エドヴァルド・ムンクのレビュー一覧

  • 愛のぬけがら LIKE A GHOST I LEAVE YOU
    創作ノートやスケッチブックに書かれた文章や友人へ宛てた手紙の中から書き抜きされたムンクの言葉を集めた本。ムンクについてそれほど多くは知らないけれど、本書を読むと彼は偉大な画家であると同時に優れた文学者でもあったことが解る。ムンクが紡ぐ言葉ひとつひとつが重く深く響いて琴線に触れる。本書にはいくつかの作...続きを読む
  • 愛のぬけがら LIKE A GHOST I LEAVE YOU
    ムンクの絵の裏側にある感情が垣間見えてきて、作品に深みが出てくる。人間としても孤独と戦う美しさのようなものを感じた。

    原田マハさんの翻訳がよい。まえがきからのナラティブで進むといろいろなものが見えてくる。

    と同時に英語がある。英語(あるいはもともとのノルウェー語も?)は愛を語るのにこんなに向いて...続きを読む
  • 愛のぬけがら LIKE A GHOST I LEAVE YOU
    スケッチブック、ノート、手紙などに書かれたムンクの言葉。マハさんの翻訳ということで手に取った。並列して、英語の文が掲載されているが、実際には、この英語の文自体が翻訳文で、元はノルウェー語か? ムンクの絵画、写真が多く掲載されているのも、絵画だけを画集のように眺めて、楽しむことができていい。「私のアー...続きを読む
  • 愛のぬけがら LIKE A GHOST I LEAVE YOU
    ムンクとはこんなにも語る画家だったのか。その言葉は辛辣で狂気にも思える。人生に絶望し、怒りが溢れだすような。ムンクの日記なので文章の内容はわからないのもあったが、感情の激しさは伝わってきた。
  • 愛のぬけがら LIKE A GHOST I LEAVE YOU
    画家って、みんなこうなのかな。みんなこんなに苦しんで、追い込まれて。
    ムンクの言葉と絵画(写真もあり)が収められているんだけど、読み進めていく途中で、ここに書いてあることがまるでゴッホであるかのような錯覚に陥りました。
    ムンクは『叫び』しか知らなかったから、いろいろ他の作品も知ることができて良かった...続きを読む
  • 愛のぬけがら LIKE A GHOST I LEAVE YOU
    ムンク好きというわけではないので、あまり心に響きませんでした。感性がないだけとも言うのかもしれませんが。

    原田さんのようなムンクとの出会いをしていた人にはたまらない一冊だとは思います。
    (感想を書いていたつもりでしたが、登録していなかったのでかなり経ってから登録しました)
  • 愛のぬけがら LIKE A GHOST I LEAVE YOU
    小説の類ではなくメモ集であることはわかっていたのでいいんだけど、めちゃくちゃ膨大な量を期待していたのでそういう意味でちょっと残念 でも載ってる絵はきれいだし、ムンク自身の言葉がメインの本は他にしらないのでありがたい
    ノルウェー語でムンクの言葉やメモが載ってるサイトがあるらしく、英訳版をがんばって読ん...続きを読む
  • 愛のぬけがら LIKE A GHOST I LEAVE YOU
    マハさんが訳したムンクが残した言葉(文字)がおさめられています。

    本書におさめられているのは私にはムンクの「苦悩」のように感じました。

    生きることへの「苦悩」。

    そんな「苦悩」を描いたのが世界的にも有名な「叫び」。

    ムンク...「叫び」しかイメージできるものがありませんでしたが、表紙に描かれ...続きを読む
  • 愛のぬけがら LIKE A GHOST I LEAVE YOU
    ムンクって聞くと、「ムンクの叫び」が
    一番最初に思い出される。
    (ってか、それしか知らない…)
    そんなムンクは、たくさんの文章を残してくれており、
    それをマハさんが訳したものでした。
    なんだか、ムンクが考えたことを覗き見る感じで、
    ちょっとイケナイことをしている気分になったよー笑

    写生をするのでは...続きを読む
  • 愛のぬけがら LIKE A GHOST I LEAVE YOU
    普通の小説だと勘違いしていました、ごめんなさい。この本はムンクが生涯に執筆した走り書きやエッセイ、コメントや詩を時系列順に並べて原田さんが翻訳したものです。小説ではないが、一連の物語としても読める。
    なによりムンクの叙事詩が素晴らしい。一気に読んでしまったけど、これは手元に置いて、ぱらぱらと何度も読...続きを読む