大野晋のレビュー一覧

  • 日本語練習帳
    水泳ができるようになるためには、練習が必要であるように、文章についても、初心者である方にも日本語の練習が必要である。そのための『日本語の練習帳』を用意したとのことです。

    気になったことは以下です。

    単語に敏感になる

    ・考えるとは、理性的な働きで、思うとは感情的なものである

    ・思い込むとは、一...続きを読む
  • 日本語の文法を考える
    いやぁ、これは面白い。目からウロコの連続。日本語のベースにウチとソトの区別があるとか、そもそも日本語はウチの内部でしか使われてこなかったため主語を省略するとか、抽象名詞が少なく日本人は抽象概念を理解するのが苦手とか、もはや日本語文法の範疇を超え日本文明論になっている。そりゃそうだよね、思考は母語を介...続きを読む
  • 日本語練習帳
    日本語は難しい
    けれど、せっかく日本人として生まれたからには、きちんと使いこなせるようになりたいと思わされた

    2冊目の新書
  • 日本語練習帳
    単語に敏感になる練習から始めて、文の組み立て、文章の展開・敬語の基本など、日本語の骨格を理解し技能を磨こう!
  • 日本語練習帳

    【あなたは、日本語の文法を意識したことがあるだろうか】
    上記の一文における「は」と「が」の役割を説明できますか?

    私はできなかったし、自分で考えてみてもしっくりした答えは思い浮かべられなかった。本書には書いてある。是非読んでみてほしい。
    本書は実践的に日本語の文法を学んでいくスタイルである。
    ...続きを読む
  • 日本語と私
    日本を日本語から解き明かそうとした大野晋氏の自伝。
    自伝でありながら、テキストを読んでいるような気持ちになるのは、大野氏が日本語の歴史に関わり続けたからだと思う。実際、結実したものは多く、頭が上がらない。
    「なさればならぬ」という彼の命題、その結実を垣間見れます。感動した。

    ひとつだけ、強く思うこ...続きを読む
  • 日本語練習帳
    日本語を学ぶ上での基礎となる部分が書かれている、良い入門書。この本を最初に読んでから、他の本を読むと、内容がすっと入りやすいと思う。
  • 日本語練習帳
    タイトルからは、想像できない内容であった。
    日本語の奥の深さを改めて感じることができ、とてもおもしろく読ませていただいた。
    なかでも、執筆のアプローチについての内容が印象に残った。
    要約すると、『① 頭の中にある事柄を、思いつくまま書き付け、② どれを最初に、次に何をと見定める。③ 途中で準備・知識...続きを読む
  • 日本語練習帳
    皆さんは「思う」と「考える」の違いを説明できるだろうか。「通る」と「通じる」、「嬉しい」と「喜ばしい」の意味を正しく理解して使い分けているだろうか。「大丈夫」の使い方を間違えてはいないだろうか。
    私達は日本語で本や雑誌を読み、文章を書いている。コミュニケーションをとるのもほとんどの場合は日本語だ。そ...続きを読む
  • 日本語の文法を考える
    日本語文法の本、好きです。大野先生は言わずと知れた日本語研究の大家ですが、文調は硬すぎず、するするっと読める本をたくさん出されてます。

    面白かったポイントを挙げるとキリがないですが、いくつか列挙してみます。

    ・「は」と「が」は、その前後の情報が未知のものなのか、既知のものなのかによって自然と使い...続きを読む
  • 日本語練習帳
    今さらながら読みました。名著だなあ。なんで今まで読んでなかったんだろう。

    単語のニュアンスの微妙なちがい、やまとことばから生まれた敬語、漢語から生まれた敬語などを、語源にまでさかのぼって説き起こす。目からうろこの連続でした。が、こうやってまとめて書こうとしても何一つおぼえていないので(^_^;) ...続きを読む
  • 日本人の神
    氏が提唱した古代日本語とインド南部タミル語の共通性を示し、
    日本とタミル地域に共通した「カミ」の特性を踏まえ、一神教の「God」と比較。


    その検討から日本人の特性を見る。

    前半部は「カミ」を巡る奈良時代以降の神道研究の歴史を紹介。
    国学の祖・契沖や本居宣長の研究手法から、それらをさらに発...続きを読む
  • 日本語の文法を考える
    大野先生の興味深く、分かりやすい文法の解説書。文法がどのように成立して来たのかを解明する過程は推理小説を読むかのようで、知的好奇心を掻き立てられます。
  • 日本語練習帳
    これも積ん読になってた本ですが、もっと早く読めばよかったです。途中、志賀直哉についてのかなり手厳しい批判が出て来るところなど、興味深い点がたくさん。
  • 古典文法質問箱
    古典文法質問箱
    著:大野 晋
    角川ソフィア文庫 241

    薄いですが、難読書でした。

    もともと 「日本語の文法<古典編>」から、Q&A部分を抜き出したものとあります。ということは、古代日本語の、本質の概要を知っていないと質問ができないということです。つまり、本書を読むことは、文法<古典編>の基本的...続きを読む
  • 日本語練習帳

    良い読み手・書き手になるには
    →良質な文をまずは読むこと.
     引き出しを増やさないと.
     不適切な言葉に対する違和感をそもそも持てない.
     骨董品屋になるには,一流品をたくさん見ないとなりようがない.

    適切とは言えない表現は何からくるか
    →適切な語彙を知らない
    →事実を観る眼が曇っている

    新聞...続きを読む
  • 日本語練習帳
    要約筆記の講師の人からお薦めいただいた本。だいぶ前にベストセラーになった本らしい。いかに読みやすく、正しい文章にするかがテーマ。印象的なのは、『は』と『が』の使い方の説明。『は』に続く術語は、もちろん近いところにと、今まで意識していましたが、より意識しないとと思いました。ほかにも敬語のことなど、普段...続きを読む
  • 日本語練習帳
    本をよく読むようになって、おかしな文章に違和感を持つようになった今、これを読んで、何がどうしておかしいのか、理解できるようになった。「味は口と未の組み合わせで、未は~」などの説明に、日本語のひとつひとつの単語に意味があることを気づかされた。(本間)
  • 日本人の神
    神と仏の違い、神の意味するところの歴史的変遷がよくわかる名著。神の意味するところは6種類ぐらい有る。元々神というのは恐ろしく、支配されるものだったが、仏の伝来により人々の心を鎮めたり、慰めたりする存在にもなった。また、カミの語源がインド南部のタミル語から来ているという発見も面白い。コロナが収束したら...続きを読む
  • 日本語練習帳
    日本語は難しい。
    毎日使ってるけど、間違うこともたくさんある。
    日本語の使い方を学ぶため、非常に良い本であった。