紀蔚然のレビュー一覧

  • 台北プライベートアイ
    主人公を含め、登場する人々のキャラクターが強烈。台湾のお話だけれど、香港あたりのアクションコメディ映画を連想した。彼らの引き起こすドタバタには笑ってしまう。狭義のハードボイルドとはひと味もふた味も違うが、これはこれで立派なハードボイルドでしょうね、やっぱり。
  • 台北プライベートアイ
    単行本刊行当時より気になっていた台湾初のハードボイルド探偵小説。ハードボイルドの様式美に則りつつも、京極堂さながらの蘊蓄が飛び出したり、サイコ・サスペンスの要素が顔を覗かせたりと、ハイブリッド型の探偵小説とも言えようか。劇作家兼大学教授の主人公がその地位をかなぐり捨て、裸一貫で無許可の探偵業を営むと...続きを読む