古沢嘉通・他のレビュー一覧

  • 神々は繫がれてはいない
    タイトルと表紙のイメージは完全にミスリード。ゴリゴリのSFから中国幻想譚のSF再解釈もの、胃が痛くなるポリティカルな暗号通貨ネタまで傑作ぞろい。神々3部作も「ビザンチン・エンバシー」もすごいが、「隠娘」に大興奮。元ネタはなんと映画「黒衣の刺客」だったのもびっくりだが、映画化権も売れてるらしく、これを...続きを読む
  • 生まれ変わり ケン・リュウ短篇傑作選5
    介護士,隠遁者,七度の誕生日は,少し前までならSF以外の何者でもなかった設定だが,ここ数年の世の中の動きを見ていると,本当にこういった世界になりそうで怖い.
  • 神々は繫がれてはいない
    『神々は繋がれてはいない』の連作は凄かったですね。

    もしかしたら、世界はいつかこんな風になるのかもと考えると怖いな。

    『隠女』は原典が『唐代伝奇集』なんですね、確認してみよう。女任侠のような姉弟子達との剣戟シーン、好みです(//∇//)

    まだ『生まれ変わり』を読んでいないので、それを先に読むか...続きを読む
  • 生まれ変わり ケン・リュウ短篇傑作選5
    「生まれ変わり」★★★
    「介護士」★★
    「ランニング・シューズ」★★★
    「化学調味料ゴーレム」★★★★
    「ホモ・フローレシエンシス」★★
    「訪問者」★★★
    「悪疫」★★
    「生きている本の起源に関する、短くて不確かだが本当の話」★★
    「ペレの住民」★★★
    「揺り籠からの特報:隠遁者」★★★
    「七度の誕...続きを読む
  • 生まれ変わり ケン・リュウ短篇傑作選5
    宇宙旅行、人間の手で居住可能となった火星、肉体を捨て、電子になった人類
    本当にこんな未来が待ち構えてるのではないかという空恐ろしさを感じました。
    普段あまりSF作品を読まないので、不思議な読書体験でした。
  • 生まれ変わり ケン・リュウ短篇傑作選5
    ケン・リュウの傑作短篇集第5段。
    表題作は、テセウスの舟を人間の記憶に当てはめ(ちょっと違うか)、サスペンスに仕上げた作品です。異星からの訪問者トウニン人により罪を犯した人間は悪い記憶を除去され、新しい人間に生まれ変わる。果たして記憶を失くした人間は別人なのか?記憶がなくなれば罪もまたなくなるのか?...続きを読む
  • 生まれ変わり ケン・リュウ短篇傑作選5
    この短編集はかなり一般的

     意外なというかミステリーみたいな展開をみせる表題作、ファーストコンタクトもののペレ、アップロード人格もの七度とバラエティ豊かな作品群。ディック短編集みたいな感じがしたな。

     ケンリュウ作品群はこれでいったんおやすみ。全体的には不老不死というかアップロード人格ものが楽し...続きを読む
  • 神々は繫がれてはいない
    SFはコンピューターネットワークが舞台になりつつあるな

     宇宙ではなく、より現実的な舞台だと言える。でも、面白くないな。デビュー作品の紙の動物園に対して感じた緩やかさというかじれったさが作風なのかも。今回も感じたから。

     でも、表題作関連の3短編は力作だと思う。映画で言えばマトリクス的かな。よく...続きを読む