学術会議問題について、学術会議側からの意見。率直な当時の感想としては、政府の発表が中身がなさすぎるのと、また他方批判側の論点もあまりに日本的リベラルすぎて、薄い内容が引き延ばされただけの情報が続き、何が何やらというのが正直な印象でした。
ふとこの本を手に取る機会があり読んでみたのですが、全く状況は変
...続きを読むわりませんでした。
中で繰り返し主張されていたように違法なら、行政訴訟をすればいいのではないかという素朴な疑問もありましたが、政府が説明しなすぎるのは肯定されないとも確かに思いました(それっぽい理由ぐらい考えればいいのに、と)。個人的にはメディア露出する活動的な人文系のアカデミアは政治活動に傾倒しすぎていると思っており、利権の闘いという想像をしてしまいました。
個人的には金銭的な流れについて権威(政府、アカデミア、メディアなど)をもっとオープンにしてほしいと改めて思います。
また、学術会議の説明のところで、戦争に加担したアカデミアの反省から、技術の軍事利用に反対するために、みたいな説明は、個人発信できる世の中に結論ありきの専門バラバラの問題が起こるまでほとんど知らなかった組織が経費を投じられる価値があるのか、個人的には疑問に思いました。
各所で権威を使いすぎて権威なき権威が溢れる昨今、信頼を渇望して決断主義に陥っている人が多くいるようにSNSを見ていると思います。
人文がメディアにおける自然科学の記事の監修をすべきだ、みたいな主張を見た時は笑ってしまった。