ジョッシュ・ウェイツキンのレビュー一覧
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チェスマスターでありながら、太極拳推手においても世界大会で優勝するほどの実力を持つ異例の経歴、ジュッシュ・ウェイツキン氏著の本書。心技体を丁寧にチェス、太極拳の上達に合わせて事例を交えて紹介し、チェス、太極拳以外のあらゆる分野に活かせるように洗練していった名著。初期段階、熟達した段階、更に高みを目指...続きを読むPosted by ブクログ
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チェスのトッププレーヤーでもありながら、太極拳の世界でもトップに登りつめた著者が、習得のための方法論を自身のエピソードを交えながら語っている本になっている。
当然、トッププレーヤーの経験による方法論なので、難しいと感じるところもあったが、
読んでいて、考えさせられるというか、真似していきたいと思わ...続きを読むPosted by ブクログ -
自分自身の失敗や成功、そしてプロセス、リカバリー方法について、ここまで冷静に分析している事が素晴らしい。
メンタルの要素についても、とても論理的で分かりやすい。
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よく、続けられる才能があるからこんなに素晴らしい記録が残せたとか、そこが天才だとか言われているのをきいてきたけど、何故続けられるのかが少しわかった。
こんなことを書いた人は初めてなのでは?Posted by ブクログ -
HowTo本ではない。著者が習得する際に、どのように考え、どのように学んできたのかを語る内容。その考え方は微細で、概念というか、それぞれが文章を読み取る中でさまざまな気づきが得られる。
読み手の状態、度合いによって、学べる概念も変わってきそうな考え方なので、奥深い内容でした。
現状、気付いた内容は...続きを読むPosted by ブクログ -
物理的な攻撃をしない攻撃。
混沌をパワーにできる、その根本が子供時代のキャンプ。
元の文章も良いんだろうが、翻訳もよいな。推手の描写はたいへんだ。Posted by ブクログ -
凄すぎる。
前半の習得術みたいな部分はどんな人が読んでも腑に落ちる点がある。細かい細かい部分まで削ぎ落として書かれた濃密な言葉だから伝わってくる。
そして最後の決勝戦は圧巻でしかない。
張り詰めた緊張感と観客の声援が聞こえてきそうなぐらい精密に情景が伝わってくる。Posted by ブクログ -
2015.11/15 ボビーフィッシャーを探して」の原作者の実在の天才チェスマスターの論述。少年時代のチェスの習得における段階的な局面からは、子どもが才能を開花するための親やコーチなど周囲のあるべき姿が示唆され大いに学べる。また後半、太極拳推手の世界選手権覇者になるまでの身体的かつ精神的な考察、検証...続きを読むPosted by ブクログ
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チェスの神童と呼ばれ、太極推手の世界選手権覇者で黒帯の柔術家という変態的に習熟の達人である本書はあらゆる学習書を上回る力を持っている
筆者は飛躍の為には基礎を注意深く積み重ねる事の大切さを解いている。勝つ事や正確に動くことに囚われていては成長は出来ない。まず最初に心がける事は「コンスタントに起こる...続きを読むPosted by ブクログ -
チェスも柔術も学び方には共通点がある。映画「ボビー・フィッシャーを探して」の後日談の自伝としても読める。Posted by ブクログ
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勝負の世界に身を置くものにとって、最も示唆に富む書籍である。著者自身も学習理論を学んでいるからだろうか、凡庸で真新しくない研究の解説もある。しかし、それらの解説と彼自身の体験、理論が交わり、具体的にいかに上達し、勝負に勝つか、プラグマティックな方法論の展開される点が魅力である。子供時代に読んだ伝記が...続きを読むPosted by ブクログ
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原題Art of Learningの方が適切。チェスのジュニアチャンピオンが太極拳の大会で優勝するまでの著者自身の経緯の中で、どのように学んでいったかを詳細に述べる。
数を忘れるための数、基礎的な原理のトレーニングを一つづつ重ね、体と頭にしみこませるこれをいくつもの原理に対して集中し無数に行うことで...続きを読むPosted by ブクログ -
集中すると何も耳に入らない友人が1人いる。
そんな彼から分析的な話を聞いたことはないが、本書の著者は、それを具体例を交えながらわかりやすく教えてくれる。
習得の出発点になる自己分析の徹底ぶり、身につけるべき知識、動作の分析など、これまでの自分の取り組みの深さとの違いに愕然とさせられた。
どうでも...続きを読むPosted by ブクログ -
私はチェスを体系的に学んでいるわけでもないし、太極拳の稽古経験もないが、それでもこの本の実用性に圧倒された。
凡百の自己啓発本を百冊読むよりもこの本を繰り返し読む方がずっとためになると思った。
まさしく学びのアート。Posted by ブクログ -
ノンフィクション的にも面白く読めるが、
やはりメインは「上達論」。
過度に精神的でもなく、極めて普遍的な内容。Posted by ブクログ -
チェスや太極拳を極めた著者がその習得過程を突き詰め、「極める」という事を考え抜いた本である。自己啓発本としても読めるが、学ぶ、体得するとは何かを考えさせられる。
ー 決められた動きをスローモーションで、徹底的に純化させながら、何千回も繰り返してきたことで、僕の体はもはや直感的にそういう姿勢を取るこ...続きを読むPosted by ブクログ -
気になる箇所を書き出していったら、膨大な量になったので、そんなメモたちの要約にあたるんじゃないかと思われる部分を記す。
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それがどんなに小さなものであれ、ある一つの技術を徹底的に磨き上げさえすれば、その感覚をクオリティの指標にすえて、磨く対象をさまざまな別のものに広げていけるところにある。よい...続きを読むPosted by ブクログ -
チェスのチャンピオンと太極拳のチャンピオンになった著者の学習理論、パフォーマンス理論の一端に触れることのできる本。
技術的に巧みなだけの存在から、独自の創意を発揮できる存在へと飛躍するためには、どうすればいいのか。その営みそのものが自分自身のエッセンスを表現するものとなったとき、ようやく真の意味で...続きを読むPosted by ブクログ -
本書を読んで重要だと思ったポイントをまとめています。
・難しい課題に直面したときに自らの能力を向上させる可能性は、習得理論者(結果よりも過程を重視したフィードバックを受けてきた傾向が強い)の方がはるかに高い、実体理論者(親や教師の影響でそういう考えをするようになった子ども。結果に対するフィードバッ...続きを読むPosted by ブクログ -
実態理論←→増大理論
結果をほめるのではなく、過程をほめること
負の短期的な投資が可能になる増大理論で物事を学んでいくスタイルをつくる。Posted by ブクログ