ダニエル E リーバーマンのレビュー一覧

  • 運動の神話 下
    運動に関して私たちが抱いている態度は神話に過ぎない 

    “現代の産業化された運動に対するアプローチは、身体活動に関する進化論的・人類学的な視点を無視あるいは誤って解釈しており、誤解、過大評価、誤った論理、散見する誤り、そして許しがたい責任転嫁により損なわれているという事実を、論拠を挙げて明確にしたい...続きを読む
  • 運動の神話 下
    (上巻より続く)
     パートⅢは3章を割いて持久力が取り上げられる。ランニングを趣味とする自分としては最も興味深く読めた部分。
     ウォーキングを扱う章では、「代償性代謝」即ち運動を多くすると安静時代謝が抑えられる現象のせいで、活動的な人と非活性な人で結果的に1日あたりのカロリー総予算がさほど変わらない...続きを読む
  • 運動の神話 下
    運動そのものが、根拠なく礼賛されており、それはまるで「神話」のように、理由なく正しいものとして扱われている。
    「運動は、体に悪い」と言われれば、その前提があるがゆえに、「なぜ?」と悪いことに対してのみ根拠が求められる。

    この本では、そんな運動に関する、数々の神話を紐解いていく。この本の面白いところ...続きを読む
  • 運動の神話 下
    上巻に続き、運動が大切だという内容に納得。
    人間はもともと運動しないように進化していきたのに、現代の生活は運動不足が老化を早めてしまうという矛盾。
  • 運動の神話 下
    下巻は上巻をふまえた実践編という位置付け。

    ウォーキングもランニングもしている私にとってはとてもありがたい内容だった。

    「アクティブな祖父母仮説」と「コストのかかる修復仮説」は石器時代から現代まで通用するのかも、と思うだけで知的な刺激になる。

    運動量や病気との関わりは科学的に記述できる範囲で書...続きを読む
  • 運動の神話 上
    美味しいものを食べ運動が億劫になる年末年始だからこそ読んだ本。

    「人間は運動するように進化してきたのではない」が著者ダニエル・リーバーマンの主張。だからといって運動が不要なのか?と反射してしまうかもしれないがさにあらず。
    発見も再確認もあった。以下、気になった表現。

    健康のために運動する、という...続きを読む
  • 運動の神話 下
    上巻で、人は動くものなの?等々、運動の神話を「それって、神話だよねー」とほぐしていきつつ、やっぱり、運動って大事たよね、いつからでも遅いことはないから、運動しようね、と落ち着いた(笑)。
  • 運動の神話 上
    なんでわざわざお金払ってジムで運動するかな?それってほんとに楽しい?みたいな疑問に向き合ってくれた本。
  • 運動の神話 下
    エビデンスを示しつつ、
    難しくない言葉で要するに
    以下のことを
    教えてくれてありがとう。

    ・運動は必要かつ楽しめるものにしよう
    ・有酸素運動を中心に、多少のウェイトトレーニングも行おう
    ・運動は、しないよりしたほうがいい
    ・年齢を重ねても続けよう




    この本の嬉しい点は、
    平易な言葉や事例で
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  • 運動の神話 上
    読んでから時間が経ったので、
    かなりデフォルメして覚えているが、
    初期の人類がまだ火を
    使えていなかった頃、
    集団で生きていた彼らは
    肉食獣(最高速度40キロ時)
    に怯えていたはずだが、
    生き延びるために
    どれくらい速く走って逃げることを目指せば
    よかったのか、のクイズが
    超面白かった。





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  • 運動の神話 上
     「人間は運動するように進化してきたわけではない。むしろ逆に、運動に費やされるリソースをなるべく節約し、生殖や個体維持のために取り置くように進化してきたはずだ。それなのに、運動が健康のため推奨されるのは一体なぜなのか」。毎日のように何かしらの運動をしている僕だが、言われてみれば確かに不思議な話に思え...続きを読む
  • 運動の神話 下
    人類はなるべくエネルギーを使わないように進化してきたが、運動は人間の健康に良い影響をもたらす。ことを説明するために、パートⅢではウォーキングやランニングがもたらす効能が書かれている。

    そしてパートⅣでは運動嫌いな人に対して、どうやって運動させるか、どんな種類の運動をどのくらいの量させるか説明し、肥...続きを読む
  • 運動の神話 上
    この本は、運動にまつわる神話や思い込みについて、実際はどうなのか、著者の専門である進化生物学の見地から検証したものだ。

    まず大前提として、「人間は運動するように進化してきた」という神話があるが、実際は、不必要な運動は避けるように進化してきたのだそうだ。

    パートⅠでは、「座ることは不健康である」「...続きを読む
  • 運動の神話 上
    動物は無駄なエネルギーを保持しておくことを最善策として取るのに、人間はなぜエネルギーを意図的に消費する(無駄な)運動をするのか?との着眼点から話が進んでいく興味深い内容。
  • 運動の神話 下
    運動はしないよりもしておいたほうがいいわ。
    目新しい新事実は少ない。ランナーを小馬鹿にしたりマッチョを小馬鹿にしたりする内容を期待してたから消化不良。