ギャグ漫画家がバセドウ病に罹り、その治療過程を描いた漫画。
本書は全27章で構成されているが、テーマとしては「1. バセドウ病と診断されるまで」「2. 診断されてから投薬が開始されたが、眼が大きくなることへの葛藤と医療へのわだかまり」「3. 甲状腺機能低下症になってしまった」「4. そんな病気への(
...続きを読む自分なりの)向き合い方」の4つだと考えた。
全体を通して明るい雰囲気を漂わせているが、実際に筆者の眼症に対する苦悩は筆舌に尽くしがたいものであったと思われる。「甲状腺ホルモン」というちっぽけなものが、ここまでの症状を引き起こし、人生を左右させるようなものになりうるということがわかる。不安という、病気になると我々を押しつぶしてしまうようなものに対しては理性を以て対処する、ということや、そういう不安を乗り越えるには時間が一番ということを学べる。