浅倉卓弥のレビュー一覧

  • 新装版 君の名残を 上
    面白そう!と思って読んだんだけど、再読と分かって何故か読むスピードが鈍ってしまった。ストーリーはあんまり記憶に残ってはいないんだけど、巴御前と武蔵坊弁慶って、どうやったってハッピーエンドにならない話だしなぁ…と言うことで。
  • 四日間の奇蹟
    ほんわか心温まるお話
    読んだあと無性にピアノが弾きたくなりました。

    このミス大賞受賞作ですが、どんでん返しや意外性はないのでそうちったのを求めている方にはオススメしません。

    でも作品解説でこのミスの選考基準を読んで納得。
  • 四日間の奇蹟
    少し話が唐突な感じがしたけれど引き込まれる内容だった
    切ない心情や嫉妬などたくさんの感情が余白から読み取れる文章で想像力を働かせて読むべき本
  • 四日間の奇蹟
    SFっぽいのが少し苦手ということもあって、星三つ。
    サクサク読めるのでレモンティーみたいな本だった。
    最後がきちっとハッピーエンドでよかった。
  • 四日間の奇蹟
    友人から薦められて読んでみました。
    「このミステリーがすごい!」大賞と言うことで幾分期待して読みました。
    しかし、これはミステリーではないですね。ファンタジーと言った方がいいかも。
    事故によって二人の女性が入れ替わるというのは東野圭吾の「秘密」などですでに描かれている手法なので、そこで「パクリ?」の...続きを読む
  • 四日間の奇蹟
    飛ばし読みで十分内容把握できた。謎解き要素はゼロ。会話と説明に無駄が多くて、これ半分に削れたと思う。
    東野圭吾の秘密と同じ設定。

    解説に「張り巡された伏線が、、」てのがよくわからなかった。

    でもピアノの描写は良かった。
  • 四日間の奇蹟
    障害があるがピアノを弾ける能力がある少女。その少女を助けるために指を失った男性。男性に好意を寄せていた女性。この女性も少女を助けるために命を落とすことになるが、死に行くその中で自分の人生に納得していく。
  • 北緯四十三度の神話
    心温まる物語
    姉妹の心のすれ違いと修復の物語

    ストーリとしては、
    姉菜穂子28歳の大学助手と妹和貴子27歳のラジオ局アナウンサー。
    二人は、幼いころ両親を事故で無くし、祖父母に育てられます。
    そして、ある男性の事故死を機に二人の距離が離れていくことに。
    お互いの心の中にあったもの。
    そして伝えられ...続きを読む
  • 四日間の奇蹟
    読み終わって、音楽を聴き終えたような感じ。礼拝堂でのコンサート。ピアノの音が耳に残る。この、親しい人を取り上げてしまうこの著者のやり口は、汚いんだけど、まあそういう側面もあるのだからと思えなくはない。

    ただ、なんとなくタイトルがまとっている雰囲気のとおりの、まったくきれいな奇跡の物語ではないよね、...続きを読む
  • 北緯四十三度の神話
    年子の姉妹、姉、菜穂子と妹、和貴子は中学生の時に両親を事故で亡くし、祖父母の家で生活していた。高校、大学は別々の道に進み、菜穂子は大学院に進み、そのまま大学の研究室に残り、助手として研究活動を行っている。和貴子は東京の大学に進むが、地元のラジオ局の深夜番組パーソナリティーとして活躍する。
    妹の婚約者...続きを読む
  • 北緯四十三度の神話
    姉妹の複雑な思いを描いた作品。

    「体が生きているということと心が生きているということは実はまるで別々のことなのよ。同じ未知をたどって理解できることでは決してないの。肉体は仕組まれた命令にしたがって活動しているのかもしれない。けれど心は違う。それは全然別の理論の、全然別の体系
    の中で捉えて初めて理解...続きを読む
  • 北緯四十三度の神話
    2人の姉妹の心のすれ違いと交流を描いた作品。
    少しミステリーっぽいところがあるのが独特で面白かった(別に殺人事件が起こるわけではないw)。

    2人の心の交流、と言うか、主に姉の気持ちの整理がポイントだと思うけど、わかるようなわからないような、、、俺が男だからかもしれないけど(ただ、著者は男性)。ある...続きを読む
  • 北緯四十三度の神話
    大切な人を失ったことで、姉妹がすれ違ったり絆を深めたりするお話。
    わたしも妹と語り合いたくなりました。…と言っても、いつもしているのですが(笑)仲良いことは幸せなことだと、改めて実感。
  • 黄蝶舞う
    再び文庫で読みましたが、あまり記憶になかったので、新刊を読んだ感じ。

    頼朝の子・孫の短編集。
    永井路子の『炎環』のような感じですね。

    どうせなら、三幡姫も入れてほしいくらいですが。
    参考にしている作品なり論文なりの説が見えるので、もとを読んでいるとそういう点も面白いです。
  • 黄蝶舞う
    平安時代というよりも、血に呪われた鎌倉時代の小説でしたが
    平清盛の偉大さ・怨念、源家の因縁と残酷さ、無惨さが
    歴史の知識の無いわたしにも痛いほどわかりました
    知らぬ間に、心の中の言葉まで「〜〜してはならぬ」なんて
    時代調の言葉になっていたりして
  • 黄蝶舞う
    代が鎌倉となった頃の歴史物。
    お化けが出てきたり幻想的な作風。
    『君の名残を』もそうだったけど、好きなんですね源平。
    浅倉さんらしいかなり淡々とした筆致。

    以下の感想はネタバレですが、正直私の歴史知識がなさ過ぎて、物語的仕掛けなのか周知の事実なのかわかりません。


    『空蝉』
    源頼朝の...続きを読む
  • 北緯四十三度の神話
    地元の大学に残り、研究を続ける姉。
    東京の大学を卒業後、地元のFM曲でDJをつとめる妹。

    両親の死、そして大事な人の死。
    それらによって、わずかに、だけど確実に狂ってしまった
    姉妹の関係。表面的には問題なくてもなんだかぎくしゃく・・・

    仕事を通して、過去の見つめなおしを通して、
    二人は互いに歩み...続きを読む
  • 北緯四十三度の神話
    すれ違っていた姉妹のこころが溶けていくお話。
    わたしも妹がだいすきで、だからこそすれ違った過去もあって
    そういうことを思い出しながら、懐かしい気持ちで読んだ。
    和貴子のラジオがところどころ挟まれているのが、小粋。
    この姉妹のこころの変化や距離が縮まっていく過程は
    とても良く丁寧に描かれていたと思う。...続きを読む
  • 北緯四十三度の神話
    30歳一歩手前の2人姉妹のすれ違いと和解。
    もう変えられないこと、過ぎてしまったことに対し、どう自分の気持ちの折り合いをつけるかということがテーマでしょうか。

    「君の名残を」ほどの衝撃はないけれど、登場人物の女性たちの年齢と自分が重なるところもあって、興味深く読める。
  • 北緯四十三度の神話
    身近な人の死が姉妹に深い溝を作る。
    それぞれがあがいている。
    最後には分かり合えるのがなんだかうれしい。
    ラジオDJの妹が選ぶ曲がじっくり聴いてみたい。
    「大事な人の死は、たぶん決して忘れることはできません」
    本当にそう。
    そして、同じように感じることはたぶんできないんだろうなぁ。
    よりそうことはで...続きを読む