朝倉宏景のレビュー一覧

  • ゴミの王国
    区から業務委託を受けて家庭ゴミの回収を行う民間の清掃会社で働く日下部朝陽は、育った環境のために神経質といえるほどのきれい好きで、自身が住むマンションの部屋を極度にモノのない清潔な状態に保っている。
    ある日朝陽は、隣室に住む佐野友笑の部屋がゴミを集めて溜め込んだ"ゴミ部屋"であることに...続きを読む
  • ゴミの王国
    孤独と向き合うきっかけを与えてくれる小説。
    そして、誰もが心に響く内容がこの小説にあリます。

    自分の育った環境を王国と例えるのがとても新鮮でした。
    また、自分の国を作り民をどのように扱っているか、独裁国家になっていないかなど面白い表現でした。

    ゴミアートの作品も魅力的で心にグサっと刺さります。
    ...続きを読む
  • ゴミの王国
    物が片付けられないのは、孤独を物で埋めようとしているから。
    私もけっこう散らかし屋なので、そう言われると、断じて違う!と言いたくなる。
    好きなものが多すぎるのと、愛着が強すぎるのと、やりたいことが多すぎるだけ。

    でも、ゴミ屋敷に住む彼女のことを知っていくと、私がここまでにならずに済んでいるのは、や...続きを読む
  • 風が吹いたり、花が散ったり
    42195キロを走るのは並大抵じゃないのに、目が見えないで、よくぞよくぞだよ。走るサチの心の中は描かれていないが本当に凄いって事。あの場面で自分がついた嘘の告白とそうじゃない私もだよ、亮磨を選んで私は間違ってなかったと叫ぶサチ 甲子園の園芸にブラインドに主役ではないけど無くてはならない重要な役割にス...続きを読む
  • あめつちのうた
     野球を見る人も見ない人も、知らない人はいない夏の高校野球の大会が行われる『阪神甲子園球場』——通称甲子園を主戦場とする『阪神園芸』のグラウンドキーパーのお仕事を通して、雨と土に向き合いながら成長していく青年のお話です。

     読後一番に、羨ましいと思ってしまいました。
     私は、こんなに自分の仕事に誇...続きを読む
  • サクラの守る街
    色々考えさせられました
    人はそれぞれ、何かを守って生きているんだと
    言うことに気づかされました
    当たり前に思っていた事が、当たり前じゃないことを意識していこうと思います

    私自身も守るべき物を大事にして
    人にも尊敬を持って接していこうと思います
  • あめつちのうた
    野球は、あまり興味がないのですが、球場整備が、こんな風に行われることを初めて知りました。実在の会社が出てくるので、リアルに感じる事ができ、これから高校野球を見るときは、整備の仕事に携わる方々にも注目してみたいなと思いました。仕事の仲間、友達から色々なことを学び成長していく主人公。父親との関係も、親子...続きを読む
  • あめつちのうた
    まず本屋で見つけて迷わず購入する、正解でした。吹部2以来かな、とにかく読みやすいです、出来事を細かく砕いて提供してくれるので、まさに甲子園の土の様に掘り起こして踏み固める場面がたくさん出ていた。夏美との恋愛ものかと思ったら、野球部の延長かと思ったらまるで違った。まるで知らない阪神園芸に触れてくれて非...続きを読む
  • 白球アフロ
    終わり方好きかも。未来に向かっていく結末が1番見たいのに、どうなるかわからない、バッターが鋭く振り切っていく〜コロがセカンドに迫ってくる〜俺は無心で白球へと向かっていった〜と で結末は誰もわからない自分自身で完結させるのだが、アウトなんだよねここは間違いないよね。一球一球に願いや想いが詰まっていてク...続きを読む
  • 空洞に響け歌
    双葉文庫いいね。下段に名前と内容と書かれているのが斬新な。朝倉宏影さんは野球の小説でだいぶ入り込んでお世話になってる、好きだ。バンドの物語はピンと来ないと思っていたが、手に入れて良かったしかない。和菓子屋の作業中がバンドだねとか言うのも良いよねー。最後のジムで先輩が来てくれた場面でクズの猿レベルの輩...続きを読む
  • サクラの守る街
    佐久良基輝(さくらもとき)が主であると思っていたが、貴重品運搬警備(3号警備)の英次、交通誘導・雑踏警備(2号警備)男沢睦夫、女性身辺警備(4号警備)東菜生、美術館警備の加来友則の守りたいもの、正義をさがす物語と佐久良兄弟の守りたいものを考え、父と会社を思う気持ちの話。
    守るを守る、守ると護る、など...続きを読む
  • あめつちのうた

    爽やかな読後感

    高校野球は感動ポルノの趣きが強すぎて苦手です。ただこの作品は、高校野球の騒乱に巻き込まれた人たちに優しく寄り添ってくれます。読後、気持ちが柔らかくなって『自分も頑張ろう』と前向きになる元気をもらいました。お仕事小説としても面白く、甲子園球場からの中継に目を留めた折には、バックヤードの人々の動きに注目...続きを読む
  • 野球部ひとり
    高校野球地方大会が盛り上がっていますね!
    そこで、みんみんさんオススメの野球小説♪
    良かったよ〜
    泣けるよ〜
    最高でしたぁ〜。⁠:゚⁠(⁠;⁠´⁠∩⁠`⁠;⁠)゚⁠:⁠。

    部員8名のヤンキー高校・渋谷商業高校
    部員1名の名門進学校・自由が丘高校
    この二校が合同チームを組むことになるのだが……

    ...続きを読む
  • サクラの守る街
    「あなたは何をまもりますか?」 

    発掘女王みんみんオススメでハマりそうな感じしかしない朝倉宏景さんの2冊目ですが、数多あるみんみんオススメ本をすっ飛ばしての最新刊です
    負けず嫌いか!

    そしてみんな大好きお仕事小説ですよ!
    みんな集まれ〜♪

    主題となるお仕事は警備員です
    警備業務には
    第1号警備...続きを読む
  • サクラの守る街
    警備と一括りにしがちだが、さまざまな内容で守るということがとても簡単ではないことを痛感した。
    日頃、どこかで目にする警備員の姿にスルーしがちだが、もっと感謝しなければと思った。
    4つの短編だが、どれも内容が濃くて誰もが迷いながら自分と闘いながら壁を越える姿が心に沁みた。
    何が自分にとって大切であるか...続きを読む
  • サクラの守る街
    かつて社員による三億円の盗難事件が起こり、信用を回復するために奔走した社長が病死してしまったサクラ警備保障株式会社。社長の二人の息子が後を継いだものの、兄が経営方針を変えたことに納得ができない弟は、人事部次長として社員の面接をするたびにその人にとっての「守りたいもの」を尋ねるようになる。力づけられる...続きを読む
  • サクラの守る街
    警備の仕事を知ることができた。町で警備員さんの姿を見かけない日のほうが少ないと思う。今までは何をしている人かよく分からなかったけど、今は少し親近感を持った。
  • あめつちのうた
    阪神園芸さんという普段は描かれない裏方のお仕事の部分が描かれていて、面白いと感じました。
    仕事の中で成長していく主人公やそれを支えてくれる周りの方も皆魅力的で、読み終わった後は仕事を頑張ろう!という気にさせてくれました。
  • 空洞に響け歌
    一人の天才の死と残されたバンド仲間たち。各メンバー視点で描かれる物語の連なりに、人の心模様は途方もなくそれぞれ違うということを改めて思った。音楽が担う役割や音楽家たちのビーグルとしての使命といったことにも新たな視点を得た。最高。
  • あめつちのうた
    素晴らしかった!
    阪神ファンとして、高校野球ファンとして、なぜ今までこの本のことを知らなかったのか我ながら理解できない。最高だった。

    主人公がいい。この子の心情が痛いほどわかるし、この子のこと構わずにはいられないことがすごくよくわかる。魅力的な子。きっと大人になったらモテるよ。

    真夏ちゃんも良い...続きを読む