鴻池留衣のレビュー一覧
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大学のサークルに所属するある男の発言(嘘)が発端となり、その発言が事実のようになり、世界を駆け巡る陰謀に巻き込まれてしまう。なにが嘘でどこまでが真実なのかわからなくなる瞬間があったが、それは著者が意図したことなのだろうか。
また、この作品はWikipediaのような構成になっているところが、ほかの作...続きを読むPosted by ブクログ -
Wiki上の記事というメタを使ってある架空のバンドの成り立ちと国際的陰謀に振り回される姿を描写する試みは面白い。何が真実で何がフェイクなのかがわからなくなっていく様は著者の意図のとおりなのだろう。一方でやや物語としては深みに欠けるので、感情移入はしにくかったところもあった。Posted by ブクログ