簗瀬一雄のレビュー一覧

  • 方丈記 現代語訳付き
    習ったことはあるけれど、読んだことはない「方丈記」。
    前半は大災害と出世の挫折、後半はその経験から辿り着いた自作の小さな家の良さを語る構成。
    異常気象、ウイルスの蔓延、戦争…
    現代でも大災害に見舞われることが増えてきた。
    そんな中で、方丈記で「何が豊かか?」を問う鴨長明の考え方は、とても先見の明があ...続きを読む
  • 方丈記 現代語訳付き
    声に出して音読すると、この時代に吸い込まれていきます。
    始めの部分は、誰でも一度は読んでいると思いますが、名作の古典の中でも短いので、古語でも苦にならないですよ。
    古語でも読んだ方が味わいがあるでしょう。
  • 方丈記 現代語訳付き
    震災前は国語の授業で冒頭を暗唱する作品として知られ、震災後は千年前の震災の記録として注目された。が、全文通して読んだことがなかったので読んでみた。本文は読みやすく、現代語訳がなくても、欄外の注を参考にすれば十分読める。現代語よりリズムがよくて、かえって読みやすい。全文通して読んでみた感想は、その完成...続きを読む
  • 方丈記 現代語訳付き
    頷ける内容ばかりで感心させられてしまった。
    あと地震についての記録も見受けられてタイムリーだった。
    やっぱ日本は地震大国なのね。
  • 方丈記 現代語訳付き
    お盆の間に『方丈記』を初めてちゃんと読んだ。人間の営みはこの時代も今もまったく変わらない。

    しかし同時に『72時間』歴代ベスト10を見たり、太平洋戦争の番組を見たりしていると、人生は生まれてくる時代と場所でまったく変わる。

    これを何というのか。
  • 方丈記 現代語訳付き
    ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。教科書でも有名鴨長明「方丈記」1212年著。
    解剖学者養老孟司さんがオススメしてたので読んでみました。鴨長明は下鴨神社の由緒正しい家系が父死亡後親類に疎まれ転落し出家。地震大火飢饉など天変地異を克明に描写財産や地位があったとしても明日のことなど分...続きを読む
  • 方丈記 現代語訳付き
    還暦を過ぎて小さな庵にこもった鴨長明の一人語り。注釈を参照すれは現代語訳に頼らずともほぼ語りは理解出来る。有名な「ゆくかわのながれはたへずして...」をはじめとして、大変綺麗な言い回しが散りばめられている。しかし内容は鬱々としたもの。人間関係の難しさ、命の儚さ、地震、津波、台風、飢饉、疫病の凄まじさ...続きを読む
  • 方丈記 現代語訳付き
    最初は古文から始まる為、こんなの読めないよ(*_*)と気落ちしそうになるが、分からないなりにも読み進めてみる。
    この辺は、目が文を追っているだけ。あまり情景も浮かばず、こんな雰囲気かなぁ?と思ってもその上から自分で×とつけたくなるようなイメージ。

    それが現代誤訳に入ると、一度古文で読んだ部分の現代...続きを読む
  • 方丈記 現代語訳付き
    京都では火事や地震で大きな被害にあい、庶民は飢餓などで苦しんで多数の人々が亡くなっていたという事を知り、新しい時代が始まる前はまさに末世のような状況が起こっていたという事を知った。
    そんな状況だからこそ新しい世の中に期待したいという思いが鎌倉幕府を起こるようにしたのか?
    800年以上も前の事でも目に...続きを読む
  • 方丈記 現代語訳付き
    「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。淀みに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。世の中にある人とすみかと、またかくのごとし」

    というのは、誰も読んだことのある方丈記の書き出し。

    これだけ、読んで、分かった気になったのだけど、先日、「徒然草」を読んだ流...続きを読む
  • 方丈記 現代語訳付き
    鴨長明が源平合戦の頃に著した作品で、『徒然草』、『枕草子』と並ぶ、日本中世文学の代表的な随筆のひとつ。
    作者の鴨長明は、古来の名族で上賀茂・下鴨神社の氏神を祖とする鴨一族に生まれ、7歳で従五位下の位階を授けられたが、18歳の頃に父が病死した後、一族の権力争いに敗れ、挫折感を噛みしめる20代を送った。...続きを読む
  • 方丈記 現代語訳付き
    方丈記は以前読んだことがあるのだが、新たに角川ソフィア文庫版で再読した。
    地震、台風(竜巻?)、火事、飢饉などの災害の記録として貴重なものだろう。そして平家物語冒頭と同様の無常観が著者のパースペクティヴを支配している。
    この無常観はもちろん、仏教由来のものであり、鴨長明は出家して「隠遁」したのである...続きを読む
  • 方丈記 現代語訳付き
    方丈記について調べてみようと思い立ち、いくつかの解説書をパラパラとした結果にレジでお会計をしていたのがこの本でした。

    章立て構成がよいのか、とても読みやすそうな感じがして手にしたわけですが、実際に読みやすかった。

    この本を読んでいると何故か心が軽くなる気がします。
  • 方丈記 現代語訳付き
    「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」

    の名文から始まる有名な古典文学です。

    遠い昔に国語で習ったことがあるのでしょうが、全く覚えておらず、ちゃんと読んだのは初めてでした。
    意外だったのは、人生観のようなものを語るのみでなく、遷都、辻風、大火、飢饉、地震といった人災、天災についても...続きを読む
  • 方丈記 現代語訳付き
    裏表紙の解説より。
    「ゆく川の絶えずして、しかも、もとの水にあらず」の一文から始まるこの作品は、枕草子、徒然草とともに日本三大随筆に数えられる、中世隠者文学の代表作。人の命もそれを支える住居も無常だという諦観に続き、次々と起こる、大火・辻風・飢饉・地震などの天変地異による惨状を描写。一丈四方の草庵で...続きを読む
  • 方丈記 現代語訳付き
    方丈記の全文および現代語訳が読んでみたくて、手に取ってみました。意外と短くて、そして鮮烈。長明のように生きれるとは思わないものの、「なるほど」と思うことも多々ありました。