マルク=ウヴェ・クリングのレビュー一覧

  • クオリティランド
    今まで、こんなにポップで軽やかで楽しいディストピア小説は読んだことがなかった。
    表現のスタイルも独特だし、出てくる人はみんな個性的。ストーリーも面白くて、思わず吹き出してしまうくらいコミカルな場面もある。それでいて、描かれる未来の姿は奇想天外ではなく、今生きているこの世界から地続きの、妙に現実感のあ...続きを読む
  • クオリティランド
    ただ、間違って配送されたイルカ型のバイブレーターを返したかっただけなのに・・・。
    AIが算出するアルゴリズムによって人間の生活すべてが格付けされた社会で、全く唐突に心当たりもなく自宅にバイブレーターを配達され、これってどう考えても自分の格付けは間違ってるよなぁ...と疑問を感じたスクラップ屋を営む青...続きを読む
  • クオリティランド
    クオリティランドでは、全ての人が自動的にレベル付けされて、収入や社会貢献などのステータスに直結している。(一桁台だと社会のお荷物扱いをされてしまう)
    また、日用品、食事、各種サービス、結婚相手まで様々モノがレコメンド(ユーザーの身体、思考を読み取り、好みに合わせておススメ商品を紹介される世界。偶然な...続きを読む
  • クオリティランド
    ジョークと下ネタとアイロニーとテクノロジーとネット社会の現状をとらえた秀作!
    産業界のネットの巨人達によりがんじがらめになった世の中とAIロボット大統領による世直しの格闘を続編として期待したいなぁと。
  • クオリティランド
    ・「ペーター問題」
    全てはペーター問題に集約される。
    人間がアルゴリズムに追従するようになった未来。鏡の世界。
    もう来ているのかもしれない。
    ゾッとする文章だった。

    ・フェザツ
    油と塩と砂糖だけで出来ている食べ物。
    ちょうどこの本を読んでいた時にグミを食べまくっていたのでびくっとした。
    だってグミ...続きを読む
  • クオリティランド
    フジリュー先生の「TIGHT ROPE」やネトフリの「ブラック・ミラー」、星新一のショートショート的な…つまり面白い!
  • クオリティランド
    ネットによる超監視社会をユーモアに描いた作品である。現実の我々のネット社会を過剰に表現しているので、始めは笑いながら読めたが、途中から「もしかしたら現実もこうなるのかも」と思い始めてしまい気軽に笑えなくなった。
  • クオリティランド
    久しぶりに、超面白い。
    そして、背筋が寒くなる。
    その意味をお知りになりたいかたは、
    ぜひご一読ください。
    この小説、中国では発禁かな…
    超好看這書本,讀完後背肌應該變寒冷。
    如果你想這意思的話,試試看吧。
    我覺得這小說在大陸可能不能發行...
  • クオリティランド
    ヘタレでダメな若者がスペシャルな彼女とギークな友人の協力で世界を支配するAIに立ち向かう、って少なくとも「ペナンブラ氏の24時間書店」やし、他にもそんな小説、ラノベとかオイラの知らんとこになんぼでもありそうやけど、それはそれとして、細かい描写だったり章のトビラの小ネタだったりがようできてる。これは原...続きを読む
  • クオリティランド
    ドイツ発の愉快・痛快・爽快ディストピア小説。
    ディストピアというジャンルでこんなに明るくてポップなコメディ小説は初めて読んだ。非常に読み易くて設定にどんどんハマっていった。
    GoogleやYouTubeのおすすめニュースフィードを見ていると僕らの生きるこの世界もクオリティランドまであと数歩といったと...続きを読む
  • クオリティランド
    面白いんだけど、感想書くの怖い。こういう本、自身の知的ユーモアのペラい感じ浮き彫りになるよね。
    未来の世界なのか、現代の別の視点なのか、「現在」のことなのか?その点でまずはらはらする。機械を支配する人間により支配されてる人間。あ、世界は人間度ランクがあって、一人一人行動の制限がある。知性もその一つの...続きを読む