アンドレイ・クルコフのレビュー一覧
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短編作家の主人公が謎の仕事を引き受けるが、
徐々に明らかになってゆく。
共に暮らすペンギンがなんとも魅力的。途中から一緒に暮らす彼女や子どもとの日常もほっこりするが、主人公は彼女らに愛はないと思っている。
最後のオチがあっと言わせる。
旧ソ連ぽいなーと思わせる管理統制社会、闇社会の面影。Posted by ブクログ -
2022年2月にロシアがウクライナへ攻め込んだ時、日本のメディアのインタビューに答えるウクライナの人たちは、口をそろえて2014年からロシアがこうすることは分かっていたと答えていた。
この本を読むと、そう思う根拠は十分あったんだとわかる。
パラパラと読んだけど、この本はウクライナの現代史をある程度...続きを読むPosted by ブクログ -
[興奮と不穏と]「ユーロマイダン」こと独立広場における民衆の抗議に始まり、大統領の国外逃亡、そして東部での紛争等へと目まぐるしく事態が展開したウクライナ情勢。そんな非日常が日常に急に割り込んできたある一人のウクライナ人作家の日記から、事態の推移を伺うことのできる作品です。著者は、日本においては『ペン...続きを読むPosted by ブクログ
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孤独について深く考えさせられる本
人は皆それぞれが違う形で孤独を抱えていると思わされる。
全体を陰鬱な雰囲気が包んでいるがそれを感じるのもまた良い読書体験
ペンギンがそれを緩和してくれるPosted by ブクログ -
憂鬱症のペンギン・ミーシャと暮らす売れない小説家のヴィクトルは、生活のために新聞の死亡記事を書き始める。
ペンギンの話と思いきや、少し幻想小説のような不思議な雰囲気もあってとても好み。部屋をぺたぺたと歩くペンギンも可愛い。Posted by ブクログ -
ウクライナの状況が描かれた小説である。といっても戦争ではない。主人公がペンギンを動物園から譲り受け、さらに新聞社から生きている人が死んだ場合の追悼文を書く仕事をしている。子どもを知り合いからあずかり、さらに編集長が行方不明になり、ペンギンの飼い主も死亡する。話が最後まで見えない小説である。Posted by ブクログ