立木康介のレビュー一覧
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非常に興味深い現代の精神分析による現代社会論。
求めるものが与えられ続ける資本主義・情報社会のなかではセクシュアリティ-無意識-思考の価値が重視されなくなり、社会的権威としての統計的超自我に支配された行動心理学的な人間像が支配的になる?
精神分析・精神医学の現状についても触れられており精神分析の理解...続きを読むPosted by ブクログ -
面白かったです。
卑近な文化の話から始まり、このあたりは大澤真幸の現代文化論と重なる感じ。オリジナリティがないというわけではなく、アプローチの角度や論点の違いはあるにせよ、結論としては同じ地平にたどり着いた、といったところ。
後半になるに従い、フランスの精神分析業界のコアな話が増える。ラカンを論...続きを読むPosted by ブクログ -
ラカン理論が難しかったので、その辺はサラッと読んだ。「無意識」を手放しつつある現代と精神分析についての本。この本を読んで、「フロイト他諸々の精神分析って、ただのキモい妄想だろ」という認識はとても改善された。Posted by ブクログ
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ともすると認知行動療法に駆逐されがちな精神分析の現代的な状況から、フロイト〜ラカンへと繋がる精神分析の系譜とその思想の、今日的な意義をあらためて問うている。Posted by ブクログ