竹田円のレビュー一覧

  • 偽情報と独裁者 SNS時代の危機に立ち向かう
    著者マリア・レッサはフィリピンのジャーナリスト、2021年ノーベル平和賞受賞者。

    ドゥテルテ大統領の様々な妨害・迫害(訴訟・逮捕等)を受けながら、ジャーナリズムの本旨を貫くとともに、フェイスブック・ザッカーバーグの欺瞞を知らしめた。
    志の高さに驚嘆する。

    「私の国で起きていることは、いずれ世界の...続きを読む
  • ジャカルタ・メソッド 反共産主義十字軍と世界をつくりかえた虐殺作戦
    【周囲の世界に対するアメリカの無関心ぶりには、長く、立派な前科があるのです】(文中より引用)

    冷戦期のインドネシアやブラジルで起きた「反共産主義」に対する大規模な弾圧事件を指弾するとともに、丹念に証言と資料を集めることにより、当時の人々の経験を読者に呼び起こす作品。著者は、「ワシントン・ポスト」等...続きを読む
  • ジャカルタ・メソッド 反共産主義十字軍と世界をつくりかえた虐殺作戦
    本書の第1章「あらたなアメリカの時代」でアメリカが介入したイタリアの選挙について、1度だけ参考文献として挙げられているウィリアム・ブルム著『アメリカ侵略全史』(作品社、2018)は、世界各地でのアメリカの蛮行の数々を、いわば時系列上の点として描き出した画期的な書だった。
    本書は、『アメリカ侵略全史』...続きを読む
  • ジャカルタ・メソッド 反共産主義十字軍と世界をつくりかえた虐殺作戦
    とさっせ新聞の書評に引かれて読むことにしたのだが、アメリカの非道な外交政策が、延々と書かれていて、唖然とさせられる。インドネシアと中南米の傷は消し難いだろうと感じた。ロシアがウクライナにしていることはひどいが、アメリカは縁故資本主義の国とテロを一貫して支持する国であるという点で、アメリカには道徳的に...続きを読む
  • 魔王 奸智と暴力のサイバー犯罪帝国を築いた男
    南アフリカ人 ル・ルー。。この本はとても面白い!途轍もないスケールの現実。とあるシーンで、「ナルコス」か「ブレイキングバッド」のポスターが飾ってあった。という箇所があったw こんな現実があるのかと。。日本にいるだけでは、味わえない世界。
  • 魔王 奸智と暴力のサイバー犯罪帝国を築いた男
    こんな人がインターネットの裏にいたなんてという驚きが凄かった。
    そして、非常に読みやすくしてくれた著者に感謝。
    とても面白く読めた
  • 魔王 奸智と暴力のサイバー犯罪帝国を築いた男
    裏世界のIT長者ルルーさんの話。関係者への取材を通して、ルルーさんの残虐性・異常性について書かれている。本人が実際何を思って、裏社会にのめり込んでいったのか非常に気になる。筆者の翻訳があまり宜しくなく読みづらい点が多く、苦労した。
  • 魔王 奸智と暴力のサイバー犯罪帝国を築いた男
    プログラマーがオンライン違法薬局から初めて麻薬、武器商人になり、フィリピンの無法情勢を利用しのし上がっていき、最後は欲をかいて逮捕される様を映画のように描写。
  • 魔王 奸智と暴力のサイバー犯罪帝国を築いた男
    クライムサスペンスドキュメンタリーという分野があるかは知らないけれど、私はそういうのは興味ないんだなと読みながら思った。
    なので、最初の方と最後しか読んでない。力作だとは思う。

    法律が機能しない社会は、法律が機能しないことを目当てにした悪党に蹂躙されて、社会は荒廃する。
  • 魔王 奸智と暴力のサイバー犯罪帝国を築いた男
    いろいろと驚いた、というか、考えさせられた本だった。

    まず、思ったのは、インターネットの出現は、現代のありとあらゆるものの在り方を変えたけれど、「悪の帝王」の在り方までも変えたんだなぁ、ということ。

    この本の原題は「The Mastermind」、日本語にすると「黒幕」とか「首謀者」という意味で...続きを読む