竹田茂夫のレビュー一覧
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主に経済学の分野で研究されてきたゲーム理論は、いまでは政治学、法学、歴史学、生物学、生態学などに応用されるまでに至っている。
果たして、ゲーム理論は、幸福な人間社会を分析・解明するツールなのであろうか?
筆者は、ゲーム理論の持つ、根源的な問題をさらけ出しながら著述している。
何となくゲーム理論...続きを読むPosted by ブクログ -
ゲーム理論、てよく聞くけど知らなかったので読んでみました。
ゲーム理論を批判的に眺めていて私は好感がもてました。
何も机上の戦略通りになることなんて少ないし、
そこに面白みなり難しさなりがあるのだろうし。
結局は冷戦の産物なのかな。
冒頭にでてきた、言葉、の問題。
戦争でのことをあらわす言葉を...続きを読むPosted by ブクログ -
ゲーム理論を分かりやすく解説するものかと思ったが、そうではなく、ゲーム理論を批判的に読み解く本であった。しかし、その批判を読んでいると、なるほどそう簡単にはゲーム理論で現実の経済事象や政治事象は解けないものだと思う。今度はゲーム理論そのものを解説した本を読んでみよう。Posted by ブクログ
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ゲーム理論に関して、その問題点や解決方法など様々な取り組みが紹介されている本。
若干詰め込んだ感じもあり、重たい印象を受けた。
ゲーム理論において、鏡像として相手を設定することでの失敗は人間の複雑性を見てとれるものとして面白いと思った。
また、言語の話や、認識論の話など、哲学的な話題も盛り込まれて...続きを読むPosted by ブクログ -
ゲーム理論ではそのゲームを成立させるための前提条件において省かれている要素が多過ぎて、そのまま答えを現実に置き換えて利用するのは危険だ・・・な感じ?
しかし多過ぎて複雑過ぎる現実世界の諸要素を単純化抽象化して考えるというのは有用な面もあるだろうとは思う。Posted by ブクログ -
後半わき道にそれた感はあるが、ゲーム理論の限界を教えてくれた本。コミュニケーションが行われない、ルールは天から降ってくる、超合理性思考など、極めて限定した条件下でのみゲーム理論が成立している。Posted by ブクログ
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けして明快に批判している訳ではないが、ゲーム理論の限界について判りやすく書かれた本だ。
私が学生だった頃、ゲーム理論というのはいかにも明晰な考え方だということになっていた。確かにそれはそうだ。様々な細かいことを捨て、理論を簡単なものに置き換えれば確かにそういうことは出来る。しかしこの理論はあまりに多...続きを読むPosted by ブクログ