ジャン=ジャック・ルソーのレビュー一覧

  • 人間不平等起源論 付「戦争法原理」
    不平等はなぜ起きるのかについての考察。
    人間本来の性質が不平等を引き起こすのではない。
    社会が構築されていく過程で生じた所有権や他者との競争が人間を原初のあり方から歪め、不平等を生むことになった。
    人間がバラバラに生きていたとき(検証不能だが)、所有欲や承認欲求はなかったはず。
    比較する他者がいなけ...続きを読む
  • 今を生きる思想 ジャン=ジャック・ルソー 「いま、ここ」を問いなおす
    生と思想を結びつけつつ、ルソーの哲学を中心的諸作品を網羅して解説を行っている。そして、一般的な研究成果を網羅しているというらしいが、参考文献表は複雑になるため、省略されている。
  • 今を生きる思想 ジャン=ジャック・ルソー 「いま、ここ」を問いなおす
    ジャン=ジャック・ルソー 
    桑瀬章ニ郎 講談社

    随分と激しい道のりの人生を選んできたものだと感心する
    捨て子同然の状態にありながら
    冒険の旅と独学であらゆることに学び
    音楽にのめり込み文学や政治や哲学に秀で
    何事も宇宙の真髄から掘り起こして考えるところに共感を覚える
    貴族のご婦人と出合うことから社...続きを読む
  • 今を生きる思想 ジャン=ジャック・ルソー 「いま、ここ」を問いなおす
    学生の頃に教授から読めと言われ数冊読んだ事があるだけであったことを恥じた。
    二十歳そこそこではやはり理解が足りていなかった、と思わせてくれた本書。
    ルソーの背景をわかりやすく記してあり、「だからあんな内容になったのか」と気づかせてくれる。
    P129から、かるーく何を読んだらいいか書かれている。
    著者...続きを読む
  • 社会契約論
    言わずと知れた民主主義の聖典
    300年前に書かれたとは思えない内容だが、真の民主政は300年たっても実現していないようです
  • 社会契約論
    もっとも奇妙な第三の種類の宗教がある。それは二つの体型、二人の首長、二つの祖国を与えて、人々を矛盾した義務に従わせ、人々が信者と市民の役割を使い分ける様に仕向けるものである。ラマ教や日本人の宗教がそうであり、ローマのキリスト教もそうである。

    中略

    第三の宗教がよくないことはあまりにも明白だから、...続きを読む