西田実のレビュー一覧
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【ハックルベリー・フィンの冒険 上・下】
マーク・トウェイン作、西田実訳、岩波文庫、1977年
面白かった。
「キャッチャー・イン・ザ・ライ」の主人公ホールデンが「20世紀のハックルベリー・フィン」と呼ばれると知って、初めてちゃんと読んでみたが、面白かった。
作者マーク・トウェインは1835年...続きを読むPosted by ブクログ -
行き帰りの新幹線の中で読んだ。今ごろかよという心の声は無視することにして、アメリカ文学の金字塔と言われるだけのことはあるというのが正直な感想。詳細は後日。
「嘘の祈りだから叶わないのだ」。Posted by ブクログ -
面白い、なんてものではない。マークトウェインすげー!であります。
30年ぐらい前に父が読み聞かせしてくれた本の一つ。内容は忘れたけれどトム・ソーヤよりも面白かったという記憶ははっきり持っています。今回子供たちへの読み聞かせに取り寄せてみたら、分厚くて字が小さくてびっくりしました。先に再読したト...続きを読むPosted by ブクログ -
齊藤ジョニーというミュージシャンがいる。彼のファーストアルバムの1曲目が「ハックルベリー」というタイトルで、これを聴いていたら無性に読みたくなった。歌詞の中に「世界のすべてが君の恋人だった」というフレーズが出てくる。この本を読んだ人なら、みんなハックのことが好きになる。だからこの歌詞に共感し、グッ...続きを読むPosted by ブクログ
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アメリカ文学を代表する、マーク・トウェインの名作。
岩波文庫の上下二巻。
世界中の少年たちの憧れ、『トム・ソーヤーの冒険』の続編です。
前作の最後で財宝を見つけたうえ、富豪未亡人の養子となったハックルベリー・フィンは、しきたりだらけの文明的生活にやはり馴染めず、ろくでなしの親父の登場とたかりもあり、...続きを読むPosted by ブクログ -
傍からみたら最低限の教育も受けていないガサツでしかない浮浪少年ハック。だけれど、その内には勇気と誠実さと、ありのままの自然を愛する豊かな感受性が隠されている。
これらのことが第三者の視点からでなく、すべてハックの行動や独白から読むものに伝わるようになっている。
これが実に見事で、まるで本当に独りの少...続きを読むPosted by ブクログ -
4月11日読書会課題。当日の朝にやっと読み終わって慌しくはあったけども、第一回目の課題としては最高だったぜ!
でも、わたしは前半のほうが好きかな、ジャクソン島に行って星を見上げるあたりまでのドキドキ感!
もちろん後半で王様と公爵が出てきてから、ハックが人間の汚さとか、狡猾さと向き合いながら、自分が正...続きを読むPosted by ブクログ -
実はこの本とトム・ソーヤの冒険は原作を読もうと高校のとき購入し、最初の数行で挫折した辛い記憶があります… 南部訛りの英文なんて高校生には分からないって… しかも出版されたのは1885年。そりゃあ辛いものがありますよね。日本語で読むのは楽だなあ〜 なんてニコニコしながら読みました。
面白かったです...続きを読むPosted by ブクログ -
「トムソーヤの冒険」で有名な作家の「トム..」の続編的な作品でトムの仲間の一人ハックが主人公の冒険物語。
アメリカ南部が舞台で、暴力的な飲んだくれの親父から逃げる様に、筏での旅に出る。途中出会った逃亡奴隷である黒人のジムも加わり物語は進んでいく。
奴隷制が残るアメリカ南部(特にミシシッピ川)の...続きを読むPosted by ブクログ -
「トムソーヤの冒険」で有名な作家の「トム..」の続編的な作品でトムの仲間の一人ハックが主人公の冒険物語。
アメリカ南部が舞台で、暴力的な飲んだくれの親父から逃げる様に、筏での旅に出る。途中出会った逃亡奴隷である黒人のジムも加わり物語は進んでいく。
奴隷制が残るアメリカ南部(特にミシシッピ川)の...続きを読むPosted by ブクログ -
訳者があとがきに書いているように、これは、主人公に「都合のいい空想」でなく、「とんでもない苦労を背負い込んだ現実」の冒険で、読みながら悲しみや苦悩が沁みてくらくらしてしまった。ゆるやかな至福のうつくしさ(原文で読める日がくれば!)さえ掻き乱されて酷い目に遭わされて、けれどそれでもハックは自分たちにさ...続きを読むPosted by ブクログ
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滑らかな語りに想像を誘われ、つりこまれるように読んでいった。けれど、この「冒険」には(主題・教訓・筋書を見つけようとする者は酷い目にあえ(意訳)という前書きに配慮し野暮なことは書くまいが)奴隷制が放置されるままに跋扈していた時代の空気がかなしく流れているように感じられた。ひとつひとつの描写が、訳のう...続きを読むPosted by ブクログ
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【ハックルベリー・フィンの冒険 上・下】
マーク・トウェイン作、西田実訳、岩波文庫、1977年
面白かった。
「キャッチャー・イン・ザ・ライ」の主人公ホールデンが「20世紀のハックルベリー・フィン」と呼ばれると知って、初めてちゃんと読んでみたが、面白かった。
作者マーク・トウェインは1835年...続きを読むPosted by ブクログ -
ネタバレありです。
つまるところ、トム・ソーヤというキャラクターが好きかどうかで、この巻の好き嫌いは分かれるのではないでしょうか。ジムとハックのロードムービーからうって変わって2巻中盤からはトム・ソーヤ劇場です。決して面白くなくはないんですが、悪のりがすごいんです。まあ王様と公爵もひどかったので...続きを読むPosted by ブクログ -
『トムソーヤ~』とともに有名な作品。
だが、この2作品で絶対的に違うのは、主人公の立ち位置。
トムはいたずら好きだが“子供の範疇”から決して越えず、また、あれこれ文句をいったりもするが当時のアメリカ南部での一般的な考え方(黒人≒奴隷とか)からも外れずに、あくまでも世間という手のひらの上で行動している...続きを読むPosted by ブクログ -
Adventures of Huckleberry Finn(1885年、米)。
どこまでも陽気で陰影のない「トム・ソーヤーの冒険」に比べると、こちらは結構ビターな印象。黒人奴隷の人権問題が絡んできたり、大人の犯罪や紛争に巻き込まれたり…。トムの冒険はファンタジーだが、ハックの冒険は命懸けのサバイバ...続きを読むPosted by ブクログ -
奴隷制が残るアメリカ南部を舞台にして、暴力的な父親から逃れるハックと逃亡奴隷ジムの冒険。
大学で読まされたアメリカ文学はあるが、自主的に最初から最後まで読んだアメリカ文学としては初めて(翻訳だけど)。始めは、翻訳の変ななまりが気になったが、数章読めば全然気にならなくなった。よく1人でこんなことす...続きを読むPosted by ブクログ -
洋々たるミシシッピーの流れに乗って筏の旅を続ける陽気な浮浪児ハックと逃亡奴隷ジム。辺境時代のアメリカの雄大な自然と活力溢れる社会をバックに、何ものにもとらわれずに生きようとする少年と、必死に自由の境涯を求める黒人の姿をユーモラスに描く。
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