入戸野宏のレビュー一覧

  • 「かわいい」のちから―実験で探るその心理
    「かわいい」を真剣に研究した本。かわいいの効果=笑顔になる、気分がよくなる、行動したくなる、癒やされる、世話したくなるなど。「かわいい」の発声をする時に表情筋が動くこともいいそう。こんなに効果があるなんて、やっぱり「かわいいは正義」なんじゃない?

    かわいいを商品開発に利用している話に膝を打ちました...続きを読む
  • 「かわいい」のちから―実験で探るその心理
     これまでの約10年間にわたる研究成果がまとめられている。参考論文がきちんとしているので研究者にとって非常に有益。
     表紙カバーや帯からは一般書のように見えるが、内容は専門書。一般の方のためにも専門用語の解説など著者は配慮しているが、大学学部レベルの心理学の知識がないと読みづらいだろう。読み進める上...続きを読む
  • 「かわいい」のちから―実験で探るその心理
    cuteは属性、kawaiiは感じ方

    もう一度読んでみたい本。言語の面白さよ!



    以下本の感想とは別になってしまいますが…
    〜〜
    となりのトトロに出てくる、おばあちゃん(五歳のメイちゃんを本気で心配する)を「可愛い」と思う気持ちの理由を考えている。

    社会的生物としての人間(おばあ)が、共同体...続きを読む
  • 「かわいい」のちから―実験で探るその心理
    かわいいとは何か、意味の定義に対象の特徴と人の認知の面から探る。

    本書では、
    「かわいいものを見ると笑顔になるとか気分なるとか、云々」

    私は
    (かわいいものじゃなくてもそうなるかもしれないんじゃないの?)

    本書は
    「それらが平行して生じるのがかわいいなんだ」

    まるで会話をしているように読めた...続きを読む
  • 「かわいい」のちから―実験で探るその心理
    実験心理学者であるために、様々な実験を紹介しているので、学生が卒論で実験をするいい見本となると思われる。日本で学生が実験をするためにそれほど支障もないであるからこの本を学生が使う利用価値は大いにある。
  • 「かわいい」のちから―実験で探るその心理
    「かわいい」の正体を、実験心理学や、複数の先行研究から解き明かしていき、後半ではその作用を羅列した上で現代社会に「かわいい」がどのような役目を果たせるかを提言している。
    こんなに多義的で、ゆるふわな言葉を、丁寧に解き明かしてる研究室、研究者が存在してたとは…!「かわいい」は、企業社会ではただただマー...続きを読む
  • 「かわいい」のちから―実験で探るその心理
    「かわいい」を実験心理学アプローチで研究した成果のまとめ。「かわいい」を禁止したら何が代用されるのか。安易なかわいいラベリングが多いと思うが,「かわいい」という認知や感情が生物学的な基礎を持つならそれはそれで面白い。では「美しい」「きれい」は感情か?これは認知のような気がする。かわいいは情動的ゆさぶ...続きを読む