野中大輔のレビュー一覧
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『病の皇帝「がん」に挑む』(文庫版は『がんー4000年の歴史』)や『遺伝子 ‐ 親密なる人類史‐』の著者シッダールタ・ムカジーが医学の歴史について書いた本。TEDブックスという形式で、本としては短い。特に彼の他の二冊の本と比べると驚くほど短い。それはたぶんよいことだ。
本書は他の科学と比べて不確か...続きを読むPosted by ブクログ -
一部、ご紹介します。
・検査の弱点を克服するには、しっかりとした「事前知識」(直観)が必要だ。
・基準値(大多数がおさまる一般的な範囲)からは、規則性がわかる。
異常値からは、より深い法則を掴むためのきっかけが得られる。
・あらゆる理論は、それが誤りだと証明される可能性を持ってい...続きを読む -
これはすごい。ベイズってなんでしたっけ?という状態で読みはじめて、日常はもちろん、医療において特に、そういう見方が大事になることを改めて理解した。たぶん。。
類似の多数の事例を調べて見つけたひとつの傾向(法則)があるとして(ex. 疾患Aの患者でのみマーカーaが一定値以上になる)、それが個々の事...続きを読むPosted by ブクログ -
がんの歴史に関する本でピュ-リッツァーを受賞した著者が、医学の不確定性について考察したエッセイ。医学には法則と呼べるものは無いが、著者は3つの経験則があると考えている。
1.鋭い直感は、信頼性の低い検査にまさる。
2.正常値からは規則がわかり、異常値からは法則がわかる。
3.どんなに完全な医療検査に...続きを読むPosted by ブクログ -
データと直感どちらを信じる?異常値をどう見る?組織がバイアスにまみれたら?いまのやり方がバイアスであったとしたら、それをどう検証する?そもそも、いまを疑える?
データ社会が加速していく中で、はっとさせられる。自分自身も、永遠の課題。
#不確かな医学 #バイアス #tedbooksPosted by ブクログ