鴻池留衣のレビュー一覧

  • ナイス・エイジ
    タイトル作だけでなく、まだほぼ無名の若手作家である鴻池瑠衣さんのデビュー作も掲載されているのでお得な一作。
    全くテイストの違う作品なのでどちらも楽しめる。

    ナイス・エイジもかなりぶっ飛んだ小説だったが、さらに「ジャップンロール・ヒーロー」という舞城王太郎以来の破壊力をもった作品で芥川賞にノミネート...続きを読む
  • ナイス・エイジ
    とあるオフ会で出会った未来人と言い張る男性と、同棲しはじめた主人公の女性。

    ネット掲示板でその彼の様子を実況中継するという流れで話が進んでいく小説です。

    未来人がやってきた時に使ったタイムマシンは実在するのか?
    様々な憶測が掲示板で飛び交います。

    ここまでは、00年代のネット上ではあり得る話だ...続きを読む
  • ナイス・エイジ
    新潮社が出したというには不思議な本。新潮社らしい価格。
    新潮新人賞第48回受賞作『二人組み』収録
    『ナイス・エイジ』は最初のほうは、ネット用語に疎い私には読みにくかった。孫イケメン風。未来人とかじゃなかったらいい感じの恋愛小説。植物図鑑っぽい。
    AV女優感の描写が少ないのがもったいないというか、意味...続きを読む
  • ジャップ・ン・ロール・ヒーロー
    大学のサークルに所属するある男の発言(嘘)が発端となり、その発言が事実のようになり、世界を駆け巡る陰謀に巻き込まれてしまう。なにが嘘でどこまでが真実なのかわからなくなる瞬間があったが、それは著者が意図したことなのだろうか。
    また、この作品はWikipediaのような構成になっているところが、ほかの作...続きを読む
  • ジャップ・ン・ロール・ヒーロー
    Wiki上の記事というメタを使ってある架空のバンドの成り立ちと国際的陰謀に振り回される姿を描写する試みは面白い。何が真実で何がフェイクなのかがわからなくなっていく様は著者の意図のとおりなのだろう。一方でやや物語としては深みに欠けるので、感情移入はしにくかったところもあった。
  • ナイス・エイジ
    イマドキの世の中、中編2編。ネットに書き込まれた予知記事とタイムマシンでやってきた子孫。思春期の中学生、カラオケ店で合唱の歌唱と定期試験指導。

    未来人を事実&前提とした立場から書かれているので、普通ならそれを信じてSFとして読むんですけど、ネットの噂話の方がすごいみたい。
  • ナイス・エイジ
    強い中学生にオススメなのかな。

    うとまる の装画に惹かれて手に取った。アニメ魔法陣グルグル2017観てたので。

    表題作『ナイス★エイジ』
    ゲーム シュタインズゲートをやっていた自分のために書かれたのかな?とおもうような内容。シュタゲを前提にした同人を読むようで楽しめた。でもちょっと冗長。

    『二...続きを読む