M・グラッドウェルのレビュー一覧
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とてもおもしろい。知らん人々を推測するというのはやはりむずかしいわねえ。しかし情報量が多くて読むのにけっこう苦労した。読書家向きていうか。Posted by ブクログ
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自分がよく知らない人と話すときに、どうすればよいかー。
物語調に進んでいくこの本は、黒人女性が些細な理由(車線変更時にウィンカーを出さなかった)で違反切符を切られるところから始まる。
女性は投獄され、獄中にて自殺した。
この事実は、アメリカ中に拡がり、
世間は黒人に対する差別だ、偏見に満ちた警察...続きを読むPosted by ブクログ -
日本ではノンフィクション版の村上春樹と言われるベストセラー作家のマルコムグラッドウェル。
多くの事例をもとに、なぜ人は他人を誤解したり、決めつけてしまったりなど、正しく理解できないのかを明快でわかりやすいストーリーテリングで示してくれた本。
サンドラ・ブランドに起きた一つの悲劇を簡単な見方をするので...続きを読むPosted by ブクログ -
人はなぜ他人のことを正しく理解できないのか、採用面談でも相手のことを正しく理解できないとこが多い。人は必ずしも自分が想定したリアクションをしないということが原因なのだろうが、ではどうすればいいのか。会わずにデータだけから判断すれば良いのかもしれないが、相手の客観的データは入手困難な場合が多いしやはり...続きを読むPosted by ブクログ
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今まで会って話せばわかると思っていたけど、却って会ったからこそ難しくなることもある。判断にはいろいろな影響があることを知つておけてよかった。Posted by ブクログ
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<目次>
はじめに
第1部 スパイと外交官~ふたつの謎
第1章 フィデル・カストロの復讐
第2章 アドルフ・ヒトラー総統と知り合いになる
第2部 デフォルトで信用する
第3章 キューバの女王
第4章 佯狂者
第5章 事例研究 シャワー室の少年
第3部 透明性
第6章 『フレン...続きを読むPosted by ブクログ -
自己と他者の間にある絶対的な壁をどう乗り越えるかというのが、この作品の主題。
人は相手を信用するよう初期設定されているというトゥルースデフォルト理論。人の感情は、表情に如実に現れるという透明性の嘘を暴く誤謬。飲酒によって目の前の経験が見えなくなる近視理論。行動と場所が密接に関連しているという結びつ...続きを読むPosted by ブクログ -
すごく重く深い本でした。
アメリカで白人警察官が黒人女性を路上で逮捕するという2015年に起きた事件を元に、数々の実在の犯罪や事件を取り上げて検証していきます。
スパイやテロ犯罪など日本で普通に生きている私とかけ離れたことも多く、悲惨な事例もあり読み進めるのがつらかったりしましたが、それを取り上げる...続きを読むPosted by ブクログ -
人に出会う。人間は人に出会うとまずは他人を信じてしまうという癖がある。そして、人の考えは顔色や態度を見たら分かるという「透明性」の誤謬があるという。人は複雑で簡単に分かるものではない。う~む、それならどうしたらいいのかな?どれぞれのトピックは面白かったけど、他者とどう付き合ったらいいかという結論はで...続きを読むPosted by ブクログ
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マルコム・グラッドウェルの新刊は、他人とのコミュニケーションの難しさを語った一冊。ビジネス書というよりはノンフィクション小説に近い内容(400ページ超とかなり長い)、 2015年に発生した、黒人女性が車線変更時に方向指示器を出さなかっただけで白人警察官に逮捕され、自殺した事件の本当の原因を、さまざま...続きを読むPosted by ブクログ
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とても良い本。人間がなかなか他人を理解できない事を事実に基づいてきちんと説明している。これを読むと、むしろ人に会う方が間違った判断をする気すらしてくる。人間の本質を新鮮な視点から説明しているが、社会への処方箋にはなっていない。Posted by ブクログ