植物生理学者の著者による、花粉症の文化史といった内容の一冊です。
医学書とは違い、花粉症に関する逸話や歴史が綴られています。
地域によって花粉症の原因となる植物は異なりますが、欧米では庶民よりも富裕層が罹る“貴族病”として扱われてきました。
かつての日本では貴族病である花粉症の罹患率が圧倒的に低かっ
...続きを読むたのですが、植林政策によって晴れてスギ花粉症を大衆が手にすることになります。
大変、光栄なことですね。
著者は花粉症にも色々あって愛でることもできることを知ってほしくて執筆したようです。
花粉症患者の一人ですが、寄り添ってくれるスギ花粉を愛せるかどうか不安です。