タイトルがとてもひきつけられます。引越し先のとなりに『新妻』と表札があったら、気になること間違いなし。タカツキノボルセンセのマンガで“奥さん”て名前の主人公が登場した時も、その名前に強く魅かれた覚えが。
非リア充なのに官能小説家である祐輝は、新しく引っ越したお隣さんのHな騒音に悩まされ、仕事がはか
...続きを読むどりません。新妻という名前のお隣さんに激しく妄想してしまう祐輝ですが、やっと会えた新妻は名前とは大違いのコワモテな男で…
DTな官能作家のピュアな初恋物語です。エロにまみれて生きているようで、実はまっさらな身体!の祐輝にキュンキュンさせられます。脳内には様々なエロ知識があるのですが、本人は28歳にしていたってウブ。
好きになってしまった相手の新妻は、じつはAV監督が職業で、通じ合うものがあり意気投合できたのはいいんですが、祐輝からしてみれば百戦錬磨の性豪に見えてしまうというところから次々に疑惑が生まれてしまいます。
職業的には二人とも下半身専門なんですが、恋に関してはとてもまっとうで正攻法。そのギャップが大きな誤解に繋がってしまいます。
祐輝は恋心が執筆活動にまで影響を及ぼしてしまっていて、寛而と別れる決意をした後書いた鬼畜モノで、何故か登場人物の女性に同情して鬼畜度が下がったり。編集さんとのやりとりがすごく面白くて和みました。
初めての恋で、しかも相手は♂。いろいろ考えすぎてしまう祐輝に、寛而が途中で諦めることなく自分の気持ちを伝えようとしてくれて、ほんとによかったです。意外に真面目で、年の割りにオヤジくさいところも好感。
エロ的には、慣れてるけど決して遊びじゃないのが伝わってくる寛而と、官能小説家のくせに初々しい祐輝とのHシーンの描写が程よいさじ加減で、かなり萌えました。