清志まれのレビュー一覧
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今まで読んだ本の中で1番泣きました。
チューさんの深い愛情も、深雪と駿介、はるとがそれぞれずっと待っていた母親に対する想いも、それぞれの母親が子供を想っていたことも、ぜんぶぜんぶ深い愛情からくるもので。
最後の駿介がはるととはるとの母親に向かって言った言葉に、幼い頃ずっと母親を待っていた自分の気持ち...続きを読むPosted by ブクログ -
作家名は、初めて聞いたが、「いきものがかり」の水野氏による小説。
作詞家らしく、一文一文が、比喩的な表現で、まるで歌詞のようだ。
市役所で福祉を担当している主人公の女性、自身も親に捨てられた過去がある。その過去につながる案件を担当することになり、過去の真相が明らかになっていく。
ミステリーの要素もあ...続きを読むPosted by ブクログ -
子ども達を守るために失踪した母親、その子供達を施設に逃がし、アパートで彼らの戻ってくるのを待っているチューさん。平成から20年、また同じように母子を助けて待つチューさんに認知症が表れて、そして運命は待ち人に出会いを運んでくる。
すれ違う気持ち恨む気持ちに最後は愛が勝る。良かったけれど、もう少し早く会...続きを読むPosted by ブクログ -
理解されないまま死んでいく死にざま。
倫理的には肯定・同情してはいけないと思いながらも
読んでて苦しかった
人は死んで解放されたいのだろうかと考えてしまった
着ぐるみをかぶってる人生
幸せとは 自分って ひとの多面性って
ミュージシャンの姿しか知らなかったけど
こんな本書けるってすごい。他の作...続きを読むPosted by ブクログ -
人気アナウンサーの桜木雄平。
仕事は好調、現場での信頼も厚く、
元女優の妻との間に一人息子を授かる。
誰もが羨む成功物語。
幸せとしか形容できないほどの。
ただ彼は幸せに「なってしまった」
幸せであることが桜木雄平を形作ってしまった。
桜木雄平は幸せでなければならない。
「桜木雄平」という着ぐ...続きを読むPosted by ブクログ -
回想しながら2人で焼き鳥屋で会話するシーンの三島の心の内の描写はテンポも筆致も的確で自分を投影してしまうほどリアルに感じました。
後半はやはり音楽活動がバックグラウンドである作者だからか、歌詞のようなテンポで桜木が死に向かう展開が描かれている。とても精緻に描かれていながらも、読み手の想像の余地を残す...続きを読むPosted by ブクログ -
いきものがかりの水野さんが小説を書いていることを最近知って読み始めました。
芸能界にいる人だからですかね、リアルだなぁと読んでて思いました。
多才だなぁ…。凄い。
違う作品も読んでみたい!Posted by ブクログ -
いきものがかりのリーダーで、ソングライターの水野良樹さんが書いた作品。初めてにしては良く出来ている。5年かかったという。
浪人で一緒に過ごしたアナウンサーとバンドマンの話から展開していく。日々の積み重ねと本人の努力と周りの後押しから有名なアナウンサーとなっていく。そんな自分と本来の自分がかけ離れてい...続きを読むPosted by ブクログ