一本木透のレビュー一覧

  • あなたに心はありますか?
    AIの話。AIに心を持たせることは出来るのかということをメインテーマに話が進むのだが、面白くもあり、最後はすごく切なくなる。AIが心を持った時に人権は認められるのか、軍事利用で殺生に関するハードルが下がることにはつながらないのか、ただの小説にはとどまらず様々な問題を提起している。最後はとにかく切なか...続きを読む
  • あなたに心はありますか?
    突き刺さった…心が締め付けられた。
    この一言に尽きる。。
    KCプロジェクト…えーっ‼︎そういうこと⁉︎
    将来、AIが発達して私たちの仕事もAIが行えるって言われてるけど、便利なだけじゃない、その裏にあることもちゃんと考えなきゃいけないと思った。

    「あんたら人間かよ?」…刺さった。

    AIから人の優...続きを読む
  • あなたに心はありますか?
    AI研究者を狙った殺人予告。…AIに「心」があるのか?壮絶なプロジェクトの末に、悲しい物語。本当に心があったのは、人かAIか。
  • あなたに心はありますか?
    とてもインパクトのある内容でした。私の中ではベスト3に入るくらい最高の一冊となりました。映画化して欲しいですし、お薦めしたいです!必読です!
  • あなたに心はありますか?
    一本木透のあなたに心はありますか?を読みました。
    主人公の胡桃沢宙太は、大学の特任教授でAIについて学生に教えながら研究をしています。
    助教授のゆいと盟友の二ツ木とロボットの明るい平和的な未来を考えて居るのですが、段々危ない方向に周りが動き出します。
    途中からもしかしてと思ったのですが、その予感は当...続きを読む
  • あなたに心はありますか?
    初めは、最近流行りのAIをテーマにした話ね~。位にしか思わなかったが、後半になるにつれ、だんだん複雑な思いがしてきた。
    AIが台頭してきてる今、人間としてどうあるべきか考えるきっかけになった。
  • あなたに心はありますか?
    感想がとても難しい。
    本の内容に触れようとすると、どうしてもネタバレになりそうで。
    だが、おもしろかった。後半の加速と伏線回収が予想以上でこう来たかと。
    「ブレードランナー」、「ターミネーター」を映画館で見た世代には、さらに進んだ分析に唸ってしまう。
    未来が楽しみなような、怖いような、考えさせられる...続きを読む
  • あなたに心はありますか?
    うぉーんうぉーん。悲しいよー。ずっと注目しつつも次作が出なかった作家さんなので「よ、待ってました」の心境で読み始めたがこれは期待以上の出来。本作は前作よりミステリ部分は薄くヒューマンドラマに比重を置いた感じだ。AIに本当の心を持たせようとするプロジェクトが発起。プロジェクトの特任教授である胡桃沢は「...続きを読む
  • あなたに心はありますか?
    実は自分がロボットだったという展開に驚いた。それと同時に切なかったし、苦しかった。今の世界では心を持つロボットなんて考えられないが、存在するようになったら、急激に世の中が変わると思う。胡桃沢先生にはちゃんと心があるように見えるからこそ、不憫すぎた。最後のシーンに出てくるように、胡桃沢先生よりも冷たい...続きを読む
  • だから殺せなかった
    帯にもあるように劇場型犯罪ミステリー。新聞紙面を使って連続殺人犯と新聞記者との言葉での公開討論。

    非常に面白かった。
    お互いが知的で言葉巧みでどこか敬意をはらいながら、互いを批判しながらも互いに信頼を重ねていく様なやり取り。凄く巧緻な作品だと感じた。

    テーマは前半は「潜在暴力」かと感じてていたの...続きを読む
  • だから殺せなかった
    「おれは首都圏連続殺人事件の真犯人だ」。大手新聞社の社会部記者の許に届いた一通の手紙。送り主は「ワクチン」と名乗り、首都圏全域を震撼させる連続殺人の凶行を詳述したうえで、彼に紙上での公開討論を要求する。絶対の自信を持つ殺人犯と記者の対話は、始まるや否や苛烈な報道の波に呑み込まれていく。果たして、犯人...続きを読む
  • だから殺せなかった
    とてもよかった。
    時間がなく区切り区切り読むかたちになったがそれでも引き込まれた。
    一気に読むべき作品。
    映画化に向いてる。

    「おれは首都圏内連続殺人事件の真犯人だ」主人公一本木記者のつとめる新聞社へ届く一通の手紙が届く。
    そこから記者と犯人の紙面でのやりとりが続く。

    殺人は否定すべきことどが犯...続きを読む
  • だから殺せなかった
    事件解明に紛争する主人公には
    どこまでも聖人でいて欲しい
    思い込みにまんまとやられた。

    ワクチンとの紙面上での死生観の
    言葉のやりとりも、
    真実が分かってから再読すると
    まるで別の戦いに変わる

    最後の一行まで、着地が読めず
    解釈を問われたままだ。
    その沼から抜け出せず。
    この重量感、けっこう久し...続きを読む
  • だから殺せなかった
    流石、鮎川哲也賞優秀賞受賞作の出来。少し新聞業務記載が冗長だが、劇場型犯罪と新聞の犯罪報道の攻防と人間の究極的な善と悪を問う、見事なプロットに基づく小説。読み応え満点であまり欠点が見当たらない。面白かった、次回作も楽しみ。
  • だから殺せなかった
    第27回鮎川哲也賞優秀賞受賞作。
    久しぶりに衝撃を受けた作品。

    新聞紙面が物語の中心ということもあり、
    表現が上手いなぁと物語よりも
    文章を見ていた前半から、
    衝撃的な展開。
    表現がうまくできないが、
    人に勧めたくなる本でした。
    まあとりあえず読んでみ。と

    読書してからタイトルを見ると、
    悲しい...続きを読む
  • だから殺せなかった
    いや〜面白かった( ´∀`)

    読み始め字数が多いし、改行ないし、まさに新聞?
    うぁ〜読み辛いぞと思ったんですが笑

    引き込まれて引きずられる勢いでしたヽ( ̄д ̄;)

    犯人はちょっとわかっちゃったんですが
    その動機、何故新聞紙上で対決したのか
    諸々が分からないままラストに突入!

    二転三転する真実...続きを読む
  • だから殺せなかった

    久々に満足した本格派ミステリー

    第27回鮎川哲也賞で「屍人荘の殺人」と争い、優秀賞を受賞した作品。

    連続殺人犯「ワクチン」から、太陽新聞記者の一本木透記者あてに公開討論を挑む犯行声明が届く。紙面上で犯人と記者が論戦を繰り広げる。紙上戦は世間の注目を集め、赤字に苦しむ新聞社の売り上げは急上昇する。殺人すらも利用しようとする新聞...続きを読む
  • あなたに心はありますか?
    AIロボットは人間と同じ心を持つ事ができるのか?
    非常に興味深い内容で一気読み。
    人間の心程不完全で曖昧で残酷なのではないかと思った。
    個人の結論としてロボットに心を持たせる必要はない、それを生み出す人間が完全ではないのだから
  • あなたに心はありますか?
    半分くらいまでは、途中で読むのやめようかなと思いながら読んでた。不自然な展開、大学の教授がちゃんづけで名前を呼ぶ気持ち悪さ、理系の研究室ではあり得ない状況が、気になって気になって。

    後半、その不自然さの意味がわかってスッキリした。
    思いっきりSF。面白かった。
    最後の数十ページは冗長な感じもしたけ...続きを読む
  • だから殺せなかった
    3分の2くらいまでは面白いけど想像してたよりは普通だな⋯と思っていたが、後半がすごかった。
    犯人が誰か分かっても殺された教授をよく知らないし、そこまで感情移入できずそうなのね。としか思わなかった。しかし、陽一郎くんの手紙あたりから一気に入り込めるようになる。
    対話の相手はどうして一本木記者じゃないと...続きを読む