小塩海平のレビュー一覧

  • 花粉症と人類
    イングランドの牧草花粉症、アメリカのブタクサ花粉症、日本のスキ花粉症が世界3大花粉症だそうだ.前の2つは前世紀の話だが、両方とも上流階級の人の患者が多かった由.スギは誰でも容赦しない.花粉の発見から話が始まるが、多くの科学者が研究してきた歴史を知ることができた.ネアンデルタール人が花粉症にかかったど...続きを読む
  • 花粉症と人類
    春は何の季節?
    桃、桜、新緑、せせらぎ。
    いやいや、花粉症に苦しむ人にとっては、何といっても花粉の季節だろう。
    気候もよくなり、外で過ごすのにぴったりな季節のはずなのに、マスクは手放せない。今年はいずれにしろ、コロナ禍でマスク姿の人も多いが、例年、春先にマスクをしていたら、それはほぼ間違いなく花粉症...続きを読む
  • 花粉症と人類
    植物生理学者の著者による、花粉症の文化史といった内容の一冊です。
    医学書とは違い、花粉症に関する逸話や歴史が綴られています。
    地域によって花粉症の原因となる植物は異なりますが、欧米では庶民よりも富裕層が罹る“貴族病”として扱われてきました。
    かつての日本では貴族病である花粉症の罹患率が圧倒的に低かっ...続きを読む
  • 花粉症と人類
    「私たちは、病気を根絶させるのではなく、病気と共存し、病気から学ぶことを考えたほうがよい」花粉症は共生の大切さを教えてくれる。
  • 花粉症と人類
    花粉症の原因解明に向けて、いかに多くの研究者が尽力したかが伝わってくる本でした。
    アメリカの上流階級の間では花粉症に罹患することが一つのステータスにもなっていた、というのが興味深かった。
    花粉症は現代の病気ではなく、古代からあったことにも驚いた。
  • 花粉症と人類
    古代エジプトの時代から人類は花粉症に悩まされていた可能性があるらしい。現代病かと思ってた。
    日本の書物で初めて花粉が登場したのは1829年、シーボルト門下で西洋植物学を学んだ伊藤圭介の「泰西本草名疏」とのこと。
    スウェーデンのプラックレイがやった自分自身の人体実験はイヤだなあ。80種の花粉を鼻やノド...続きを読む
  • 花粉症と人類
    花粉症が、昔は貴族だけしかならず、なったら励まし、讃えあっていたのが面白かった。
    また、高山地では発生しないことから、花粉症バケーションがあったことも面白かった。
    残念ながら、日本人のスギ花粉は誰でもなるし、私も花粉症になるので悲しいが、花粉がないタイプのスギや花粉を絡め取る農薬が開発されていて、嬉...続きを読む
  • 花粉症と人類
    日本でスギ花粉症が叫ばれるようになったのは1980年代の記憶だったが、なんと花粉が実に長い人類史の中で人々に愛されてきた存在であったことも改めて知る。約5,6万年前のネアンデルタール人の墓から見つかったという大量の単一種の花粉粒の発見を通して、彼らが花を愛でた人たちだったと推論されることから話が始ま...続きを読む
  • 花粉症と人類
    花粉症研究の歴史がほとんどであり、期待していた発生のしくみや、治療薬・治療方法などについては、触れられていなかった。