佐々 涼子のレビュー一覧

  • 紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている 再生・日本製紙石巻工場
    何よりも、「この出来事を本にして、世の中に知らせるのだ」という意志を感じた。

    冒頭70ページの東日本大震災の当事者からの目線だけでも圧巻だった。

    そこから、キレイだけでない話、人間の絶望と希望、紙製品への誇り、プラントへの愛。
    様々な要素がテンポよく混ざり合って駆け抜けていく、レベルの高いノンフ...続きを読む
  • 紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている 再生・日本製紙石巻工場
    メモパットのインスタライブで知った本。b7バルキーという紙。b7は紙を作った人が好きなギターコードでバルキーは嵩高の意味だと言っていた。本当かどうかは知らんけど。紙についての説明も見逃せないノンフィクション。東日本大震災の悲惨さ。製紙工場存続の危機。出版業界との信頼関係。この人たちがいたから紙の本が...続きを読む
  • 紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている 再生・日本製紙石巻工場
    震災の記憶は少しづつ風化してゆく。人間として普通に生活していくためには、忘却も必要なことではあるが、時には、しっかりと向き合い思い出すことも必要である。そんな時に、この本はしっかりと思い出させてくれる良書です。
  • 紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている 再生・日本製紙石巻工場
    震災当時勤めていた会社が製造業で、同じ様に瓦礫や車が倉庫内に突き刺さり、ご遺体などもあった。まさに共感する場面が続いて、泣きながら読んだ。日本製紙の人々に感動した。
  • 紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている 再生・日本製紙石巻工場
    東日本大震災で被災した1企業の様を記した本である。東電関連の著書は多々ありTVや映画で放映もされ、私も多少は知り得ている。
    が、今回、日本製紙石巻工場の話は初めて知った。被災者の生の声、世間には届いていない事実等もっともっと伝えていかなければならない。風化させてはいけない。誰もがいつ被災者になるか分...続きを読む
  • 紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている 再生・日本製紙石巻工場
    涙なくしては読めない。

    紙の本が好きなら絶対に読むべき一冊。

    本の紙を作ってくれている方々
    ありがとう。。
  • 紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている 再生・日本製紙石巻工場
    涙なしでは読めない、良作でした。

    ノンフィクション、震災を扱うもので日本製紙の方々、震災に見舞われた方に対する敬意を感じる丁寧な内容と感じました。
    冒頭からの時系列での出来事は、もう、文字で読むだけでも辛く涙が止まりません。
    決死の避難、生き抜く様子にはなんと言えば良いのか。とにかく多くの人に読ん...続きを読む
  • 紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている 再生・日本製紙石巻工場
    石巻にある日本製紙の工場の再生に関わる人達の生きざまを丹念に綴った1冊。

    その場にいた人ではないと決してわかりえないし、同じ場所にいても見ていたもの、思っていたことは、ひとりひとり少しずつ違うのだろう。

    同じ本の紙と言っても、出版社によって色味が違う。漫画や文庫本、雑誌、新聞とどれもそれぞれに考...続きを読む
  • 紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている 再生・日本製紙石巻工場
    東日本大震災で被災した日本製紙石巻工場の復興ドラマ。企業のBCPのあり方、製紙過程、そこで働く者たちの熱き想い...。また、被災地の裏側も丹念に紹介。う~ん、この筆致には脱帽。著者の作品は今後も手に取っていきたい。
  • 紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている 再生・日本製紙石巻工場
    1日で一気読み、グッとくる熱量を感じる作品だった。半端な企業小説よりもはるかに得るものがある。
    本当に駅伝のように石巻工場の職員たちは紙とともに思いや魂もつないでいる。
    絶体絶命のときこそ本当の責任感やリーダーシップが試されるのかもしれない。
    自分だったら彼らのような行動をとれただろうか。今、プライ...続きを読む
  • 紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている 再生・日本製紙石巻工場
    東日本大震災の出来事を、綺麗事ばかりでは無く綴っている。人の力はすごいと思うと同時に、これからも本を買い続けようと思った。
  • 紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている 再生・日本製紙石巻工場
     震災記+プロジェクトX+ハードしての本のうんちく。
     各要素がそれこそ紙の繊維のように緻密に絡み合って、精妙なドラマを紡ぎ出している。
     正直、プロジェクトX的な『ド根性で何とかなる物語』は好きじゃないし、サクセスフィニッシュありきの美談仕立てもどうかな?とは、思う(後半はあまりにも駆け足すぎるし...続きを読む
  • 紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている 再生・日本製紙石巻工場
    震災の翌年の河北新報で「どれほどこの日を待ち望んでいただろう」というキャッチコピーの日本製紙の広告を見たことがあります。この本によると2012年3月26日のN6マシン再稼働を伝える新聞広告だったんでんですね。ものすごくでっかい機械を背にして作業服の男たちが長い巻物のような白い紙を持って立っている、そ...続きを読む
  • 紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている 再生・日本製紙石巻工場
    震災直後、ある大手出版社の編集者から、「震災で紙の工場がやられてしまって、本がでなくなるかもしれない」と聞いた。本にかかわる仕事をしているので、DTP屋さんが都外にあることは知っていたが、紙の工場が東北にあることは全然知らなかった。
    その編集者は、「でも、うちは〇社ですからね。紙が入ってこないことは...続きを読む
  • 紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている 再生・日本製紙石巻工場
    ノンフィクションの迫力に圧倒されたというのが、正直な読後感。筆者の綿密な取材とその筆力によるのが大だろうが。
    3.11で被災し、従業員たちの死に物狂いの働きによって再生した日本製紙石巻工場の物語。
    日本の製紙業の盛衰は自分たちの工場にかかっているのだとの誇りを持って、是が非でも立ち直らせようとする男...続きを読む
  • 紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている 再生・日本製紙石巻工場
    この本を通じて、自然災害の恐ろしさと自分の手元にある本がどのような過程を得てあるのかを知ることができた。
    紙がどこからきてるかなんて考えたことなかったけど、多くの人の努力によって作られてるんだな。
    最近は本を読むことが習慣になり、出版業界が明るくなってほしいと思う。
  • 紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている 再生・日本製紙石巻工場
    とても読みやすく、面白かった。紙の本が好きだと言いながらも、紙のことをまだまだ知らないものだと思った。本書をただの美談ではなく、繰り返し読んでいたいと思った。
  • 紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている 再生・日本製紙石巻工場
    テレビや新聞では報道されない3・11の様子があり苦しくなりました。

    あーそうだ、紙が無くては‼️
    ご苦労された方々の努力に頭が下がります。
    ありがとうございました。

  • 紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている 再生・日本製紙石巻工場
    東日本大震災で宮城県石巻市の製紙工場が被災されました。「半年で再稼働させる」という言葉を信念に関係者が一丸となります。読みながら、頭の下がる思いでした。
  • 紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている 再生・日本製紙石巻工場
    泣くだろうなと思って読んだけど、やっぱり泣けた。
    紙を作るって、こういうことなんだ。
    電子書籍も嫌いではなく、便利だと思う点も多分にあるが、何冊楽しく読み終わってもどうしても残る、何か物足りない感じの、正体の一部が見えた気がする。

    震災後の被災地が、報道されたような美談に満ちていたわけではないこと...続きを読む