L・ランダル・レイのレビュー一覧

  • MMT現代貨幣理論入門
    たしかに今までの金融・財政理論とは異質だが、否定する内容ではないと思った。トリクルダウンが上手くいかなくなった時、就業保証プログラムで需要側を刺激するのは、まさにイマ使う手なのかもしれない。
  • ミンスキーと〈不安定性〉の経済学:MMTの源流へ
    実は今までよく知らなかったミンスキーなる経済学者の考えをまとめたもの。MMTの源流とも言われているよう。
    ミンスキーはアカデミックな世界と実際の金融市場の両方に深い知見を持っていた。貨幣は誰でも創造できる。金融機関は景気循環を増幅し、不安定性へと押しやる力を強めるとする金融不安定性仮説。最低賃金で望...続きを読む
  • ミンスキーと〈不安定性〉の経済学:MMTの源流へ
    難解なミンスキーの思想を弟子のランダル・レイがまとめた書物。数式は使われておらず、平易に書かれている。
    ・安定性が不安定性を生み出す
    ・貨幣とは借用書である
    ・貨幣にはヒエラルキーがある
    ・失業は労働者の欠点のせいではなく、経済システムの問題
    等々、示唆に富む内容が満載である。MMTに興味のある方に...続きを読む
  • MMT現代貨幣理論入門
    「自国通貨を発行できる国は、財政赤字を膨らませても問題ない」という衝撃的な主張をしている現代貨幣理論(MMT)の入門書。アメリカの経済学者による著作であるが、日本では中野剛志氏などが同様の主張をしている。財務諸表については勉強したばかりであるので、ある程度は理解できたが、難解で理解できない部分もある...続きを読む
  • MMT現代貨幣理論入門
    理論として現実味を除けば、就業保証プログラムなど、画期的であり面白いと感じた。
    しかし、あまり現実味はないような気もする。また、キーストロークの部分であったり、恒等式に関しては、わざわざMMTという学派を打ち立ててまで取り上げるものでもないような気がする。ただ、やはり画期的であるという点で評価できる...続きを読む
  • MMT現代貨幣理論入門
    MMTとは「主権を有し、不換通貨を発行する政府は、その通貨において支払い不能になることはない」と『説明』してるのであって、「無尽蔵に支出してもよい」とは主張していません。本書を通じ、マクロ会計の仕組みと実際のオペレーションがよく分かりました。

    よってMMTのことを「ハイパーインフレを発生させる」「...続きを読む
  • ミンスキーと〈不安定性〉の経済学:MMTの源流へ
    世の著名なノーベル経済学者が提唱する経済学は中央銀行や金融機関の存在をおまけ程度な位置づけにする『非現実的』な学問なのに対して、ミンスキーの考える経済学は、古くから中央銀行や記入機関の存在を中心においていた。まさにMMTの源流である。リーマンショック以降、ミンスキーの経済学が見直されたのが事実であり...続きを読む
  • MMT現代貨幣理論入門
    貨幣の本質=債務証書と、GDPの恒等式をシステム思考的に突き詰めた、みたいな感じ?
    そんな簡単なことでいいの?とも思うし複雑だなとも思う。

    本質的な役割で見たら、貨幣は債務証書。政府が発行する通貨は、まず政府が負債として支出し、後に税金や罰金などで受け取って償還される。政府は、中央銀行の負債に数字...続きを読む
  • MMT現代貨幣理論入門
    中野剛志さんの本で概要を聞いていたので、かなり長く感じたが、いろんな批判に対して丁寧に説明しようとしている内容。
    このレベルで基本書と言われると、専門書はどのレベル??と困ってしまう。
    最後の解説がシンプルにまとまってるので、先に読んでから読んでみても良いかもしれない。
  • MMT現代貨幣理論入門
    主権と中央銀行を持つ国の政府は、まず貨幣を創造し、次にその貨幣で納税義務を課す。均衡不要で予算制約なしに支出できる。課税プロセスで、公共・民間に有益な活動を促進する。政府は最低給での就業保証プログラムを実施することで、再分配に代わる不平等是正を行える。

    残り物のオマケ程度の位置づけだった税が、まず...続きを読む
  • MMT現代貨幣理論入門
    MMTが主張するところによると、「通貨発行権のある政府にデフォルトリスクはまったくない」。通貨が作れる以上、財源の制約はなく、インフレが悪化しすぎないようにしさえすれば、財政赤字を気にする必要はないという。

    さてここで気をつけたいのは、本書にも指摘があるように、政府がデフォルトを選択することはあり...続きを読む
  • MMT現代貨幣理論入門
    主流の理論が間違っている
    キーストロークだから大丈夫
    ...の2点しか頭に残らない。
    ところどこと面白い議論もあるので、無駄だったというわけではないが、知りたいところに手が届かないモヤモヤが残る本でした。

    理論の骨格とかロジックを知りたかったのだが、主流派批判に邪魔されてピントがぼけてしまっている...続きを読む