10年位前の本だけど、今と状況はあまり変わらないんじゃないかな。
雇用の非正規化が進む中で、結婚なんてできないと思う男性。だからこそ結婚して生活のレベルアップを図りたい女性。
すでに安定した収入と充実した生活を持っている人は、今さら生活のレベルを下げる様な結婚はしたくないと思っている。
自分を客観
...続きを読む的に見られないから、不釣り合いなくらい高い条件設定してしまう男女。
私が違和感を感じるのはそういうことではなく、結婚したい相手がいないのに、結婚したい気持ちだけが、結婚に対する条件だけが膨らんでいくという事実。
「この人と結婚したい」「この人と一生を一緒に生きていきたい」
それがまずあってしかるべきなんではないの?
苦労したいと思いますか?って聞かれたら、誰だってしたくないと思うだろう。
でも、何の苦労もない生活ってないでしょ?あるの?私が知らないだけ?
あまりにも安全地帯に自分を置きすぎなんじゃないの?
親も悪いの。
子どもに苦労や失敗をさせないようにしすぎなんだよ。
ちょっとした苦労を笑い飛ばせる人間、失敗しても自力で立ちあがれる人間に育てようよ。
こんなことを思ってしまう私は生きた化石なのかもしれない。
シーラカンスと呼んでくれてもかまわんよ。
とりあえず結婚相手には条件があるのだそうだ。もちろん男女ともに。
でも、見合い結婚ではなく恋愛結婚が望ましい。
だが、恋愛と結婚は別物と割り切ってもいる。
よい結婚をするために条件をずらりと提示した結果、該当者はいません、と。
結婚は義務じゃない。
出産は義務じゃない。
したくないならしなきゃいいじゃん。
そして冷静になって考えてみて。完璧な人なんていない。
なんで結婚相手にだけ、完璧を求めるの?
相手の足りないところを自分が補うくらいの気持ちがなければ、結婚なんてできないんじゃないの?
少子化が急激に進んでいるのが、日本とドイツとイタリアなんですって。
“「少子の枢軸」日・独・伊は、敗戦によって莫大な賠償金を払わされ、貧しいところから出発した国だ。貧しかった国で「愛とは金」だと思う父たちが、娘にピアノを習わせ、大学を出し、自分は一度も行っていないのに海外旅行に行かせ、ちゃんと箔をつけたのだ。父はみんな思っている。なんでうちの娘が、高校しか出ていない貧乏な男と結婚しなければならないのかと。”
晩婚化、非婚化、少子化の根は深そうです。
でも、地球全体では人間増えてるからさ。
あんまり煽られないように、落ち着いてどうしたらいいのか考えましょう?