阪口豊のレビュー一覧

  • 脳の大統一理論 自由エネルギー原理とはなにか
    脳の動作の根本的な目的を、自由エネルギーの最小化であるとする理論(自由エネルギー原理)について述べた本です。
    脳は、①外界への仮説を形成、②外界からの感覚信号の情報を受け取る、③形成した仮説が正しい場合に得られるであろう感覚信号と、実際に受け取った感覚信号との違いを計算、④計算結果に応じて外界への仮...続きを読む
  • 脳の大統一理論 自由エネルギー原理とはなにか
    専門家用の難しい本ではなく,難しい内容をなるべく簡単に解説した本です.「フリストンの自由エネルギー原理」を,やさしく(それでも難しいかも知れません)解説しています.感覚,運動,精神,などの複数の問題が,この原理でどのように解釈されるのかがよくわかります.付録に,十分ではありませんが,少し理論的な話が...続きを読む
  • 脳の大統一理論 自由エネルギー原理とはなにか
    知覚、運動、世界モデルの構築、予測、信念の形成、意識、体内のホメオスターシス、などの脳が関わる機能が「脳はヘルムホルツの自由エネルギーを最小化するように推論を行う」という原理に基づいて統一的に説明できてしまう、という目から鱗が落ちる本でした。
    個々のニューロンやシナプスの動きや、脳の機能局在マップな...続きを読む
  • 脳の大統一理論 自由エネルギー原理とはなにか

    ●主題

    2006年ごろ イギリスの研究者カール・フリストン
    「自由エネルギー原理」を提案
    数式を使って具体的に記述されたもの。ニューラルネットワークでの処理として表すことが可能


    ○感情はどのようにして作られるのか
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    前帯状皮質から前島に送られる内臓状態の推論内容が内臓知覚の実態

    この...続きを読む
  • 脳の大統一理論 自由エネルギー原理とはなにか
    自由エネルギー原理についての概略を知ることができた。脳の大統一理論は壮大であり、それを部分的にでも知ることができ、参考となった。
    知覚と同時に内受容感覚から生じる信号の精度が向上した時に、意識はうまれるのではないか。というイメージは、納得感があるように感じた。
  • 脳の大統一理論 自由エネルギー原理とはなにか
    自由エネルギー原理について初めて知った。数学が全くダメなのに加えて、一つ一つの用語に関しても捉えきれていない為、部分的に分かったようなアウトラインは掴めたかどうかという低いレベルの理解である。ミラーニューロン、内臓感覚と情動の関係、自己主体感と感覚減衰、ASDの特性などへの解釈が興味深かった。いつか...続きを読む
  • 脳の大統一理論 自由エネルギー原理とはなにか
    推論を始める時、脳はまず外環境について何らかの想定を置き、その想定が正しければこんな感覚信号が得られるのではないかという予測信号を生成する。次に、この予測信号と実際に受け取っている感覚信号を比較すると、その誤差が小さくなるように元々の想定を更新する。そして、新しい想定のもとで再び予測信号を生成して感...続きを読む
  • 脳の大統一理論 自由エネルギー原理とはなにか
    難しかった…。自由エネルギーを最小化するという原理一つで、知覚や運動、感情や学習など、脳に関係する現象を説明しようとする、という考え方を紹介するもの。
    知能を説明する新しい考え方があると聞いて自由エネルギー原理に興味を持って、岩波科学ライブラリーで見つけたからちょうど良いと思ったものの、たった120...続きを読む
  • 脳の大統一理論 自由エネルギー原理とはなにか
    Fristonの自由エネルギー理論の紹介。
    脳の持つモデルと外界を知覚した結果の差分(驚き)が意識である、と文章にしてしまうと単純なモデルなのだけど、ベイズ統計や情報理論など、かなりの数学的な背景がないと本当に意味しているところは理解できない。本書で興味を持った人は原著に当たってね、というところだろ...続きを読む
  • 脳の大統一理論 自由エネルギー原理とはなにか
     AI、シンギュラリティの大元になっているのがこの本で言うところの自由エネルギー原理である。
     大脳皮質の感覚、運動、認知(連合野)、モチベーション(内臓運動皮質)はループを形成しているだけでなくこれらの働きは「自由エネルギー原理」で説明できるというのが「大統一」ということらしい。
     統合失調症、自...続きを読む