うーん、どうしようかなー、とまだ主人公とお見合い中。二十歳の青年トマス・キッドはフランス革命時の英仏戦争の強制徴募で軍艦に乗せられ、デューク・ウイリアム号の船員となる。
あとがきによるとネルソン時代に水兵から士官に這い上がった男が120名、うち22人が艦長に、うち3人が提督、しかも大将までのぼりつめ
...続きを読むたという史実があるそうで、作者はそれにヒントを得て水兵からの成長ストーリーを書いていく予定らしい。
今までに読んだ海洋冒険小説の多くが士官からスタートするところを、水兵、しかも陸者という最下限からのスタートなので「九尾の猫ムチ」を受けたりといろいろと辛い。一巻目はまだ彼は何もできないので助けてくれる人々が次々と現れてキッドを導いていくところ。
海洋小説自体好きなので面白いのだけど、周囲がなぜ特に主人公を助けてくれるのかというあたりに納得がいきにくいのと、辛い目に遭いすぎてて読んでて憂鬱になるのもあって二巻目はどうしようかなと悩み中。