中山健夫のレビュー一覧
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普段の仕事をイメージして、自分の判断基準が合理的かどうかを問いただすいいきっかけとなる良書。文体自体、難解な言い回しではないので頭にすっと入ってくる。知識として知ってるのと知らないのとでは、同じ判断でも深みが異なってくるし、その先を見据えた思考に切り替えられる。Posted by ブクログ
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医療ビッグデータを体系的に知ることのできる書籍は、2014年5月現在において唯一無二である。
日本においても、電子カルテやレセプトなど集積されてきているものの個別単体で使用され、データ間の連携はできていないのが現状である。
欧米における、疫学、医療経済、副作用検知など事例も紹介され、これから取り...続きを読むPosted by ブクログ -
統計数字に騙されない本などと同系統です。
合理的に考える、ということは誰しも思っていることでしょうが、それを事例を交えてわかりやすく解説してます。
文系人間必読、と裏に書いてますけど、文系が合理的でないと誰が決めた!と突っ込みつつ、本を閉じました。
手軽に読める良書と思います。Posted by ブクログ -
東大物理学者の本に引き続き、京大医学部の本。やはり日本を代表する大学の人が書いた本ですね。非常にわかりやすく、素直に理解できます。また、わかりやすい内容なので、どんどん読み進んでしまいます。元々厚い本では無いのですが、そのスピード感ある読書と相まって、あっという間に読んでしまいました。Posted by ブクログ
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臨床疫学者で有名な京大教授の合理的に考えて、より正しい判断はどのようにすればよいかを説いた本。疫学の本はとかく統計が出てきて難しいが、この本はビジネス本のためか分かりやすく解説されていて、普段の考え方にも役に立つと思われる。Posted by ブクログ
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統計上の標本抽出ではなく、全量の調査が出来るようになり、相関関係を導き出す事がしやすくはなったが、解釈をするための専門領域の知識は必要とのこと。データ解析自体にも、ドメインナレッジが必要だし、解釈においても経験なりが必要とな。
データの収集という観点での国内での課題は、レセプトデータは取れるが、医者...続きを読むPosted by ブクログ -
京大医学部の教授である筆者が、論理的思考について例を挙げながらわかりやすく解説した本。例については、筆者会社なので医療関係の内容であることが多いが、素人でも十分わかる。自分の考え方やものの見方が偏ってないか、一方的ではないかを検証することが出来るので、新社会人はもとよりすべての働く人必読の良書。Posted by ブクログ
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平易な言葉で読みやすい本。論理的(科学的)思考の基本を学べる本。自称論理的な人は多いけど本当に論理的な議論が出来る人は少ないので教養として学ぶ人が増えてほしい。その点この本は読みやすい人に薦めやすいPosted by ブクログ
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岩波の「医学的根拠とは何か」をもう少し砕いて、分かりやすくした感じ。物事を考えるときにもつべき視点や考え方、疫学を優しく説明してある。仕事や日常生活にも活かせる。
本筋はやはり第5章。合理的で正解の可能性の高い判断をするには、エビデンスに基づいて判断する必要がある反面、待ってはくれない現実に対処する...続きを読むPosted by ブクログ -
難関大学の関係者が書く本はさすがに違うなと思わせるものはあるのだろうか。
なぜだがこの手の本は大抵書かれていることは似たり寄ったりであり本当に難関大学の頭の中をトレースできるというような本には出会えない。
書かれていることはすごくもっともであり多く参考になるのだが何か物足りなさを感じるのはな...続きを読むPosted by ブクログ -
切り口はいいと思うのですが、わかりやすく書こうとしすぎて、浅い話になってしまっているような気がしました。おそらく医療で必要な合理的思考のみについて書いてあれば深いと思うのですが、それを政治やビジネスに無理やりあてはめようとしているところが浅くなってしまっている要因だと思いました。したがって帯には「文...続きを読むPosted by ブクログ
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著者は京都大学大学院医学研究科教授。専門は健康情報学、疫学。情報をどう判断し、何を信じて何を疑うのか。その指針を示した授業は、医療に留まらない万人に通じるものとして、高い評価を得ている。
私たちは自分の頭で考えているように見えて、案外、思い込みや誰かの情報の受け売りで済ませていることが少なくない。...続きを読むPosted by ブクログ -
「クリティカルシンキング」の良い入門書。
ひととおり、うっかりはまりやすい陥穽は述べられているし、特に「分母が示されているかチェックすること。分母が示されているとして、その分母が妥当な分母なのかをちぇっくすること」というところは、なるほどなあ、という発見があった。Posted by ブクログ -
確率の意味するところ、二つの事象があった場合それは因果なのか相関なのか、はたまた交絡因子があるのか、など、数字やデータの見方について。
タイトルどおり、大学一年生向けかなぁという印象で、目新しいことも深みもないが、10代の早い時期にこういう本を読んでおきたかったとは思った。
・降水確率が40%だか...続きを読むPosted by ブクログ -
医学の研究者の立場から、
合理的に考えるとはどういうことか?ということを
わかりやすく説明してくれる本。
出てくる事例が理系っぽくて、
馴染みのない人にとっては
ちょっととっつきにくいかもしれませんが、
それでも数字のトリックに騙されないようにするためには、
知っておいた方がよいtipsが網羅され...続きを読むPosted by ブクログ -
EBMをベースにして一般の人向けに書いて本.
内容は極めてシンプルでわかりやすい分、少し物足りない.
「意思決定は、エビデンス、バリュー(価値観)、リソース(資源)という3つの要因で決まる」
合理的な意思決定とは、3つの要因の均衡点を探りだすこと.
主要なバイアス
(1)情報(観察)バイアス
(...続きを読むPosted by ブクログ -
情報を鵜呑みにしない。数字を見るときは分母を意識する・・・
書かれているのはどれも当然のことで新しさくはないが、無防備で居ると情報の波に押し流されそうになる日々の中、改めて原則を認識できた。
NHKきょうの健康テキストの「健康のためなら命もいらぬ?」という岩田健太郎氏の連載も同じようなことを言ってい...続きを読むPosted by ブクログ -
情報があふれる現代社会。流される情報にはいろいろな利害関係が複雑に絡み合って出てくるものがあり、一筋縄ではいかないことがある。ひとつの道しるべとして活用してもいいかなと思い今回の本を読んだ。
「イメージ」が先行していて本当はどうか分からないことがある。例えば、日本人の英語力の低さを証明するかの...続きを読むPosted by ブクログ