大藪春彦のレビュー一覧

  • 蘇える金狼 完結篇
    面白かった。
    冷徹なんだけど血の騒ぎのある人物。
    ただただ冷血という感じではない。
    しかしやはり冷血漢。
    衝き動かす核にあるものは自分以外すべてに対して見返してやるという様な復讐を誓った者にしか宿らないものがある。
    時代は古いのにちっとも古さを感じない不思議な小説でもあったと思う。

  • 蘇える金狼 野望篇
    野望と完結はセット!
    面白いです。半世紀前の作品なので道具やセキュリティに関するものは少し古いかもしれないけど朝倉哲也の存在感は時を越えている。
    おそらく現代であってもうまくやり通すんだろうなぁと思わせる。
    ハラハラドキドキのハードボイルド。
  • 非情の女豹
    ★漆黒の髪と燃えるような瞳褐色の肌を持つとびきりの美女エミー

    『野獣死すべし』の伊達邦彦に『汚れた英雄』の北野昌夫、そして『獣たちの墓標』の西城秀夫と、大藪春彦の小説の主人公は、いつだって強靭な肉体と冷徹な精神を併せ持つ男が暴力とカーチェイスとガン・アクションを繰り広げないと始まらないし終わらない...続きを読む
  • 探偵事務所23
    これは昔のヒーローを思い出させるほど完璧な格好いい男の物語。

    最後ら辺に行くと結構ムリに締めくくってるという気になりますが、読んでいて先がすごく楽しみになる内容です。

    作者はもう亡くなられているので、関連のを探そうにもムリなのかもしれませんが、また違ったストーリーのを読みたくなりますw
  • 獣(ウルフ)たちの黙示録(上)潜入篇~エアウェイ・ハンター・シリーズ~
    サンキュー アメリカに守られて、男心を出した少年
    強がる気持ちが燃えたぎり、夢中になって数十年生きた
  • 蘇える金狼 完結篇
    時代背景が古いのは仕方ないが、それでもわくわくする展開はさすが。
    松田優作の映画では知っていたものの、映画以上に面白いかも。
    あれ、映画とはラストが違う?
    主だった面子は、映画のキャストが小説の中で躍動する感じで楽しめた。
  • 暴力列島

    その昔..

    大学生の頃に集英社版の文庫本にて読んだ覚えが。

    今度は電子ブックにて読み倒したいと。
  • 野獣は甦える
    話が一寸荒唐無稽なものに、なりつつある。舞台は平成に代わり、伊達邦彦の愛車も、R32GT-Rと現代化している。武器もモーゼルからM16へ、まぁ其の辺はイイんだけど、後がね…。さぁ、野獣・伊達邦彦の物語も、あと一冊で終わる。ハローbreezeさんには、イイものを紹介して貰った、次はハイウェイハンターシ...続きを読む
  • 孤高の狙撃手
    ハードボイルド作家大藪春彦さんの未発表エッセイ集。
    「銃」を通して作品や生き方などがつづられています。

    あまり書店とかでお目にかかれないので、たまたま見つけて手に入れました。
  • 探偵事務所23
    主人公がアウトローではなく、一応は警視庁から拳銃の所持も許されている探偵ということで、大藪作品としてはかなり大人しめ。当然大暴れはするものの、少し抑制的で、暴力の対象も悪党に限られる。主人公の田島探偵もユーモラスな面を持っていて、大藪作品には多い、タフでひたすら凶暴な感じのキャラクターではないから、...続きを読む
  • 唇に微笑 心に拳銃
    途中から展開についていけず、な一冊。冒険小説だけれど、冒険しすぎだって。現実離れしてる。

    二十九歳の若林誠はプレハブ住宅の営業マン。業績は常にトップで真面目とは言い難いが売り上げはある。だが若林そんなことでは満足しなかった。銀行輸送車襲撃から始まり、資産家の脱税した金の強奪。次第にエスカレートして...続きを読む
  • 野獣都市
    大藪春彦の本があったので思わず買ってしまいました。今まで数多くの大藪春彦さんの本を読んでいる僕としては、ありきたりのストーリーで斬新さは感じられませんでした。まだ、大藪春彦さんの本を読んだことのない人にとっては、かなり面白いと思います。