村上雅郁のレビュー一覧
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中村理緒ちゃんが、お父さんに、心理的虐待をされていて、それを、助けてあげる朱莉は、ものすごく勇気があるなと思いました。もしも、友達がされてたら、絶対に見てみぬふりをしないで助けたいと思います。Posted by ブクログ
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『キャンドル』以降、目が離せない作家さん。
今作は7つの連作短編集。
同じ中学に通う1年生から3年生までの登場人物は、それぞれ出身小学校、部活、兄妹というようなつながりがある。
聞くことが大事だとわかっていても難しい。
大人も子どもも「らしさ」の枠にはまってないと不安になる気持ちと、その「らし...続きを読むPosted by ブクログ -
主人公のあかりが、自分の気持ちを少しずつ言葉にして、そして行動にうつしていける様が丁寧に描かれていて、とても心に響く一冊。
実際にあかりと同じ立場になったとき、自分はきちんと行動できるのかなと考えさせられた。
児童文学だけれども、大人も読んでもらいたい、考えさせられる作品。
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7つの短編が連作に。
何気なく言っていた言葉、
この人はこうだろうという決めつけが
誰かを傷つけ苦しめてるのかもしれない
誰かに話を聞いてもらうだけで
楽になるよね
それをこの物語では黒野良輔がしている
かつていたくろノラみたいに
テセウスの船
ヘラクレイトスの川Posted by ブクログ -
7つの短編連作、児童書です
中学校での人間関係が崩れたり修復したりの話
終始、黒野くんが良い子過ぎて泣けちゃう…
どいつもこいつもあれこれ悩んで振り回されて…そういうのって愛おしい
大人だって人間関係に悩みますからね
一読の価値あります
心を揺さぶられました☺️
今年読んだ中で一番オススメし...続きを読むPosted by ブクログ -
とある中学校を描いた連作短編集。
少しずつ繋がって、少しずつ広がっていく交友関係がリアル。最後はまた泣かされてしまった。
価値観をアップデートするためにも大人も読んでほしいなー。Posted by ブクログ -
村上雅郁さんの作品は、どれも私の心に響きます。
この作品も、主人公の想像の物語が挿入されていたりして、普通なら私は苦手な方ですが、主となるストーリーのおかげか今までの2作品と同じく一気に読みました。
これは児童書だけど、大人に読んでほしいと思います。
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まさに群像劇。すごく優しい物語。登場人物たちにちょっとしたヒントや手助けをくれる、不思議な存在もそれはそれで良いんだけれど、黒野くんはそうじゃない。みんなと同じように悩んで感じて、考えている一人の中学生なんだ。
三澄先生と黒野くんの会話、助けてやろうと思ってるんじゃなくて、ただ好きだからいっしょにい...続きを読むPosted by ブクログ -
多感な中学生の短編連作集。
主人公それぞれの悩みや葛藤がなかなかリアルに描かれていた。
話を聞かせてと言ってくれる誰かがいるって、すごくありがたいこと。
そして心の内を話す時って、まとまった文章でなくても、もやもやしたそのままの気持ちを伝えればいいんだよな。
黒野君みたいな子がいてくれたら、自分の進...続きを読むPosted by ブクログ -
大人の事情、それに対する子どもの気持ちが、わかる気がした。この本を読んだことがある子も考えさせられたと言っていたので、良い本だと思う。子どもの考えや気持ちをきちんと聞いて、具体的に対応できる大人になりたいと思った。Posted by ブクログ
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10代の頃はちょっとした言動に傷付き、心が折れてしまう。なのに、相手の気持ちを深く読み取れずについつい軽い気持ちで心無いことを言ってしまい、傷つかせてしまう。
そんな描写がリアルに感じられる1冊。
最後、みんなの傷が癒やされていく様にホッとして、その中心に常にいる黒野くんの存在が大きい。Posted by ブクログ -
とある中学校の生徒たちの友情を描いた短編集。人間だから、喧嘩もするし、嫉妬もする。些細なことですれ違い、それが長い間解消されなくて、ぎこちないままになってしまう。そんな風にもつれた糸を、外から解きほぐしてくれる人がいたら…。
各話に共通して登場する黒野くんが、その役割を果たす。他人のいざこざに突然首...続きを読むPosted by ブクログ