サブタイトルでも分かる通り、「ミトコンドリア」が体にとっていかに重要な役割を果てしているか。
また「ミトコンドリア」を活性化することで、健康と長寿を実現する方法がメインに書かれています。
「ミトコンドリア」と「活性酸素」が話の大きな主軸ですが、全編を通じてわかりやすい文で書かれていてサラっと読めま
...続きを読むす。
健康法も当然「ミトコンドリア」を増やすものになりますが、とてもシンプルで、
・「マグロトレーニング」をする
・いつも背筋を伸ばす
・寒さを感じる環境で運動をする
・空腹になる生活をする
といった感じで、ページを割いて詳細を説明しています。
骨子としては、要するに「ミトコンドリア」が増えるか或いは活性化するようなことを継続してやると、体のメンテナンス機能を良好な状態に保たれ健康で長生きができるという論理。
上記の運動は、体に「エネルギーが不足している」というシグナルを与えることで、「ミトコンドリア」を増やすことができる。
筋肉と同じようなもので、負荷をかけることで能力を引き出すことができるということです。
特に運動をしないで不健康になり、疲れやすくてさらに運動をしないと、体のエネルギー生産能力がひたすら低下し、悪循環に陥ってますます不健康になりやすいというのはよく知られていますが、単純に筋力低下→基礎代謝の低下と捉えるより、「ミトコンドリア」のエネルギー生産を絡めて考えるとミクロとマクロで似たようなことがおきてて面白いです。
結びに「活性酸素」を発生させない生き方を書かれていますが、やはり「ゆっくり生きる」ことが大事なようです。
心でも体でも急な負荷がかかることは、「活性酸素」を発生させます。
その逆で、心も動きもゆっくりとして、心身ともに余裕があることが、健康長寿の秘訣です。
まあこれはよく言われていることですが、ミトコンドリア的にもそういうオチになるということで。
ミトコンドリアは「ゆっくり」の先に現れるそうです。
先ほどの運動をするという下りと少し矛盾するように聞こえますが、本を読んでくれれば納得できると思います。
あまり科学的に深いとこには触れない平易な内容で理解しやすいが・・・、もうちょっと突っ込んだ話も書いてくれても良かったかも。
なかなか他の健康本でみない視点で書かれているので、「ミトコンドリア」で興味を引かれるなら、一読の価値はありです。