【本書の概要】
◾︎0章 育児、仕事、家事、全部真面目にやるのは無理がある→その主婦業、本当に必要?仕方なくやり続けるのは思考停止、どうやってやめられるか考える方がクリエイティブ。
◾︎1章 「名もなき家事」が主婦の時間を奪っている
→主婦業を洗い出してみる。動線の大切さ。苦手なことは人に頼る
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◾︎2章 主婦業最大の難関!毎食の食事問題
→嫌々作るお母さんのご飯は迷惑。家族の笑顔を増やすに、調理には手間暇かけるべき、全部自分がつくるべに、全員一緒に食べるべき、といった思い込みを見直してみる。
◾︎3章 働く主婦にとって最新家電は投資のしどころ
→掃除、調理、洗濯。家電の見直しで主婦業3割減。
◾︎4章 家族はチーム!家族のモチベーションが鍵を握る!→協力的な旦那や子供を作るのは「妻」。言っても動かないのではなく、言ってやらせようとするから動かない。褒める、感謝する。
◾︎5章 私以外にもいた削減主婦たち
→経営者視点で家族が活躍できる仕組みを考える。夫の愚痴を言うのはスタッフの愚痴を言う経営者のようなもので、自分の裁量のなさを言いふらすようなもの(!)
喜び上手、頼り上手になること。
◾︎6章 世界の主婦事情から考える日本の主婦の基準
→日本の常識は世界の非常識。フランスでは冷凍食品は当たり前、中国ではお掃除付きマンションが人気、東南アジアではナニーがいるのが一般的、等々。
【感想】
便利な家電や代行サービスといった具体的な施策はもちろんあるが、この本の醍醐味は、パラレルキャリアと育児を並行して行い、様々な苦労を経て変わっていった筆者の主婦業についての考え方や価値観を学ぶことにある気がする。総じて、「これまでの当たり前を疑い、見直してみて、幸せに生きるために工夫する」という、筆者の姿勢が伝わってくる内容だった。
とりわけ、5,6章で書かれている筆者の様々な友人の話は、ワーキングマザーにも色んな形があることがよくわかっておもしろかった。特に世界の主婦の話では、日本と違いすぎてびっくりするところも多かった。みんなやっているからやらなきゃと気を張りすぎていたり、あるいはやっていないことに対して罪悪感を持っていたことがあっても、世界に目を向けていれば全然そんなことなかったりする。
主婦業に疲れている人は、これを読んだらきっと、ちょっと元気になれると思います。願わくば、多くの男性にも読んで欲しいですね。