アンドレアスエシュバッハのレビュー一覧

  • NSA 上
    もしも第2次世界大戦中にコンピューターとインターネットと携帯電話があったら、もしもナチスがそれを使って国民の監視をしていたらという、もしも系のSF。しかし、同時に現代社会の風刺にもなっているのが面白いところでもある。
    上下巻で1000ページくらいある長い小説だけど、面白いからすぐに読み終えてしまう。...続きを読む
  • NSA 下
    ナチスがコンピュータ、ケータイを実用化してたら、って設定は荒唐無稽やし、展開も雑っちゃ雑やねんけど、その辺のアラも気にならんくらい強い。
    以下ネタバレ


















    ナチスは勝つし主人公は不幸になるしめちゃくちゃバッドエンドやねんけど、そこまでのドライブ感はなかなか。
    あと、感...続きを読む
  • NSA 下
    途中若干長くて辛かったけど、面白かった。

    たまたま最近ヒトラーについてやドイツの大戦時の概要を学んでいたので、歴史の改変の概要が理解できて良かった。
    コンピューターについては、プログラムの概念にそこまで明るくないので、「きっとこれは、プログラムで言うあれなのかなぁ…」と推察する程度。AIのプログラ...続きを読む
  • NSA 上
    『ディファレンス・エンジン』の続きっぽい雰囲気
    端末からの検索で『日記』・『白バラ』が消されて行くところが恐ろしい
    果たして後半の展開は?
    散々語られた良識ある人々がヒトラーを指示する姿がウクライナ侵攻を指示するロシア国民にダブる
    この技術が既に実現していると思うとgoogleが邪悪にならないことを...続きを読む
  • NSA 下
    ナチスドイツを舞台にした歴史改変SF。ナチスに現代の情報技術を持ち込んだというよりも、現代のインターネットに網羅された世界を当時の歴史的背景に近づけたものとして読むのが良いと思った。
    作中ではプログラマーがプログラムニッターと呼ばれており、女性の仕事として認識されている設定が面白いと思った(実際にい...続きを読む
  • NSA 上
    端的に言えば、ホロコーストの物語。
    SF的な仮定をプロットに組み込んだとしても、物語の構造の大枠は、ホロコーストを扱った一般小説とさして変わらない、そういう意味では、SFらしい飛躍を期待していた私には、少々物足りない作品でした。
    ただ、ネットワーク環境だけが現代風という、ある意味大変バカバカしい設定...続きを読む
  • NSA 下
    後半、終盤はゾクゾクして手が止まらなくなった。ヘレーネが「無口」になってしまったときの独白がすべてを物語っているように思う。全体主義とインターネットは相性が良すぎる。その結果、自ら言葉を発することの無意味に気付いてしまうというのは非常に納得感のある恐怖だし、かなり現在進行形の問題とも重なってくる。
    ...続きを読む