了を機に日本の警察を去る思いを抱くところで物語は終わる。次作はリアルタイムの日本と世界が舞台になりそうだが、姿が引き続きフィアボルグで活躍することを切に望む。

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2021年11月06日

Posted by ブクログ

楽しみにしていた最新作

 龍騎出ないんだ! これが一番の驚き。しかも4人目登場! これも驚き。さらには敵の正体に近づきつつあるんだけど、それがあまりしっくりこない感じがするので、きっとこれもひっくり返るんだろうなぁ。

 今回は、あまり3人の活躍が際立ってないから、むしろ現実味がある気がする。あまりにスーパーマン過ぎるのは興醒めだもんね。とにかく姿にライトが当たりそうな次もまた楽しみだ。

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2021年12月12日

Posted by ブクログ

シリーズ第6弾。
国際指名手配犯を引き取りにミャンマー奥地に向かった突入班の3人に、次々と罠が襲いかかる。一方沖津部長は捜査二課と協力して事案の背後を探るが‥
最初のうちは機龍が出てこないと思っていたが、ちゃんと登場。ミャンマー奥地でのサバイバルや戦闘と、日本での経済事案捜査が交互に進んでいく。
やもやした読後感だが、新キャラも登場したしシリーズの今後に期待。

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2021年11月20日

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