坂口幸弘のレビュー一覧
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死は突然にやって来る。思いがけない時にやって来る。いや、むしろ、死は、突然にしかやって来ないといってもよい。いつ来ても、その当事者は、突然に来たとしか感じないのである。生きることに安心しきっている心には、死に対する用意が、なにもできていないからである。
しかも、死というものは、ひとたび来る...続きを読むPosted by ブクログ -
今の時期にしか読めないかなと思って選んだ本です。こうしたことに関しても研究されているというのは素晴らしいことだなとまずは感心します。この本を読んで「死別」とはきわめて個人的な体験であることと、そのことから悲嘆との付き合いもきわめて個人的なもので、どうあるべきというものではないと言う事です。この個人的...続きを読むPosted by ブクログ
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グリーフケアという何か専門療法的なことについてではなく、死別を迎えた場合・迎えた知り合いがいた場合、どうするかということが丁寧に書かれている。語る・聞くことの大事さについて改めて理解できた。Posted by ブクログ
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大切な人を亡くした身近な人に対して、どのように接したら良いか、また自分自身はどうしたら良いか、が学べる本。悲しみはなかなか癒えないが、「あなた(自分)は一人ではない」というメッセージを受け入れられれば、気持ちはずいぶん楽になるそう。時間をたっぷりかけて、焦らず見守ることが大切だと思った。Posted by ブクログ
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・死は先のことではなく常に隣り合わせである
・後知恵バイアス
→過去の後悔、起こってしまったことを、その時にまるで正確に予測して回避できるものと思ってしまうこと。事後的に予測可能であったと考える心理を後知恵バイアス。
・人間は喪失感のなかでも適応できる能力が備わっている。今はつらくても、これから人生...続きを読むPosted by ブクログ -
同じ著者の『喪失学』と内容が重複している部分は多くあります。
実際に親しい人との死別を経験して、立ち直りたいという方が読むには、こちらの方がより具体的なことが書かれていて、参考になると思います。
現代人は死から目を逸らしがちですが、元気なうちに家族や自分の死について考えておくべきですね。
そうすれば...続きを読むPosted by ブクログ -
10年以上に渡り応援していた俳優が逝去され、立ち直るためにこの本を手にしました。
亡くなった方が自分よりも若かったのもあり、身内の喪失と同じくらい辛かったです。
帯にある通り、「喪失のある人生は必ずしも不幸ではない」と納得しました。
喪失感があるのは、自分と故人の間に何かが存在していた証なんです。
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