自分の仕事をやるということは、自分のやりたいことを深くまで考えぬき、「これは他の人も悩んでいるのでは?」と思うことを実現するということ。
よく「相手に合わせる」ということがビジネスで大事だというが、私はこの言葉に疑問を持ってきた。
もちろん大事なことには変わりはないが、当事者の自分が納得していなくて
...続きを読むできるのか?と。
この本は、その答えを提示しているように見えた。
本文の中に馬場浩史さんの「自分の居場所」をつくるという表現があったが、これはそのままの世界では自分の住処がないと言ったようなものだ。自分のこだわりに反するものは使いたくないし食べたくもない、ならば自分で作ろうというわけだ。岡本太郎さんの人間はみな孤独ということも、自分の居場所を考えぬく過程は孤独だ。しかし孤独に背中合わせながら、進み続ければ自分にとってだけでなく誰かにとって価値のある広場になり人生のやりがいとなって帰ってくるはずだ。