常石敬一のレビュー一覧

  • 七三一部隊 生物兵器犯罪の真実
    よくまとまった、日本の731部隊及び関連部隊の成立から崩壊までコンパクトに記述されたらょ有心的な概説書。医学者のモラルが「天皇のため、国のため」思考停止に陥った時、人はいかに残虐無慈悲になりうるか、自立した個人と専門知識にのみ拘泥することの愚かさとそこからの脱却を求めているのも当然だろう。しかし本書...続きを読む
  • 七三一部隊 生物兵器犯罪の真実
    薄い本なのでサクサク読めました。
    以前から知っていましたが、改めて本を読んでみて日本の暗部の歴史を感じました。
  • 七三一部隊 生物兵器犯罪の真実
    731部隊は日本の愚かさの象徴だと思う。
    石井四郎の原点となった脳炎の話や研究者がサンプルを得るために墓荒しまでしたことや、人体実験の規模の割には成果が少ないという筆者の言葉が印象に残りました。研究内容の猿を人に置き換えて読むのはなかなかショッキング
  • 七三一部隊 生物兵器犯罪の真実
    別名「石井部隊」。第二次大戦中のその蛮行を追っている。読み進めるのが非常に辛い本だった。

    最初は躊躇していた軍医達も「国のため」の名の下にだんだん平気に、むしろ積極的に「実験」をしていく。その目を背けたくなるような過程をやや淡々と綴る。部隊の蛮行は戦後の各国の思惑の中で処理され、戦後に医師として復...続きを読む
  • 七三一部隊 生物兵器犯罪の真実
    陸軍中将石井四郎と彼の率いる関東軍防疫給水本部。研究という名の下に医学者たちが行った人体実験と細菌戦を究明する。
  • 原発とプルトニウム パンドラの箱を開けてしまった科学者たち
    とてもおもしろかったのだが、タイトルと内容があまりに違いすぎる。その内容は、放射能の歴史といった感じのもの。脱原発的なものを期待して読まれた方はガッカリしたことだろう。

    放射能についての歴史的な知識はほぼ身につく。そういう意味では読んでおいて損はないと思うのだが・・・
    学者たちの手によって、新たな...続きを読む
  • 原発とプルトニウム パンドラの箱を開けてしまった科学者たち
    [ 内容 ]
    自然状態ではほとんど存在しない猛毒の放射性元素、プルトニウムは、原爆の材料として人工的にこの世に生み出された。
    作ったのは科学者。
    最初は自らの好奇心に忠実に、新しい発見とアイディアに興奮する科学者だったが、やがて戦争の嵐の中で政治の中心に。
    巨大科学の時代が到来。
    科学の性格が大きく...続きを読む
  • 原発とプルトニウム パンドラの箱を開けてしまった科学者たち
    タイトルがよくないかも。プルトニウムを使った原子力発電の話っぽいタイトルですがそうではなく、まずは人類が初めて「放射線」を発見する経緯、
    それから「核分裂」の探求、そして「原子爆弾」への応用。ノーベルのダイナマイトを越える究極の力を、科学者が手に入れてしまった話がほとんどです。最後の章だけが原子力発...続きを読む
  • 七三一部隊 生物兵器犯罪の真実
    日本もかつてはここまで酷いことをしていたのだ、という事実を知るべき。
    中国は戦後、日本人捕虜の気持ちをほぐし、強制によってではなく自発的な意志で各自の戦争時の犯罪行為をきちんと述べてもらおうと考えた。そういう地道な努力によって日中が二度と戦争しないための人材を、友人を中国は作り出したのだった。
  • 七三一部隊 生物兵器犯罪の真実
     731部隊について、さらっと概観したという感じの本です。731部隊が犯した人体実験を中心にして書かれています。逆に、実践における731部隊の記述は、ノミをペストに感染させて投下したことくらいしか書かれておらず、他は失敗したり味方に損害を与えたりと、あまり軍事的な成果を挙げることはできなかったようで...続きを読む
  • 七三一部隊 生物兵器犯罪の真実
    日本は大陸で何をしたのか?
    軍医中将石井四郎と医学者達が研究の名で行った生体実験と細菌戦の、凄惨で拙劣な実態。

    限られた資料を駆使して迫る、もう一つの重大戦争犯罪。
    戦後は終わらない。