大石大のレビュー一覧

  • 死神を祀る
    『幸福な死』が選べるとしたら。
    甘い物をお供えし、30日間欠かさずお参りすると素晴らしい死が迎えられる神社のお話し。

    死を選ぶ人、選ばなかった人、止めようとする人、人の死で再生していく田舎町。
    希望と絶望を味わいながら、読む手が止まらなかった。
    死について考えさせられる小説。
  • 死神を祀る
    人はいつだって、自分はどんな死を迎えるのだろうかと考えるときが来る。恐怖よりは幸せな気持ちでいられた方がいいに決まっているが・・・
  • 校庭の迷える大人たち
    学校に関係する大人たち(保護者、教員、事務、PTA、校長先生ら)が体験する不思議な5つのお話。

    よきみょ的な雰囲気を感じさせられ、ミステリー的なところがあり、そんな中でもあたたかみや感動的なところがあり、というステキな作品でしたな。
  • 校庭の迷える大人たち
    「シェルター」
    「危険業務手当」
    「事務の先生」
    「妖精のいたずら」
    「カウントダウンが進まない」
    学校を舞台にした5話収録の短編集。

    校内で起きる不可思議な現象を織り交ぜながら、保護者・教師・事務職員・PTA・校長、それぞれの視点で描かれる。

    『シェルター』
    授業参観で目の当たりにした息子は自...続きを読む
  • 校庭の迷える大人たち
    帯の文章で思わず手に取りました。学校にまつわる人々のなんだか不思議な、そしてあたたかい物語。
    最後の「カウントダウンが進まない」が一番好きでした。
  • 死神を祀る
    30日毎日甘い物をお供えして祈ると快感を伴いながら死ねるという神社。
    そんな所あったら私も行きたい!

    いくつかの話があってそれぞれ微妙に繋がってる。
    特に印象に残ったのが刑事の千堂の話しと、テルミとルリの話。

    エピローグでテルミは頑張って生きてて千堂とも繋がってて良かったなーと思った。

  • 死神を祀る
    東北の寂れた街に、30日間欠かさずお参りすると、恍惚の中で死を迎えられる神社があるという。それを体験した男の日記がネットで拡散され、その神社は話題に。死にたい人たちがその街に集まり、街は活気を取り戻すが…。

    お参りに行きたい。
  • 校庭の迷える大人たち
    もっと現実的な話かと思ったら、意外にもファンタジーっぽいお話だった。
    けれども、リアルな面もあった。
  • 校庭の迷える大人たち
    大石大さん「シャガクに訊け!」が面白かったので、こちらで2冊目です。
    とてもいいお話しです。テンポもいいし、読みやすかったです。
    私としては、もう少しテーマを、深掘りしても良かったかなぁと思いました。
    いい話で、終わるだけではもったいないかなと思います。
  • 死神を祀る
    とある町に「30日間続けてお参りすると、恍惚の中で死を迎えられる神社」があるという。
    色々な事情を抱えた人達がその神社に集まってくる。皮肉にもその事で町も活気づいてくる。

    う~ん。人にはそれぞれ、他人には分からない事情というものがあるだろう。でも、幸せな死を迎えるっていうのにはどうも共感できなかっ...続きを読む
  • 死神を祀る
    扱う題材は重め。安楽死、地域過疎化、ヤングケアラーなど。ただ、サラサラと読めてしまうので、読後感はそこまで暗くならなかった。

    "極上の死"を求めて訪れる人達と、それで富を得る事になってしまう地元民の葛藤と
    色んな考え方の人がいて、善悪ではないしグレーにも更に種類があるし。人間は複雑

    民話の話や、...続きを読む
  • 死神を祀る
    テーマは重いのに、それを感じさせることなくサクサク話が進む。私ならどうする?と考えたが読み終わっても答えをだすことは出来なかった。
  • 死神を祀る
    30日間、甘いものをお供えしてお参りすると恍惚な死を迎えることが出来る神社。幸福な死を選べるとしたら…私は選んじゃうかも。人の死で再生していく町、死ぬことを止めようとする者、積極的に死を選ぶ者、死を選ばなかった果てには何が待ち受けているのか。希望と絶望を味わいながらもするすると読めました。