久賀美緒のレビュー一覧

  • プエルトリコ行き477便
    【人間不信になる現実、でも誰かを信じたい】
    アメリカの小説、新鮮でした。

    各章短く、テンポよく、
    2人の女性、クレアとエヴァのシーンがほぼ交互に綴られる。

    プエルトリコゆきの477便のチケットを持ったクレア。
    搭乗前に、クレアとチケットを交換するエヴァ。
    失踪を試みる二人が交わった空港での出来事...続きを読む
  • プエルトリコ行き477便
    プエルトリコに行くクレアは夫の暴力と支配から逃れたかった。クレアに空港で声をかけたエヴァという女性は夫の安楽死を手伝ったのでオークランドに戻れば逮捕される可能性があるという。
    今の生活から逃れたいと思う2人は空港で航空券と身分を交換することに。
    クレアはオークランドへ。
    エヴァはプエルトリコへ。

    ...続きを読む
  • 時のかなたの恋人
    恋人との旅行中、喧嘩して身一つで置き去りにされたダグレスの前に鎧の男が現れ……。タイムスリップ・ロマンス。

    調べると1995年に新潮文庫から出ている本作。本書は2020年に二見文庫から出た新訳版。770ページを超える長編である。評判が良いようなので、ロマンス小説という馴染みのないジャンルだが手を出...続きを読む
  • 時のかなたの恋人
    面白すぎて寝る間も惜しんで夢中で読みました!ダグレスとニコラスの恋がどうなるのか…やきもきしながらもとても楽しかったです。
    1番好きな本になったかも!!
  • プエルトリコ行き477便
    読み終わって、そう、後書きまですべて読み終わっても、どきどきする本にたまに出合うことがあります。
    わたしにとって『プエルトリコ行き477便』はそういう本でした。

    登場人物はふたり。
    ひとりは上流階級に嫁ぎもうすぐ上院議員に立候補しようとしている夫に虐待されているクレア。
    もうひとりは薬の売人をして...続きを読む
  • メーデー 極北のクライシス
    小島秀夫さんが推してるっぽい感じだったので読んでみたら、グイグイ読んでしまった。
    極限状態でのサバイバル。フィクションと現実の境界すれすれな内容が非常にドキドキします。
  • プエルトリコ行き477便
    掘り出し物に当たった^o^!と感想を書いている方がいらしたので、興味を持った作品
    乗っかって良かったデス☆(*'▽'*)
    海外サスペンス
    舞台はプエルトリコだと思っていたが、カリフォルニアのバークレーといったところか
    全く違う人生をやり直そうとする2人の女性クレアとエヴァ
    共通点は、逆境に耐えながら...続きを読む
  • プエルトリコ行き477便
    二人の女性が新たな人生を手に入れるために飛行機のチケットを交換するが、一方の飛行機が墜落してしまう。とにかく続きが気になって読み進めてしまう。自分の名前も人生も全て偽って新しい土地でやり直すのがどんなに大変なことか。当たり前のように平和に暮らしているが、何者にも脅かされないことがどんなに幸せなことか...続きを読む
  • プエルトリコ行き477便
    読みだしたらノンストップでした。権力者のDV夫から逃げる妻、というありがちな設定だけど、そこから先はまるで読めない。最後まで楽しめました。
  • プエルトリコ行き477便
    今の生活から逃げ出したい2人の女性が出会い、お互いの身分、航空チケットを交換する。

    そこからそれぞれの過去と現在が代わる代わる描かれていて、物語の運びというか、構成が見事だった。。

    逃げることの恐怖、臨場感がものすごく伝わってきて、ハラハラしながら読み進めた。

    翻訳もとても読みやすくて良かった...続きを読む
  • プエルトリコ行き477便
     思わぬ拾い物という印象が強い一作である。まだこれが二作目という新人女流作家には、目のつけどころの良さと、ストーリーテラーとしての稀有な才能を感じさせられる。邦題は原題の直訳ではないけれど、なかなか洒落た納得のゆくタイトルであることが、本書を読み始めればわかって頂けると思う。

     本書を読み始めると...続きを読む
  • プエルトリコ行き477便
    夫の暴力から逃れる為に失踪を図るクレア、空港でクレアとチケットを交換したエヴァ。
    見知らぬ女性になりすまし、新しい人生を始めようとするクレアパートと、エヴァが空港でクレアとチケットを交換するまでを追うエヴァパート、2つのパートを交互に読んでいくうちに高まる緊迫感。
    読ませるサスペンス/スリラーでした...続きを読む
  • プエルトリコ行き477便
    違う本ほしくて本屋来たのにタイトルからしておもしろい予感しかしなくて衝動買い。最初から最後までずっとハラハラドキドキさせられる、2021年に読んだ本の中で一番良かった。主人公2人の女性の痛々しいまでの精神描写が非常に臨場感があり、抑圧された環境でストレスに晒されたことがある全ての人にすすめたい
  • プエルトリコ行き477便
    その場から脱出したい女性がふたり。片方は夫からの凄まじい虐待に遭い、もう片方は犯罪がらみのやばい状況。空港でばったり会って航空券を交換したら現状から抜け出せるのか。

    どうか無事に逃げられますようにとひたすら願う。一時逃げられたとしても、その後の生活に不安を抱くようでは駄目。とにかく完全に振り切って...続きを読む
  • 灼熱の瞬間
    消防士・アンは崩れかけた現場の中、腕を挟まれ脱出出来ずにいた所、助けに来た、一度だけ関係を持った同僚ダニーに腕を切断するよう懇願する。ダニーは瀕死の重傷を負いながらもアンを助け出した。10ヶ月後、火災捜査官として、アンは初めての任務でかつて腕を失った現場を調査する。腕と天職を失っても前に進み続けるア...続きを読む
  • プエルトリコ行き477便
    逃げる二人は空港で行き先を交換した。
    そして片方の飛行機は墜落した……。

    物語は生き延びた一人が逃げ続ける様子と、もう一人の墜落事故の出来事が、交互にそれぞれの目線で描かれていく。

    近寄ってくる人を疑い、自分を諦める、どうしょうもない苦しさ。
    我慢するも逃げるも先が見えない苦しさと、「#MeTo...続きを読む
  • プエルトリコ行き477便
    有名人の夫の暴力に悩み失踪計画を練ったクレアだったが直前で予定が変更になってしまった。混乱のなか、空港でエヴァと身分を交換した直後、交換した飛行機が墜落する。彼女は死んだこととなって生きていく、、

    クレア(1人称)と女性(3人称)の2視点から描かれる。精神的に追い詰められていくサスペンス要素と徐々...続きを読む
  • メーデー 極北のクライシス
    極北の地で、ロシアとNATOが一触即発になる事態を描いた作品。

    クリミアも、こうやったのかもしれないし、いまのウクライナ戦争も、ロシアはこれと同じような事を考えていたのかもね。

    っていうか、もっと古く言うと、イラクの“大量破壊兵器”の件は、場所は違うものの、ほとんどこれと同じような事だった様な気...続きを読む
  • プエルトリコ行き477便
    CL 2022.8.28-2022.8.31
    今の生活から消えたい二人の女性が航空チケットを交換して入替る。
    クレアの現在とエヴァの過去が交互に語られる。
    とにかく次が気になって次へ次へと読みたくなる一冊だった。

    被害者が加害者から逃れるために全てを失うなんておかしい。それでは逃げ切ったことには...続きを読む
  • プエルトリコ行き477便
    今の人生から逃げ出したい2人の女性が、空港でチケットと身分を交換する所から始まる物語。夫から暴力を受け続けるクレア。自尊心を奪われた彼女は、周りを信用する事も助けを求める事も不可能と思い込んでいる。エヴァは愛された記憶がない、孤独な女性。いくつかの人生の岐路を誤り戻れなくなった彼女も、誰かに頼る事を...続きを読む