品川哲彦のレビュー一覧

  • 倫理学入門 アリストテレスから生殖技術、AIまで
    タイトル通り倫理学の入門書。時系列というよりかは、ジャンルごとの思想家・哲学家がピックアップされているから、思想の関連性やどのように影響されたのかといったストーリー性があって読みやすい。

    現代社会や実生活の文脈も踏まえていることから、哲学がすごく身近に、そして具体的なものに感じる。抽象的な議論を日...続きを読む
  • 倫理学入門 アリストテレスから生殖技術、AIまで
    ・1回通読。倫理規範のグルーピング、代表的な倫理理論がとてもわかりやすく整理されていて良かった
    ・後半の応用倫理の話は、どこかしらで耳にしたことのある議論が多かったので前半に比べると退屈したが、未来への責任、土地理論などは頭の中で色々と発展して楽しめた
    ・メタ倫理学の話はあまり書かれていないので別文...続きを読む
  • 倫理学入門 アリストテレスから生殖技術、AIまで
    倫理という分野の歴史を見ながら、答えが出ないながらも、正しさとはなんであるかを見出そうとしている様がわかる。

    そしてその活動が法を改定しながら、私たちがいま当たり前に享受しているものに結びついていることを知る。

    事実命題から規範命題は導けないというが、実際のところはなるべく納得ができて矛盾が起こ...続きを読む
  • 倫理学入門 アリストテレスから生殖技術、AIまで
    AIにまで配慮されているタイトル通り倫理学入門書。正直読んでいて理解できていない(こちらの読解力が原因)ところもあるので再読したい。
  • 倫理学入門 アリストテレスから生殖技術、AIまで
    昔の大学では「三理(倫理、論理、心理)一哲(哲学)」が文系学問の必須科目だったが、そんなことはもうとっくの昔になくなってしまったように思う。実際、自分も大学時代にこれらの科目は履修した記憶がない。しかし、あらためてこれらの学問分野の重要性に気がつき、少しでも勉強しておこうと思った次第。

    この本は倫...続きを読む
  • 倫理学入門 アリストテレスから生殖技術、AIまで
    未来の人類、人類以外の生物に対する、現在の私の責任をちょこっと考えるきっかけになった。
    何を目指し、どう生計をたて、何を食べようか…自分の人生を善くするためにどう考えるかの入門書のように思う。
    第5章宇宙人との対話は、それまでの論調から一変してユーモアがあるので、かなり笑えた。
  • 倫理学入門 アリストテレスから生殖技術、AIまで
    倫理学の入門書。学問を学ぶ中で、どうも基盤が定まらないと感じていたところ、高校で未履修であった倫理学にヒントがあるのではないかと気付く機会があり購入した本書。
    新書サイズでありながら、副題の通り、古代のアリストテレスから現代〜近未来の生殖技術、AIまでを網羅的に取り扱っており、入門書として最適であっ...続きを読む
  • 倫理学入門 アリストテレスから生殖技術、AIまで
    「入門」ということですが、第1章の倫理学の説明が私にはかなり難解でした。第2章でルソーとかベンタム(ベンサム)などの著名な思想家の思想がコンパクトに解説され(カントはやはり難解)、第3〜5章で現代社会における倫理的な問題が取り上げられています。こちらの方がまだ読みやすい内容でした。倫理学が現代及び未...続きを読む
  • 倫理学入門 アリストテレスから生殖技術、AIまで
    品川哲彦(1957年~)氏は、京大文学部哲学科卒、京大大学院文学研究科博士課程単位取得退学、和歌山県立医大講師、広島大学総合科学部助教授、関西大学文学部助教授等を経て、同教授。京都大学博士(文学)。専門は哲学、倫理学。
    本書は、前半で倫理学とは何かについて概説した上で、後半で、我々が現在直面している...続きを読む
  • 倫理学入門 アリストテレスから生殖技術、AIまで
    倫理学の中核的な問題と、応用倫理学的な側面の両方について解説をおこなっている入門書です。

    著者はすでに『倫理学の話』(2015年、ナカニシヤ出版)という入門書を刊行しており、そちらでは本書よりも倫理学の中心問題についてていねいな解説がなされているような印象があります。それに対して本書では、応用倫理...続きを読む