閻連科のレビュー一覧

  • 年月日
    今年読んだ本で一番の衝撃を受けたっていえる。
    手垢がついたような、くだくだしいいいまわしのおされなほんはくそくらえというまでに。

    とあるサイトで知ったこの作家、少し、暫く読み浸りたい。
    中国の、ほぼ私と同じ世代の方、習近平と同対峙しているんだろう。
    中国は時にとてつもない題材、人物、そして表現スタ...続きを読む
  • 父を想う
    文章や表現が美しい。
    自分の知っている中国の貧困層の生活様式を家族の温かさと生活の厳しさを交えて書かれていて、初心者にも大変読みやすい一冊だった。
  • 父を想う
    国際的に著名な中国人作家による自伝エッセイ。文革時の農村の日々といってもただ懐かしむような筆致ではなく、どこか自己を突き放すような冷徹さがある。著者の父の世代がどれほど生活すること、生きることに精魂つき果たしたか、その日々が描かれる。一家を守るために肉体の限りを尽くし、子供たちの家を建てて所帯を持た...続きを読む
  • 年月日
    山深い農村が千年に一度の日照りに襲われ村人たちが村を捨てて逃げていく中、73歳の「先じい」は目の見えない犬1匹と共に一本だけ芽を出したトウモロコシを守るためにたった1人村に残り、日照りや飢餓、ネズミやオオカミと戦っていき、最後には‥

    ただおじいさんと犬が日々生き抜いていく、それだけのストーリーなの...続きを読む
  • 作家たちの愚かしくも愛すべき中国 なぜ、彼らは世界に発信するのか?
    やっぱ余華て小説よりエッセイやノンフィクションのほうが面白いのでわw そして相変わらず大江健三郎は書いてることも言ってることもなぜ尊敬されてるかも全然わからん。閻連華が、星新一に触れてるのはちとうれちい。そして遠慮がちにだがみんなにdisられる村上春樹w
  • 作家たちの愚かしくも愛すべき中国 なぜ、彼らは世界に発信するのか?
    中国で文学を書くということ。その真実が分かる一冊でした。文学では国家を変えられない、ただ国家に利用されるだけだ。重い言葉です。
  • 硬きこと水のごとし
    文化大革命とは、中国で1966年から、およそ10年も続いた革命運動である。正確には「無産階級文化大革命」といい、旧来の思想、文化、風俗、習慣を打破することで、新しいそれを打ち立てようとした社会運動であった。ただ、その実態は、産業改革「大躍進政策」に行き詰まって失脚した毛沢東の、名誉回復を狙った政治的...続きを読む
  • 硬きこと水のごとし
    文章の密度が常軌を逸している。ものすごい熱量。すごく分厚い本に上下二段組で、改行のない段落が長々と続く。
    革命に夢中になりすぎる一農民の姿を描いていて、その革命への熱意が性欲と連動している。毛沢東の引用や漢詩のようなものがよくでてくるが、言いたいことは正直よくわからない。どうやら、このどたばたしてよ...続きを読む
  • 硬きこと水のごとし
    相変わらずすげーな。いざコトに及ばんとした時に元気がなくなっちゃった兄ちゃんが革命歌聞いたら元気ビンビンになるとか何で発禁にならなかったのか、中共の言論統制も大したコトなくね?と思わせるハチャメチャ感。ノーベル賞候補とも言われてた気がするけど、莫言まではギリセーフでもこれはさすがにマズかないか。いや...続きを読む
  • 父を想う
    映画やドラマなどを見ていると、大躍進や文革の時期の描写を見かけることがある。大抵の場合、それは北京などの大都会が舞台になっていて、同じ時間の田舎の農村の様子というのは、自分はあまり目にする機会がなかったので、新鮮に感じた。

    父、伯父、叔父の人生を著者である阎连科の目を通じて描く回想記。
    当時の農村...続きを読む
  • 年月日
    22冊目

    反体制な発禁本を多数発表している一方でフランツ・カフカ賞も受賞している中国の作家を初読みです。

    日照り続きの見捨てられた村で72歳の老人は全盲の犬と共に一本だけ残ったトウモロコシの苗を守ろうと奮闘。過酷な自然と対峙し、自分の生命を削りながら別の命を繋ごうとする様に、大地と共に生きる農民...続きを読む
  • 硬きこと水のごとし
    2021.7 文革のデフォルメパロディ小説?パロディではないか‥エロいと書いてあるが全然です。革命の名のもとに繰り広げられる狂気な展開に圧倒されました。