都内大学病院で手術室看護師として勤務しております。
確かに血液が飛んでくることはあります。
けど肉片が飛んでくるのはあまり考えられないです。
アイガードもつけておらず。
部屋が寒くないと器械が壊れてしまうのもよくわかりません。ましてや痔のオペで脊麻で、そんなことありえません。局麻の手術で
...続きを読むは寒くないよう充分配慮し、リラックスできるよう音楽を流したりする病院もあります。
いきなりマイクロのオペにやったこともない新人をつけるなんてこともあり得ないです。どのオペでもそうですが。工藤先生とても優しく描写されていますが、看護師に対して優しくして結果手術の進行や手技に影響が出るなんてあり得ません。勿論ミスやコミュニケーションエラーがあることもあります。しかし、新人がひとりでやったこともない手術についてこのようなことが起きて、先生は優しく教えてくれる。結果手術が上手くいってもそれは、果たして医者として本当に優しいのでしょうか。私たちが優先すべきは患者の安全です。
有料版部分、出先に置いてあり少し読みましたが、合コンのシーン。フォークの渡し方で喜んでいますがサラダを食べるのに上向きでフォークを持つ人はあまりいないと思います。器械を渡すときはすぐ使えるよう使う向きで渡します。基本です。
オペ室はとても閉鎖的で、中でどのようなことをしているか理解してもらうのは難しい場所です。患者様の感じる不安には、手術に対する恐怖は勿論、未知の場所で帽子にマスクで顔の見えない多くの医療スタッフに囲まれることへの恐怖もあると思います。
私たち手術室で働くスタッフはそうした不安にもなるべく寄り添うことが出来るよう配慮しています。
漫画だから面白く脚色していることもあると思います。
でも、私たちの仕事がさも適当であるような描写が多くとても残念に思いました。
もし自分の手術が入職したばかりの新人に指導者もなく担当されたらどう思いますか？指導者がついて、ひとりで出来る様になるまで教育をする、それからひとりで患者を担当する、どこの病院でもどこの場所でも同じです。
これを読んだ方が、誤った認識で不安を抱きながら手術を受けたり、ましてや手術を受けることを拒否して手術すれば治るのにその機会が奪われる事がないことを心から願います。 
グロ耐性が無いと働けないであろう手術室看護師になることを何となくで選んでしまった著者のその後が気になりました。
